魂の ない人たちが 集まって 世間に見せる 理想の家族
*今週は比較的よく詠めました。感性の蓋が微妙にずれて、光が漏れてきたような感じです。わたしもたくさん詠んだのですがね、大火のこの一筋のパンチ力に圧倒されて、今週はこれを採用しました。相変わらず彼はきつい。馬鹿な人間たちの、最も痛いところを、鋭く突いて見せる。
例の悪魔と、わたしたちがX上で呼んでいる人が結婚しましたね。だが本人は淡々としていて、あまり幸せそうではありません。普通なら結婚したばかりのころなどは、甘い幸せにまみれて、ふたりとも嬉しそうにしているものですがね。そういう雰囲気はみじんも見られない。
おそらく、本当に好きな相手ではないからでしょう。彼は金持ちでスーパースターの自分に寄って来る女たちの中から、一番美人の女性を選んだのではないかな。それはつまり、本当の幸せではなく、かたちだけの幸せを選んだということだ。
相手の女性は見事な傀儡でした。対する自分の方も傀儡です。傀儡とは、主宮に霊魂がなく、複数の霊で肉体を操っている愚かな人間のこと。
要するに、魂のないかたちだけの存在です。
あわれなものだ。あの人生を生きなければならないはずの霊魂は、とっくにあの人生を逃げているのです。本当は苦しくてたまらないからです。愛のない人生が、暗い砂漠のようにつらい。
それなのに、世間には、理想的な幸せの姿を見せなければならない。
なんとなく、皇室のことも思い出します。あの家族も、みんな傀儡だからです。魂のない人間が集まって、理想的な家族を演じている。本当はもうみんな、苦しくてあの人生から逃げているのに。
あんなものを、もてはやすのは、愚かなことですよ。かわいそうともいえる。嘘ばかりで自分の人生を偽ったら、愛が何もない寒い地獄のような人生になった。
神が作ってくださった本当の自分の人生を生きていたら、貧しくても、あたたかな愛の明かりがともってくれたろうに。
あの悪魔は、愛してもいない美人の妻と一緒に、これから嘘ばかりの人生を、幸せを演じながら生きなければならないのです。