小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

タイ従業員へのビザ発給に思う

2011年12月08日 | 社会戯評
タイの洪水被害により、数千人ものタイ従業員が、日本に、ビザを取得して、やってくると、成る程、現実は、逆説的に謂えば、それ程までに、技術移転が完了していて、産業の空洞化(?)が、現実化している訳であることがたやすく、これより、読み取ることが出来る。確かに、経済の原理原則から考えれば、バック・アップを、国内でも、2重に、設備と人手を持つ馬鹿はいないはずである。ITのクラウドで、出来るデータのバック・アップ等であれば、いざ知らず、、、、。少子高齢化の流れは、止まるところを知らない以上、技術移転と新しい産業の米を、創出する戦略を具体的に、提示・実行することこそが、喫緊の課題である。さもなくば、若者の就業率の低下を、ますます、高齢者の雇用増が、助長することにもなりかねない。今更、教育・訓練をする必要のない、多少、肉体的に若者に劣っていようが、過去のノウハウを、若者に、無償で、伝授してくれる高齢者労働力は、考えてみれば、便利である訳だ。人件費というものには、こうした人材開発費・教育訓練費が、含まれていることを、とかく、我々は、水のありがたみ同様、忘れがちである。もはや、時代の歯車を、無理矢理、後戻りさせることが出来ない以上、若者と女性と高齢者と機械が、お互いに、棲み分け出来るような新しい産業構造を、新しい移民政策も含めて、考えていかなければ、いつまで経っても、同じことの繰り返しであろうし、空しく、空洞化という言葉を叫ぶだけで終わってしまう。3Kという言葉も、やがては、タイやベトナムでも、同じような意味合いをもつことになり、やがては、彼の国も、又、同様に、バングラデシュや、ミャンマーに、とって変わられることは、歴史の必定であるし、現実的に、その流れは、既に始まっている。既に、繊維産業では、何年も前から、現実味を帯びている。もはや、産業の空洞化等という優しい言葉では、済まされないような事態に、立ち至っているようである。そのことが、このニュースからも、ひしひしと、伝わってくる。若年の日本人労働者が、タイ人の有能熟練技能者に、ノウハウを逆に、教えて貰う時代が、つい、そこまで、否、もう既に、来ているのかも知れないが、日本人は、まだ、深刻に、そのこと自体に、そして、その先にあるもっと、もっと深刻な事態に、気がついていないのかも知れない。



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