武生国際音楽祭2013フェスティヴァルコンサート終了。
打ち上げです。
コンサートはあと一日なのですが、市民を交えての全体のコンサートはこれで、一番規模が大きいコンサートです。
私もこのコンサートが最後の今年の武生国際音楽祭2013の最後の演奏会となりました。
15時からのコンサートであったため、終演後18時半より、毎年恒例の「ろくべえ」で出演者が集まって打ち上げです。
上の写真ですが、左から音楽祭監督を2001年から務めていらっしゃる、世界的作曲家細川俊夫夫妻、奥様はなんと大学で同級生です。隣が天才ヴィルツォーゾフルーティストのマリオ・カローリ、次いで今回様々な事務をばっちり担当頂いたAさん、幼児、親子のコンサートでも大活躍頂いた若林かをりさん。右端がリコーダー奏者鈴木俊哉さん、隣が今回の様々なイヴェントを仕切っていただき、親子の為のコンサートの膨大な編曲を担当していただいた作曲家木下正道さんです。木下さんはここ福井県ご出身ということです。
海外のかたは下の様な長い台に置かれたお寿司にびっくり。
ハープ一人で本当に沢山の曲を素敵に演奏していただいた松村多嘉代さんと、広島から駆けつけてきていただいた作曲家徳永崇さん。
以前ブログでご紹介した、北ドイツ放送交響楽団首席奏者、ハノーファー音楽大学教授のイェルン・ベルバルツさん。
ポーズを・・・と言ったら横向きのポーズをとられました。
左はここ数年毎年いらっしゃっている、ドイツ人指揮者リューディガー・ボーンさん。現代曲アンサンブルから、オーケストラまで様々な状況のものを的確な指示で纏めていただき、この音楽祭ではなくてはならない方になりました。
右からクラリネット上田希さん、打楽器葛西友子さん。上田さんラプソディーインブルーの出だし素晴らしかったです。葛西さんはポサダスの曲で本当に究極に難しいパートを見事に演奏してらっしゃいました。また、幼児、親子の為のコンサートではドラムセットを担当。なくてはならない方です。ありがとうございました!
ディオティマ弦楽四重奏団ヴィオラ奏者のフランク・シュヴァリエさんさん。
パリの私の知り合い、スヴェトリン・ルセフ、ニコラ・ドトリクール、ローラン・ワグシャルなどと共通の知り合いで話が盛り上がりました。
美男美女、いいですね。だんだん会場も盛り上がってきて皆さん非常にリラックスしています。
バルベルツさんと左は受講生の森田さん。非常に短い時間のなか濃密なレッスンをしていました。
彼はヨガもするのですが、奥様がヨガの先生だそうで、ヨガとトランペット奏法の本を書いているそうです。
彼はベジタリアンなのでここ「ろくべえ」でも特別ベジタリアンフードをオーダー。
なんとハート形に彩られたトマト!彼は喜んでいましたが、ちょっと恥ずかしいみたいでした。
フランス語圏の皆さん。
「3」をつけているのはディティマ弦楽四重奏団の第一ヴァイオリン、ユン=ペン・ツァオさん、隣は作曲家オレリアン・デュモンさん、手を上げているのはディオティマの第二ヴァイオリン、ギョーム・ラトゥルさん、右は今や世界的作曲家望月京さん、あとディオティマのヴィオラ、フランク・シュヴェリエさん。オレリアンと望月さんは御夫婦。オレリアンも少し日本語を話します。特に日本のビールが大好きで「エビススキデス」と言ってました。ラトゥルさんはカッコいいので非常にもてもてです。お酒が入って皆さん上機嫌になってきました。
二回連続で写真を撮るよ!といったらシュヴェリエさんがサービスで面白い顔をしていただきました。
いつでもパーフォーマーですね!
