昔から生活の最も基礎となる条件として”衣・食・住”という言葉が使われている。しかし、時代の変化と言うか”衣”よりも”医”を求めている方が増えている。ある相談者との会話で気づいたこと。「”衣”はリサイクルで十分。でも医療は保険証がなければ受けられないから・・・」と期限切れの国保証を見せられ、「食べるものを買う前にお金がない。食うなら、働けです。」と”食”よりも”職”を求め小銭しか入っていない財布を見せられた。「ハローワークに行っても求人募集がない。ひと前に『選ぶから』と言う奴(人)がいるが、『僕たちは選ぶ余裕なんかない』のが現実さ!」と訴えられたらどう対応しますか?でも、「これから寒くなるし、屋根のあるところに居たいから”住”は大切だネ」と、これが20歳代の切実な声です。以前にも書き込みました、現実の最低限の生活条件は”衣・食・住”から”医・職・住”に変わっていると思うのは私だけでしょうか?だからこそ、雇用対策に力が入ってしまうのです!
「医療費も大変だけと。通院のための交通費も大変。病院で用意される保険外の病衣と食事代も」と健康保険法の改悪(改正)によって、苦労されている方が増えています。医師不足で病院に罹れない(患者になれない)方も増えています。
過日の09年度国保会計の決算委員会で私は質問しました。「国保法 では『災害や失業など、収入が著しい減収したことで、生活が困窮し、一時的に生活保護に準じる状況にある家庭で、一部負担金の支払が困難な場合は、申請によって減免または猶予できる』と規定しているが、09年度の件数は。一方、無料・低額診療制度とはどういう法律でどの医療機関が市内で適用されるのか」と伺いました。すると、こんなに大変なのに「国保法の申請件数は09年度1件379.914円の免除(疾病により就労できず、収入減)だけ。無料定額診療制度は社会福祉法に基づく第2種社会福祉事業として実施し、市内では勤医協苫小牧病院だけです・・・」と答弁されました。ちなみに、勤医協苫小牧病院が09年度に行った無料定額診療実日数は入・外来含め90件で6.769.191円ですから、「凄い!」の一言です。本来、中には短期保険証の期限切れなど国保法の一部負担免除に該当するケースも含まれている?かも知れません。行政が行うべきことを民間まかせで良いのでしょうか?苫小牧には勤医協苫小牧病院があるから良いのですが、無料定額診療制度を行っていない医療機関はたくさんあるから・・・。岡山での地方自治全国研修のなかで、「公務員攻撃の代名詞的存在」の橋下知事の元で働いている職員が、「カウンターのなかからでは(地方自治の本旨である)行き届いた行政サービスは出来ない!」との発言を聞いて元気をもらいました。