やそかみの きよきをよびに 弾かれて とほき野にゆく しれものの群れ
*「をよび」は「小指」、この場合の「小(を)」は小さいという意味ではなく、語調を整えるためのものです。
神々の清らかな指にはじかれて、遠い野に赴く、馬鹿者がたくさんいるよ。
この時代は、人間にとって、次の永遠を決めるとても大事な時代です。ここでいやなことをすれば、神の選別の指にはじかれて、永遠にこの豊かな人類世界と決別せねばならないのです。
遠き野というのは、この地球世界と、死後の人類世界とは全く別のところという意味です。そこは何もないところ。神が一切の創造を行わなかった、かわいた風の吹く砂と泥の世界。花も咲かない。水も流れない。鳥も獣もいない。月星さえもない。人間の詩情をゆさぶるものはなにもない。
そこで人間は、何をすることもできず、永遠にぼんやりとしていることしかできないのです。
なぜそこに行かねばならないか。それは自分だけをよいことにするために、人間というものを馬鹿に仕切ったからです。愛をくだらないものにして、自分のために好きなだけ利用していい馬鹿にしようとしたからです。だから馬鹿者どもは、愛が何もないところに赴かねばならないのです。
この時代は、とにかくそういう馬鹿がたくさん出ました。皆が皆、人から盗んだもので自分を改造しているからです。嘘で自分をいいものにしようとして、人から盗んだ人生を平気で生きている。本来の自分とは全然違うものになっている。あまつさえ、天使を盗んで天使のふりさえしている。
そういう馬鹿はみな神の指に選別されて、この世界を追い出されるのです。何度も言われていることですね。何度も言うのは、それほど大変なことだからです。
神は本気でこの世界を変えようとなさっている。その神の御意志の前には、誰も逆らうことができないのです。