イタリア人作曲家のフランチェスコ・フィリデイ。
武生が5回目という凄い方。
確か4、5年前に彼の曲をここで指揮をした時に衝撃を受けました。武生国際音楽祭の作曲賞をとり次の年に彼のフルート、チェロ、ピアノのトリオを演奏いたしましたが、ピアノを弾いたというよりは様々なおもちゃで音をだし、最後はピアノの蓋を閉めて手をこすってリズムを出すような曲で、スタンディングオベーションがでたくらい聴衆に多大なインパクトを与えました。
奥様の馬場法子さんともに仲良くさせていただいております。
今や世界的な作曲家となりましたが、ピストル、ガンだけを使った曲を作曲したり、今回のように4人が膨らませた風船をこすったり割ったりするだけの曲を書いたり、いつも目が離せません。オルガニストでもあり、現在はローマのヴィラ・メデシスに滞在なさっているそうです。
いつも親しく話しかけてくる彼は、若者逆ピース。
尺八「たーやん」こと田嶋直士さん。
実はこの直前、ザルツブルグ音楽祭で細川さんの尺八協奏曲を世界初演の演奏をしてきたばかり。
細川さんの信頼厚い方です。そんな世界的な方に「たーやん」とあだ名をつけてアンパンマンなどを幼児の為のコンサートで演奏していただくことが出来るのは世界広しといえど、ここ武生国際音楽祭しかありません。
本当にありがとうございました!
オレリアンと望月さんに「夫婦なのだからラブリーな写真撮ろう!」といって撮った一枚。シュヴァリエさんもラトゥルさんもご機嫌です。
下の写真で左にいらっしゃる白いシャツの方は実はドイツ・グラモフォンの社長も務めたことがある辣腕プロデューサー、カールステン・ヴィットさんです。「今、日本ではピースを普通にするのは流行おくれ。若い人は裏返してするよ」と言ったらそのように・・・
監督細川さんも若者ピース!
マリオと若林さんはとっても仲良し。マリオがいつも若林さんを素敵にサポートしているのが微笑ましいです。
マリオは超がつくやさしい方です。
鈴木俊哉さんは普通の方が真似のできない様々な特殊なリコーダー奏法が出来る方なのですが、気軽にアニメ、ポピュラーソングでもその奏法を使っていただき、あまりの素晴らしさに皆さん圧倒されました。非常に気さくな人柄が下の写真に出ておりますね。
細川俊夫監督、奥様三浦則子さん。
細川さんとも彼の最初のオペラ「リアの物語」に副指揮者として関わらせて頂いてから15年以上もお付き合いさせて頂いております。
武生に呼んで頂いたのも細川さんからです。2001年から12回参りました。世界的な沢山の賞おとりになり、昨年は紫綬褒章を受章なさいました。こんな雲の上の存在なのですが今でも気軽に声をかけていただいております。
奥様の三浦さんは同級生で大学の時によく作曲とは・・・とあーでもないこーでもないと議論しておりましたが、世界的作曲家細川さんの奥様になるとは想像できませんでした。
非常に素敵で優しいかたです。この写真がまさに表しておりますが、お二人ともとっても幸せそうで、私もなぜか非常に嬉しくなってしまいます。
ピンボケですみません。右側で立っている方が録音エンジニアとして来ていただいている石川さん。実は昨年から跡見女子大学の教授に!
生徒10数名を募り、ボランティアとして音楽祭に様々な形で生徒さんにお手伝いいただきました。
有難うございました!
