過労自殺と認定された若者の遺族は、死後数年たった今も、深い悲しみと向き合い続けている。政府の働き方改革は、長時間労働の是正が柱だが、そもそも労働者の労働時間を把握していない企業は少なくないとみられ「過労死や過労自殺を防ぐ根本的な解決にならない」との指摘は多い。未来に向かうべき若者の無念の死は、社会にさまざまな課題を突き付けている。
■自筆の出勤簿
2012年7月、ある会社の福井支店(福井市)に勤務する男性(24)が車中で命を絶った。自宅の部屋で見つかった日々の出勤簿には「午前9時から午後5時30分」と書かれていた。筆跡は男性のもので、会社にタイムカードはなかった。
毎日午前7時すぎに自宅を出て、夜中に帰ってくる息子の姿を見ていた父の浜地深さん(59)=福井市=は出勤簿に書かれた時間に「目を疑った」。男性はうつ病を発症していた。15年に労災認定した・・・・続きはこちら
■自筆の出勤簿
2012年7月、ある会社の福井支店(福井市)に勤務する男性(24)が車中で命を絶った。自宅の部屋で見つかった日々の出勤簿には「午前9時から午後5時30分」と書かれていた。筆跡は男性のもので、会社にタイムカードはなかった。
毎日午前7時すぎに自宅を出て、夜中に帰ってくる息子の姿を見ていた父の浜地深さん(59)=福井市=は出勤簿に書かれた時間に「目を疑った」。男性はうつ病を発症していた。15年に労災認定した・・・・続きはこちら