故なくも 踏みて悔いにし ちちろ虫 夢詩香
*ちちろ虫は、こおろぎのこと。
でも今年はまだ、こおろぎに会えていないので、セセリチョウの写真で代用です。でもこれ、トリミングしているんですよ。ごろうさんに言われた通り、写真を撮りながら近づいて行ったんですが、いざ間近に迫ってシャッターを押そうとすると、その寸前に逃げられてしまいました。
難しいですね。
句は、どんなにがんばっても、虫を一匹も踏まないで生きることなんてできないって意味です。
花もそう。一生懸命によけて歩いても、どうしても何かは踏んでしまう。
足を使って歩いている限りは、何かを踏んで歩かなきゃしょうがない。時には間違って、思いもしないものを踏んでしまうことがある。
何気なく道を歩いていて、何か足の下に嫌な感じがしたなと思って、靴をあげてみると、そこにつぶれたかまきりがいたなんてことを経験したことがある人、たくさんいると思う。
人間は、失敗もしないで、真っ白なままで生きることなんてできない。
だから、テレビなんかで、人が失敗したのを見つけると、大勢が寄ってたかって悪口を言うのを見るのが、いやなんです。
間違いをすることなんて、だれにだってあるだろうに。みんなそれほど変わらないんだから、そんなに目の色を変えていじめなくてもいいのに。
虫や花が好きな人でも、虫や花を踏まないで生きることなんて、できないのに。
慣れれば、蝶との距離感を掴めるかも
何回も試してみてください