右がヨーロッパで非常に有名な音楽評論家マックス・ニフラーさん。
幼児の為のコンサートにもおいで頂き非常に熱心に聴いて頂きました。
その左がスペインを代表する作曲家ポサダスさん。隣がディオティマのチェリスト、モルレさん、隣の赤いシャツがイタリア人作曲家フランチェスコ・フィルデイ、左端はドイツ・グラモフォン社長も務めたカールステン・ヴィットさん。
タバコスペースで。ラトゥルさんはこの日相当ご機嫌なのか、カメラを構えるといつも面白い表情をしていたいております。
オルレアンは大好きなビールでご機嫌。
宴たけなわとなり皆さんかなり楽しそうです。
ヨーロッパの有名音楽学者、評論家、マックス・ヒフラーさん。
なぜかこの日は逆ピースがおおはやりです。
スペインを代表する作曲家、アルベルト・ポサダスさんは激高したことを見たことがない位、いつも紳士で優しいかたです。
マドリッドで教授職もしておりますが、曲は非常に演奏が難しいのですが、出てくる音響は非常に繊細で、時に非常に力強く、生命力にあふれる曲を書かれております。
芯の強い作曲家ですね。先日アップしたピアノの弦いロープを張って演奏した曲はポサダスさんの物です。
ラテンの方らしく、カメラを向けたらポーズをとっていただきました。
宴もたけなわ、二時間で打ち上げ終了。次の日も実は演奏会があるので、皆さん早く帰りましょう・・・
左から音楽学者マックス・ニフラーさん、スペインの作曲家アルベルト・ポサダスさん、フルーティスト若林かをりさん、尺八奏者田嶋直士さん、リコーダー奏者鈴木俊哉さん、そして音楽監督の細川俊夫さん。
・・・・とここで終わらず、いつもわたくしを温かく迎えていている、歯科医のM先生、会館のイタリアンレストランで素敵なお料理をふるまわれている最高なシェフ「チョーさん」が我々を歓迎していただき、今回で特に仲良しであった(と思っている)トランペッター、イェルン・ベルバルツさんとお弟子さんとで、蔵の辻にある、M先生の秘密の彼の空間におよび頂き、お寿司、チョーさんのお料理などでおもてなしを受けました。イェルンもこのようなリラックスした空間を非常に喜んでいました。
9月1日10時半~11時半、武生国際音楽祭「親子のためのコンサート」終了!
私がプロデュース、音楽監督をさせて頂きました。
1000人入るホールで912名のお客様に来ていただきほぼ満席、ありがとうございました!
武生国際音楽祭は現代音楽、クラシックどちらもコンサートとワークショップがあり、3年前より親子のためのファミリーコンサートも始めました。最初の年は200人くらいかな?と言っていたものが4年目の今年は912名、継続は重要ですね。これを楽しみにしていらっしゃるリピーターの方もいらっしゃるという事で嬉しいです。以下の写真はカーテンコールです。
開場して10分で間近で聴いて頂く席は満員となりました。
私とソプラノの太田真紀さんとで進行いたしました。
一人一人楽器紹介いたします。フルート若林かをりさんこと「カオリン」(全ての方にあだ名をつけました)
クラリネット上田希さん(ノンちゃん)
リコーダーは鈴木俊哉さん「トシチャン」
ヴァイオリン亀井庸州さん「ジョージ」
ヴィオラ辺見康孝「やっくん」。ヴァイオリンとヴィオラの大きさを比べます。
ハープは松村多嘉代さん「たかちゃん」
まずはクラリネットポルカ
楽しくみんなで伴奏いたします。
歌の太田真紀さん、大活躍!
「はたらくくるま」では今回の編曲者木下正道さんに出ていただき知っている車のコールをしていただきました。
ボディーパーカッションコーナーでも太田さんに体の動きを説明していただきました。
本当に色々なことをしていただきました。
さて特別ゲストは北ドイツ放送交響楽団首席奏者、ハノーファー音楽大学教授のイェルン・ベルバルツさん(ベルちゃん)
なんと走って出ていただき、大うけでした。(あまりの突然で写真なし・・・)
馬のいななきで楽器紹介していただきました。芸達者ですね。
彼を交えてラプソディー・イン・ブルーを演奏いたしました。
最後はみんなで「マルマルモリモリ」
さ
沢山の拍手有難うございました。
素敵なお花もありがとうございました!
アンコールはムーディーにん「翼をください」
武生ライオンズクラブの方々にも本当に感謝申し上げます!
照明効果も沢山入れることが出来ました!
マルマルモリモリではミラーボールが・・・
普通頼むと照明だけですさまじい金額が・・・・
音楽祭で皆さん楽しんで良い意味で遊んで公演をしていただいているので、このようなことが実現するのです。
ありがとうございました!!!!
