関東が梅雨に入るぎりぎりの昨日、北杜市オオムラサキセンター主催『鈴木海花・むし塾プロデュース「安田守のイモムシ塾」』、気持ちのいいお天気のもと、無事開催されました。
10:30から、オオムラサキセンターの棚田のある緑地で安田守さんと幼虫探し開始。
見上げれば、たくさんのクスサンが。
丸々と太ったムーちゃん(オオムラサキ幼虫)。葉っぱが破れそうなほど重たげにみえる。
この顔は、文句なくイモムシ界かわいい部門のトップスターの風格
やはり野外で見るムーちゃんは格別、ということで、観察会では「ムーちゃん渋滞」がおこります。
いつも困った顔のオオチャバネセセリの終齢幼虫とか、
ヒトツメカギバの幼虫も、ほどなく蛹化しそう。
イモムシではないけれど、クワの木にハラグロオオテントウ(日本三大テントウのひとつ)の幼虫。
幼虫も大きくて1.5センチくらいありました。
お昼を挟んで、午後からは講演会。
名講演と定評がある安田さんの講演にみんな聴きいりました。
講演の最後に、「イモムシ写真コンテスト」の受賞作発表。
栄えある「安田守賞」に選ばれたのはこのナミアゲハの作品でした。
「もっともありふれているともいえるナミアゲハの幼虫を、丁寧にとてもいい雰囲気で撮っている」というのが受賞の理由です。
ほんとに私もこのごろはナミアゲハの幼虫がいても撮らないなあ・・・
初心を忘れてはダメですね。
「ムーちゃん賞」を受賞した地元北杜市の渡辺さん。
(一両日中に、応募作品、受賞作が北杜市オオムラサキセンター公式HPに掲載されます)
そして第3部。
気持ちいい風の吹くテラスで、懇親会。
オオムラサキセンターはキャッチ&リリースがルール。
なので採集はできませんが、この日は参加者が共有できるよう一時的に集めて、写真を撮ったり楽しむことができました。
そして最後は虫供養。
虫たちの好物―バナナとかゼリーとかお酒などが供えられている。
跡部館長のあいさつにつづき、供養がはじまりました。
今までにいくつか虫供養に参加してきましたが、
まさか・・・埋葬からはじまるとは!思ってもみなかった。(笑)
オオムラサキセンターで飼育展示している虫たちで寿命を迎えた虫々が花の棺に。
みんなで少しずつ土をかけます。
安田さんも、イモムシの食草を供えて。
一同、いつも楽しませてくれる虫たちの魂に想いを致し、しばし瞑目。
さて、今回たくさんのみなさんに支えられ、無事(?)に「イモムシ塾」を終えることができ、
感謝でいっぱいです。
終始、丁寧でわかりやすく、親しみやすいナビゲーションをしてくださった安田守さん、
主催してくださった北杜市オオムラサキセンターの跡部館長はじめ、私といっしょに奮闘してくれた渥美さん他、スタッフのみなさん、
「イモムシ写真コンテスト」に、大阪、京都、三重、広島、兵庫、愛知、埼玉、栃木、高知、山梨、神奈川、東京と、日本各地から作品を応募してくださったイモムシ・ファンのみなさま(当日イベントに参加できなかった受賞者には後日センターより色紙と副賞が郵送されます)、
そして、各地から足を運んで、このすてきな1日をともにした、むし塾のみなさま、
ここに深くお礼申し上げます。
多くの方のおかげで、今年は忘れられない「64の日」となりました。
ほんとうに、ありがとうございました!