人のあらを 探してつつき あふ馬鹿を 見てはこの世の 乱れをぞ知る
*ネットをあちこち見ていると、よく人の悪口を言っている人に出会います。
人のあらを見つけると、甘いものを見つけた蟻のように喜んで、汚い言葉で人を馬鹿にしている。
なぜ人は人を馬鹿にするでしょう。それはやはり自分がつらいからです。自分の人生が、なかなかイメージ通りにうまく運ばないからです。だから、少しでも自分よりいいと感じる人を見つけると、いろいろと難癖をつけて馬鹿にするのです。
なんで自分の人生がうまく運ばないのか。それは要するに、人を馬鹿にしたりして、いやなことばかりするからなのですよ。人を馬鹿にすることは、愛ではありませんから、愛ではないことが自分に返ってくる。そして自分の人生が暗い方向に流れていくのです。
正しい努力など何もしないで、他人ばかり見て、悪口ばかり言っているから、不幸のタネを買って、自分の人生が馬鹿になってくるのです。
幸福が欲しいなら、それなりの自分の努力をすることですよ。何かを真剣にやってみるのです。努力するものには、失敗やつまずきはつきものです。そこを馬鹿にしてくる馬鹿に負けない心の力が必要です。
そんな人の努力を嗤うだけで、自分の努力は何もしないような人が、どうもこの世にはたくさんいるみたいだ。
あらをつつき、馬鹿にしあい、傷つけあっている人間を見ると、自分病にかかった人間の、乱れた情念の闇を感じます。