わがいもを おひて小川を とわたれば 人やむつむと 白鳥はきぬ
*6月ごろに、すぴかがツイッターで絵付きの短歌をやっていましたが、これはその中の一つです。確か東欧の国の見知らぬ画家の絵を見つけて、それにつけたものだと記憶しています。
絵はすぴかが選んでいました。見たら彼の好みがわかるでしょう。彼は明るい色彩が好きだ。幻想的で楽しい世界が好きだ。歌にもそういう彼の好みが出ています。
絵の中では、農民のような姿をした男が、自分の妻らしい女を背負って、川を渡っていました。そのそばに、二羽の白鳥が来ていました。
わたしの妻を背負って小川を渡っていると、おや、人間が仲良くしてるよと言って、白鳥が来たよ。
実にメルヘンチックだ。彼らしい歌です。
このように、人にはそれぞれ自分の好きな世界がある。そういう自分の世界を美しい愛で広げてくれると、実にいいことができます。こういうことはすぴかにしかできない。かのじょも似たような世界が好きですが、全然違う表現をしますね。
自分が好きなことというのは大事なことだ。愛らしいものが好きだなんていうと、男の人は時に恥ずかしいと思うかもしれないが、そういう自分を否定せず、立派によいことをやっていくと、すばらしい自分になっていくことができます。
少しくらい自分が他人と変わっているからと言って、妙な引け目を感じることはない。自然に自分が好きになることは、追いかけてみたほうがよろしい。そしていろんなことを試してみるのです。
わたしも歌を詠むのが好きだが、かなりそういうアイテムを使って、人に挑戦するというようなことが好きです。こんなキャラはうるさいと感じるかもしれませんがね、実際に挑戦していくたびに、色んな勉強がある。時には負け、時には勝ち、色んな勝負を経験していくたびに、自分にノウハウが育ってくる。勝負の仕方というのにも、形と綾があるのですよ。それが面白い。
こういう風に自分を楽しんで、それを高めているからこそまた、他人の個性も美しいと感じることができる。
すぴかにはまた、彼らしい歌を詠んでもらいたいものです。