武生国際音楽祭は沢山のコンサートがあるのでスケジュールがタイトです。
下は「新しい地平」という新進気鋭の作曲家を紹介するコンサートの最後の舞台上でのリハーサル、「ゲネプロ」のタイムスケジュールです。
各々の曲4-5分で楽器、椅子などの配置換えで短い時間の中で全部の曲のリハーサルをして本番突入。私はポサダスの曲を演奏するので「13時49分から14時19分」のリハーサルになります。普通はきりのよい「50分」とか「20分」とかにすることが多いのですが、武生は毎年こうです。
それが出来るのも優秀なスタッフがいらっしゃるからですね。
有難うございます!
「親子のためのコンサート」は無事、盛り上がり終えることができました!皆さんボディーパーカッションなど様々な事に一生懸命参加して頂き有難うございました!
本番の様子は、またアップいたします。
アンパンマンマーチを弾いたあとは非常に難しい現代音楽リゲティの曲。
この曲は途中で変拍子がある中、ピアニストがマラカスのような刻んだリズムを「チチチュチュ…」とつぶやいて刻まなくてはなりません。リズムが乱れるとアンサンブルができなくなるので、これが非常に大変です。ただでさえリゲティの曲は演奏不可能に近いくらい難しいのですが、更に普段慣れない事をしなくてはならない…
これはリゲティの曲中につかうものです。
左はホイッスル、右はマラカスです。
この曲はピアノを演奏しながら、口でリズムを刻んだり、叫んだり、台詞を言ったりしながら、ある場所ではホイッスルをくわえながらピアノのリズムに合わせて弾き、マラカスを鳴らしたりしなくてはなりません。
非常に様々な事を要求されます。アンパンマンから頭の切り替えが難しい…
この曲はリゲティのオペラ「グランマカブル」より「ゲポポの三つのアリア」というオーケストラとソプラノのための曲をソプラノとピアノ用に編曲したものがもとになっていて、私は昨年この武生国際音楽祭でソプラノの森川栄子さんと演奏させていただきました。
そのときも同じくホイッスル、マラカスを使い、口でリズムを刻み、台詞をいいましたが、このソプラノパートをトランペットに置き換えたのが今回のバージョンです。
さて、何故トランペットになったかという話をベルバルツさんから聴きました。
ある日このオペラの公演があり、その直前にソプラノの方がキャンセル(声に負担がある曲なので、恐らく声がでなくなったのでしょうか…)になり、勿論突然このような難しいオペラを歌えるかたを見つけることはできるはずもなく、主催者がリゲティにどうすればよいか尋ねた所「トランペットでソプラノのパートを演奏したらどうか」という答えが返ってきました。
主催者はトランペット奏者を探し(バルベルツさんが知っている方だそうです)公演3日前に練習に入り本番をしたということでした。
これがきっかけで、トランペットトランペットとピアノのための超絶技巧の名曲が生まれたのでした。
何がきっかけで曲が生まれるかわかりませんね。
それにしてもトランペットにとってとんでもなく難しい曲。沢山の速いパッセージ、不可能に近い跳躍、極めつけは最後の音はト音記号に上に加線を二つつけた上あるレのシャープ。
普通はドを出すのが限界なのに、リゲティは半音三つもうえの音を唇が疲れ果てた最後の音に要求するとはなんという作曲家なのでしょうか。
ベルバルツさんはこの曲をいとも簡単に演奏致します。
先程親子のためのコンサートでステージを走り回り、トランペットで馬のいななきを表し、マルマルモリモリを演奏していた方が、数時間後はリゲティを軽々吹いている。
世界のトップと言うのは凄いものです。
公演はとてもうまく行き、彼からは「最高な演奏ができた」と言って頂いたので、私も嬉しかったです。
彼のリハーサルの方法が面白く、唇が疲れるからといって、全てのトランペットパートを歌いながらピアノと合わせます。
またその歌が非常に上手い。ジャズボーカルでCDを出すくらいの方なので納得。時々トランペットを吹きますが、それが歌と全く同じ。それ位自由自在にトランペットを操ります。
ゲネプロも当然全ては吹かず、本番のみ全曲を吹きます。
つまり本番になって初めて私もどういう曲かわかるのですが、既に彼の歌でしっかり合わせをしていて、その歌とトランペット演奏が変わらないので、本番での演奏は全く不安なく安心して演奏できます。
彼も唇の疲労がないので完璧な演奏ができます。
未だかつてこの様な方に会ったことがありません。
天才のなせるわざですね。
今回は彼は「一番難しい協奏曲」というツィマーマンのトランペット協奏曲と、このリゲティをどちらも素晴らしい演奏をして、それに私がお付き合いできて本当に幸せでした。
彼からも、「是非ヨーロッパで一緒にコンサートをしよう! 言って頂きこの上ない喜び!
