シャープの7000人人員削減計画?:
おやおや、鴻海からの再建支援金が、いつのまにか、1000億円も削減された挙げ句の果てに、今度は、人員削減をせずに、何とか、再建計画を軌道に乗せようと、身売りの契約をしたはずだったのに、一体、どうなっているのであろうか?やはり、おぼこい日本人経営者達は、叩き上げの鴻海の嘗てのやり方と同じく、再び、煮え湯を、案の定、飲まされることになるのだろうか?何とも、やはり、予想していたかのような展開になりそうである。一体全体、最近の日本に於ける経営者のだらしなさは、一体、どうしたことなのであろうか?甘利・猪瀬・桝添と連続して、政治家の不祥事は、何をやであろうが、下部構造のほうも、どうやら、東芝や三菱やスズキではあるまいが、シャープも含めて、勿論、それぞれの問題は、異なろうが、地震の如く、脆弱な地盤の上に、組み立てられていたのかも知れない。それにしても、凄まじい規模での人員削減案である。私が、昔、新入社員で、入社した会社の規模が、約1万人であったと記憶するが、ほぼ、丸丸、当時の会社が、見事に、消え去ることになるのであろうか?考えてみれば、皮肉なことである。自分の手で、人員削減を出来ずに、結局、きれい事を並べて、再建計画の中身を、次々と違えてきて、これで、よく、労働者の権利が、生活権が、雇用が、守れたなどと云えるのであろうか?中高年・若者も含めて、再び、人材と技術の草刈場になることは、もはや、必至の状況ではなかろうか?サンヨーもそうであったし、東芝も切り売りで、そうなのかも知れないし、どこもかしこも、落ち武者狩りのような様相を呈し始めてきている。何か、アベノミックスが、どこかで、ボタンの掛け違いをしたように、どこか底知れない心理的な地震による不安感のようなものが、蠢き始めている様に感じられる。オリンピック招致に沸いた頃から比較すると、明らかに、競技場の問題、エンブレムの問題、招致に要したコンサル費用の問題、過剰な海外視察費用に要した問題等…、明らかに、冷や水を浴びせかけられたような様相である。何か、心理的に明るくなったはずなのに、知らぬ間に、地震のいつ又襲っているのではないかという不安と恐怖のような予感が、漂い始めて来ている。こういう状況になると、やはり、倫理観・清貧の思想が、必要・不可欠であり、厳しいガバナンスとコンプライアンスが、とりわけ、必要不可欠であると、まるで、今度は、振り子を逆に、大きく振られるかの如く、議論が声高に行われると、又、日本人のお得意とする、空気を読みながら、いつか来た道へと、再び、戻り兼ねもしない。
それにしても、経済・経営の分野でも、政治の分野でも、新しい時代を先取りする社会的なテーゼは、一体、何なのであろうか?少なくとも、子供の頃のガンジーの高貴な孤高の哲学と強靱な不屈な精神力に支えられた非暴力(無)抵抗主義などという、当時のテーゼ、或いは第三世界と言う言葉なども含めて、どうも、実に、見えてこない。見当たらないのではなくて、私達自身が、創り出そうとする努力をしていないのか、それとも、創り出せないのか、それとも、若冲ではないが、千年具眼の徒の出現を俟たなければならないのか?うーん、唸ってしまう。