何年か前のこと。勤医協病院付近の交差点で市政報告の早朝 宣伝をしていると、ミニパトカーが私のところに近づいて来ました。住民から「うるさいと苦情が寄せられているので止めてほしい」とのこと。私は、「何か(してはいけないと言う)規制でもありますか」と訪ねると、「一応、苦情があったので・・・」と罰悪そうにいなくなりました。聞きたくない方にとっては、どんな些細な音でも雑音にしか聞こえない感情論は理解出来ますが、別に警察に通報するようなことではない、と思います。明らかな妨害ですネ。これから街頭や路地裏でハンドマイク宣伝の機会も増えて来るだけに気を使います。一方で、規制のないチラシを配布しただけで逮捕される、という事件も後を絶えません。まさに言論弾圧です。サスペンスドラマじゃありませんが、全国では“えん罪”で犠牲者になっている方はたくさんいます。今年3月に再審無罪判決を勝ちとった栃木・足利事件の菅家利和さんが勝利祝賀会のあいさつで、「・・・無罪判決は支えてくれた皆さんのおかげです。今後は、“えん罪”で苦しむほかの事件に犠牲者の力になりたい」と発言されたと聞きました。
無実の罪で長期間にわたる拘留、そして社会的制裁を受けている“えん罪”を支援するための運動に関わっている一人として、9月10日から3日間の日程で行われる救援美術展(アイビープラザ)の成功のために頑張っています。
ようやく案内状とリーフ、ポスターが出来上がりました。これから、各団体や事業所などに協力要請するとりくみを行います。
救援美術展の日程と9月定例議会が重なることから、昨日の臨時議会で各議員に案内状を手渡したところ、「ぜひ、知り合いを紹介する」など反響がありました。また、岩倉博文市長に救援美術展のオープニングレセプションに出席して頂きあいさつをお願いしたところ、快く承諾してくれました。
今回の救援美術展は北海道では苫小牧市のみの開催。全国の一流画家の作品200点が展示され、絵の購入も可能です。洋画家の井上圭史先生は「好きな絵を描いて、描いたその作品で、権力による不当な抑圧や人権侵害、えん罪に抗して闘う人たち、事件の関係者のお役に立つことは大きな喜びです。・・・」とメッセージを寄せてくれています。市内に美術館建設を進める運動も広がっています。無実の人を救い、人権を守る苫小牧救援美術展の成功にお力をお貸し下さい。