リリー・フランキーさんの 「東京タワー」読みました
・・・オカンとボクと、時々オトン・・・とってもいいお話でした
この本は、リリーさんとお母さん・お父さん、
そして親子三人とそれぞれに繋がる人達の、楽しく・切なく・ほのぼのと
そして、涙の溢れる物語でした
私はこの本を昨年、本屋さんで見た時、どうしようかな~と
手にしたのですが・・カタカナの名前とオカン・オトンと言う表現が
男の子のいない私には、ちょつと抵抗があり、買わなかったのです
( こんな理由でです・・自分が・・恥ずかしくなりました )
でも今年6~7月頃でしたか・・リリーさんが深夜のテレビに
出演されているのを拝見しました
私はその時初めて、リリーさんを知りました、そして
「 この人がリリーさん ? 」
「 なんと気取らなく、優しい少年の様な瞳を持った人なんだろう・・ ! 」
と、あのあどけない程の笑顔と優しい瞳に、すっかりファンに成りました
そして、「東京タワー・・オカンとボクと・時々オトン・・」を
読んでみたいと思ったのです
読みながら、ところどころで 「 そうそう・うんうん ! 」と私は
何度も何度も、うなずきながら、そして、涙を拭きながら読んだのです
リリーさんのお母さんは、 とっても強くて、とっても優しい方です
日本のお母さんだな~って思いました
こんな素晴らしいお母さんが育てられたのだから、リリーさんのような
お母さん思いの、おおらかで、優しい子供さんが出来られたのだと
心から思いました
お父さんも本当に時々でしたが、でもリリーさんの
人生の大切な節目、節目には、大きな力となって上げられたのですね
素敵なお父さんだと思いました
東京タワーの見える病室で、癌を患らわれたお母さんと、時々姿を見せる
お父さんと、リリーさんは三人で最後の夜を過ごされたのです
悲しいけれど、幸せな夜を・・・
こんな形の親子もあるんだな~と、ほのぼのと温かい心を感じました
リリーさんこの本では、ふるさとの福岡弁でお話を書いておられます
福岡弁・・とっても暖かくていいですね、読み終わってなんだか
私も福岡の人になった気分でした
オトン、オカンとなんどもなんども読んでいる内、この言葉が
切ないほどに好きな言葉になりました
私は使ったことの無い方言ですのに、つい 「 よかと~ 」「 よかよか~ 」
と不思議に口から自然に出て、一人で笑っています
この本を読んで、私は自分を沢山反省しました
私はリリーさんのお母さんのように
おおらかで、強く、優しい母では有りません・・娘に申し訳なく思いました
この本を読んで、優しい心と温かい心とあふれる涙を貰いました
この本を、沢山の人が読まれるといいな~と思いました。
(絵・・おもちゃカボチャ・・さつき画)