本当に機会があったら是非コンサートしましょうね!
今年武生国際音楽祭に私が滞在する最終日となりました。
最終日らしく(?)一番ハードな日となりました。
午前中に0才も参加可能な武生ライオンズクラブ共催の「親子のためのコンサート」午後はバリバリの現代音楽で、非常に演奏困難なリゲティの「グランマカブルの秘密」をトランペットは先日共演したベルバルツとのデュオで演奏いたしました。
この「親子のためのコンサート」は先日ご紹介した「幼児のためのコンサート」と同じく、音楽監督の細川俊夫さんから「子供のためのコンサートをプロデュースしてほしい」という依頼でスタートいたしました。今年で四年目、四回目となります。
このコンサートは武生ライオンズクラブの方々のご協力のもと開催され、今年はなんと921名の方にご来場頂き過去最大数のお客様にきていただきました。第一回目は200名位かな?と言っていたら、蓋をあけてみると倍以上のお客様が…
継続は重要で、ここまできたのも続けてきたからでしょうか?毎年楽しみにしていらっしゃる方もいて嬉しい限りです。
普通の「武生国際音楽祭」の文字も照明で華やかに。
昨年から打楽器の葛西友子さんに入って頂いております。このセットドラムがなければこのコンサートは不可能です。クラシックからポップスまで、ひとりで素晴らしい打楽器パートを即興で入れていただいております。
アンパンマンマーチから威風堂々まで華やかな色彩を表現して頂いております。
本番直前、ライオンズクラブの方々と。
賛否両論あるかも知れませんが、1000人入るホールで0才児からくることができるコンサートをする時は、様々な音が本番中にあるので、隅々まで音を聴いて頂くために、マイクを通してスピーカーから音を拡声致します。実はこの音量、音質が非常に重要で、それによって全ての印象が変わってしまいます。しかしながら本番中は私は演奏しているために聴くことが出来ません。よって音量、音質はエンジニアの方に全て預けます。つまり命を預けるようなものです。
右が音響のSさんです。宜しくお願いいたします!
本番直前にて。
ソプラノの太田真紀さんは今回幼児、親子どちらもご参加頂き、素晴らしい語り、進行をしていただいた上に、アニメから童謡、クラシックにいたるあらゆるジャンルの曲を素晴らしく歌いきって頂きました!
マイクにのせる発声となしでは全く違うのと、MC(語り)は実は非常に声に負担になるので、とても喉に負荷がかかるコンサートなのですが、何ひとつ不満も言わず素敵なステージを構築していただきました。
マルマルモリモリでは踊りながら歌い、モーツァルトトルコ行進曲ではボディーパーカッションの進行もお願いしてしまい、歌以外でも大活躍でした。
前日にバリバリの現代曲、ベリオの「セクエンツァ」を見事に歌いきり、このコンサートの直後、同じくベリオの「オー・キング」という、PPPP(弱くというピアノ「P」が4つ)で長い持続音をしなくてはならない曲のステージをなさるというスーパーウーマンです。
ベリオからアンパンマン、またベリオ。世の中このような事ができる方はなかなかおりません。
太田さん、本当に有難うございます!
