レトロの小部屋

紙物を中心に古物を集めています。

ガラスのかんざし

2017年08月25日 09時04分47秒 | おもちゃ

石山寺の露店で、背中越しに知らないおじいさんに声を掛けられた。
「もう年やし」とぽつり。  廃業を考えてる事が読み取れた。
「あんた、買うてくれへんか」と、見せられた。

うわー、壊れないで残ってたのか、多田さんのおもちゃ博物館の本で見たと、心で叫んだ。
無言で見入る私に、箱の蓋の裏を見せた。

「3本入りのを、市(いち)に出した時の記録や」
業者間の市が開催されることは知っていた。
3本を2万円からと出したら、3万円の人が落札したと、赤い線が引いてあった。

ほな、5本で5万円ですか?
いやいや、OO円でどう?   うむ、もう2度と巡り合わなかろう。
露店によく行く私は、知らない業者から声をかけられたことは何度かある。
集めている品や、調べて知ったことなど知り合いの業者に話してるのをどこかで聞いてるらしい。
ちょっと負けてと言うと値段を提示される。それ以上は値切らないのが私の流儀。
だから業者に好かれるのだと勝手に自負している。

再び多田さんの本を図書館から借りた。

縁日や駄菓子屋で売られるにしては、いい仕事だと思った。
夏祭りで買ってもらったのだろうか。
1900年頃ねー。明治33年。


鳥かご虫かご

2017年08月08日 14時48分00秒 | おもちゃ

竹でできた鳥かごと虫かごです。

中国製だと思います。
赤丸シールの場所でセンサーが感知するとウグイスが3回鳴きます。

虫かごです。

小さい方は昔の上流の方々の鳥かごの形です。
漆塗りの台に房紐の上等なかごを見たことがあります。形を真似たミニなのでしょう。

スズメのお腹に磁石が付いていて揺らすと居場所をかえます。
あやまちで壊して修理しましたが、不完全です。

これが一番古いものです。
鳥の割にカゴが小さいのは、全部小さいからです。

 


ビー玉

2017年07月26日 10時14分08秒 | おもちゃ

この本によると、ビー玉は古代エジプトやローマの遺跡からも出土していると書いてあります。

日本では平安時代の賭博遊戯「銭打ち」がルーツで、江戸時代に「穴一」と呼ばれ子供の遊びとなった由。

 木の実、明治時代はむくろじの実。

むくろじは、無患子と書く。
「患わない子」なんて縁起がいい。羽根つきの羽根に使われています。

秋に公園で熟して落ちている(右)を剥くと左の丸い種が出てきます。

泥玉も作られていました。

私が、見つけたものです。

水玉や絵がハンコの様に押されています。

ガラス玉になる。

大正時代からマーブル玉(小さい方)が出たそうです。

こちらはすこし光るので、後の時代でしょう。

透明の中に色を入れました。

こちらは大きい玉です。大きい方は直径が2.4cm~2.5cmです。

反対に小さい玉もありました。下段の一つが普通サイズです。

ビー玉荘アパートです。

息子が小学生の時「ビー玉をフライパンで焼く」事を友人から教わって、家で試したのが右端のです。

鉄のフライパンで転がしました。
割れるのではと怖かったし、玉が冷えるまで触れませんでした。

 

 


おはじき 3

2017年07月25日 08時47分42秒 | おもちゃ

私が小学生の頃は、ガラスのおはじきに混ぜて遊びました。
右側の大きいサイズのものでした。
左側の小さいサイズのものは収集によって初めて見ました。


素材は上の物と同じで、こちらは少し前の時代のようです。
戦後は「おはじき」と平かな表示になりました。

サラサラときれいなプラスティック。かたち毎に分けてみました。
こちらは私の後の時代の物かも知れません。

 

 


石けり

2017年07月24日 12時38分04秒 | おもちゃ

大きなおはじき??  石けりの石だと知りました。

駄菓子屋も無い田舎育ちの私たちは、地面に落ちているの適当な石で遊び、日が暮れるとそのままにして帰ったものです。
地面に輪を書き並べて、ケンパ、ケンパと飛び、人の石がある丸には入れないので、ケンケンパとなったり、飛び越えたりする。
私の生まれた地方では、トンパと言った。

明治時代は鋳鉄製だったようですが、大正時代からガラス製になり、小さいのを豆けりと言ったそうです。

数字の3です。直径3㎝。

象は直径6cm、福助、サザエさんなどは直径4cmです。


おはじき 2 ガラス

2017年07月22日 07時48分41秒 | おもちゃ

ボタンをおはじきに使ったりもしたそうです。
ガラス製は明治時代から作られていました。

1910年頃。

人の顔です。

だいこく様です。

2,5,8数字です。アルファベットもあったそうです。

グー、チョキ、パー。

三つ巴。

羽根と羽子板です。

梅一輪。

桜です。羽と羽子板同様、バックに後光の様なスジが描かれていてかえってわかりにくいのです。

格子柄です。

格子柄に桜の花々です。

1940年代には木製のおはじきも出現しました。

1960年頃。

こちらは時代がわかりません。

 

 


おはじき 1 きしゃご

2017年07月20日 10時49分11秒 | おもちゃ

ある日、「今日はいい人が来てるよ」と紹介されたお方。

「多田びんしょうっていうんだ、書いたげて」とそばの若い女性におっしゃった。
びんしょうと書いて「としかつ」と読む多田敏捷氏、図書館で何度も借りた全24巻「おもちゃ博物館」の編者でした。

中国、魏時代に創案された大人の遊びが奈良時代に日本に来て、江戸時代に子供の遊びとなったらしい。(本当はもっと詳しく書いてあります)
おはじきです。

きしゃご1890年頃。

私も持っています。

 


紙の鯉のぼり

2017年06月26日 09時16分42秒 | おもちゃ

「こいのぼりだ~」と、男の子が庭を走りまわる姿を想像します。
お店で売れ残ったらしく未使用品で膨らませるようになっている。

口に糸がつけてある、額縁に入れた。

口に竹の輪がつけてある、時代はこちらの方が新しく、遊んだ形跡があるがよくぞ残っていてくれた。


子供の扇子

2017年06月22日 08時51分36秒 | おもちゃ

大人をまねて子供の扇子がありました。

右の2本です。
大人と同じ材料で作られていますから、玩具店で売られていたのでしょう。



駄菓子屋か土産物店の場合は材料が雑ですが、絵が楽しい。



こちらは昭和の末頃の絵描き歌が描かれています。

ぼうが1本あったとさ おなべかな
おなべじゃないよ かえるだよ
かえるじゃないよ あひるだよ
6がつ6かにあめざざあ 三かくじょうぎに ひびいって
あんぱん二つに まめ三つ コッペパン二つくださいな
あっというまにかわいいコックさん

わたしの子供のころはこんなのがありました。

葉っぱかな?
葉っぱじゃないよカエルだよ。

カエルじゃないよ土人だよ。

悪気はなく差別用語を使っていました。
それで歌が成り立っていましたので、どうぞお許しください。

土人じゃないよ河童だよ。