自分から 逃げるんじゃない たとえその 生がどんなに 苦しくっても
*大火節です。現代語でこうすっきりと言われたら、胸をどんと突かれるような気がしますね。ちゃんと57577になっているのも憎い。
人間というものは、時々、自分の人生があまりに苦しいことになってくると、魂がその人生から逃げてしまうことがあります。あとの人生は、違う魂がやるか(これを第2霊といいますが)、空っぽになって大勢の霊魂で動かすだけの傀儡になってしまう。そういうことも、ツイッターの方で大火のつぶやきを読んでいる人は学んでいることでしょう。
第2霊や傀儡などというものは、そう珍しいものではありません。自分の人生がいやなことになってくると、すぐに人生をやめてしまう魂というのはけっこういるのです。馬鹿なことをしでかして自分が馬鹿になってしまったからとか、肉体が若くなくなってきたからとか、そういう愚かな理由で自分の人生を途中で降りてしまう人はよくいるのです。
問題は、あとをやってくれる霊魂がそれなりになんとかできる人であったらいいのですがね、中にはとんでもないことをする人がいるのです。所詮自分の人生ではないからと、無責任にいやらしいことを好きなようにやって、その人生を破壊に導く人がいるのです。
ヒトラーやスターリンなどがそのいい例です。あのむごい虐殺や粛清は、実は本霊がやったことではない。本霊が逃げた後にその人をやった第2霊がすべてをやったのです。そしてその人を稀代の大悪人に仕立ててしまった。
第2霊がやったことでも、その責任は全部、人生の本来の持ち主である本霊の方にいきます。ヒトラーもスターリンも、本霊は何もやってないんですよ。だのにあまりにもむごい悪行の数々の責任が全部自分に来るのです。それを自分で支払わねばならない。自分の人生から逃げた代償は、時にあまりにも大きなものになる。
自分の人生が嫌になったからと言って、すぐに逃げてしまってはいけません。きついことになるのは自分なのです。どんなにつらくても、自分の人生は自分で生きるのが一番いいのです。馬鹿なことをして馬鹿になった自分がつらいのなら、正直に迷惑をかけた人に謝って、やり直していけばいいのです。そういう勉強をすることこそが人生の醍醐味なのに、それを途中でやめてしまうのは惜しいなどというものではない。
自分から逃げてはいけません。たとえその人生がどんなに苦しくても。