道の辺の 花もおのれを 確かめて 世にふたつなき その花を咲く
*毎日ツイッターのほうで、2首ずつ詠むことを日課としていますが、なかなか良いのが詠めません。中には出すのが恥ずかしいような作もありますが、勉強と思い続けています。こういう積み重ねが、スランプから抜け出る道だと信じたいですね。
その中で、表題の作は、なかなか良いものにできました。言いたいことがしっかりと31文字に詰め込まれている。
道の辺などに咲いている花も、自分というものを確かめて、世界に二つとない、自分だけの花を咲かすのだ。
解説も不要なほど、言い抜けている。確かにそのとおり。たとえば水仙の花など、世の中に何億と咲いているでしょうが、その一つの花はほかに二つとないその花だけの花なのだ。自分というものは、自分以外にだれもいない。この自分だけの自分なのだ。
すべての存在は、ただひとつの存在なのだ。ほかに同じものはない。ただそれだけの自分である自分というものが、すばらしいのだ。その自分が、いったいどういう自分であるのか、様々なことをやって試してみたい。この自分の自分というものをやってみたい。そう思うとき、人は至高の幸せに導かれるのです。
すべての花は、ただひとつのその花なのだ。それがなんとたくさんいるのか。ただひとつの自分、ほかに二つとない自分が、すばらしくたくさんいる。みなが愛の中に包まれて、美しい自分を生きている。
この世界はすばらしい。自分とはすばらしい。
わたしたちはなんと幸福なものなのだろう。