五日いた実感がないくらいあっという間です。
アンパンマンマーチを演奏したかと思えば、すぐバリバリの現代音楽。これが武生国際音楽祭です。
スペインを代表する作曲家、ポサダスさんの曲では以下のような用意をピアノにしなくてはなりません。
これは「Cordon」と言って、ピアノの弦に、ロープを上下に絡ませ、摩擦して演奏します。
あとこの様なものも使います。
筒にフェルトを巻いたもので、弦をたたきます。柔らかい優しい音です。
定規は必ず木でなくてはならないそうです。これで弦をたたきます。
マレットは優しく弦をなでます。ハープのような優しい音です。
ポサダスさんの曲ではこれだけ沢山の楽器を用意いたします。運搬だけでも大変ですね。
若狭からわざわざ来ていただいた、タンブッコの時にお世話になったMさんから、名産の梅干しを頂きました!すぐに仲間とわけて食べました。一気に疲れがとれました。有難うございます!
次の日の親子のためのコンサートに向けて、夜10時から、セッティングです。
私も明日のコンサートの監督なので、位置決め等をいたしました。
さあ、明日は子供達のために頑張るぞ!
コンサート、コンサート、コンサート。
毎日本番です。
4日目はベルギー人のトランぺッター、北ドイツ放送交響楽団首席奏者、ハノーファー音楽大学教授のイェルーン・ベルヴァルツさん(表記ではジェロエン・ベルベルツとなっておりますが、正しい発音はこちらの方ではないかと思います・・・)とバリバリの現代曲、B.A.ツィマーマンのトランペット協奏曲を演奏したしました。
現代音楽、ジャズの要素色々入っている曲で、私にとっては初めての曲。この二日前に彼が来日、リハーサルの予定が、一日来日が遅れ、なんと本番前日22時から23時のリハーサルで、当日ゲネプロ、本番という予定になってしまいました・・・
音楽家はトラブルに強くなくてはならない・・・・
彼とは数年前にここ武生でリサイタルをしたので、そういう意味ではなんとなくの演奏の方向は知っておりました。
彼は練習でほとんどトランペットを吹かず、なんとそのパートを歌うのでした。吹くと唇がつかれるので、そうしているとのこと。ただその歌がめちゃくちゃうまい・・・
ジャズヴォーカリストとしてCDも出しているそうです・・・・
本番後この音楽祭の彼のマスタークラスの生徒さんと打ち上げ!
なんと東京フィルハーモニー管弦楽団の長谷川さんも生徒としていらっしゃいました。どれだけ彼はトラペット界で有名なのでしょうか???
彼とはベルギーはアントワープ音楽院で同じ時期にいたことがあり、色々共通の知り合いがいて、すぐに意気投合いたしました。
今回も本当に笑いながら楽しいセッションでした。
結局演奏は非常にうまくいき、さすが世界的なアーティストだな・・・と思いました。
この音楽祭のあと東京で細川さんの協奏曲の演奏、のちにメルボルンでこの協奏曲を演奏して、ヨーロッパに戻るそうです。
世界を股にかけるアーティスト・・・・
日本食大好きなベジタリアンです。
さて、「誰も知らない私の悩み」という副題がついているこの曲は・・・
非常にハイトーンの技巧的なパッセージが沢山出てくるので、この曲を演奏すると、トランぺッターは一回終わってしまうそうです・・・
途中で黒人霊歌の引用があり、サクソフォーンパートが演奏するのですが、それを歌詞とともにスコアに表記しておりますが・・・
彼はなんとそれを本番で歌いました。
アーティストですね・・・・
前回のリサイタルでも「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」をトランペットで演奏したのち、歌いました・・・
さて、次の日も現代曲です!
武生にはいると怒涛のように時間が過ぎてまいります。
上の写真は国際的な活躍をなさる、世界的な作曲家、細川俊夫さんと、打楽器の葛西友子さんです。
細川さんはこの音楽祭の監督です。もう15年もお付き合いさせていただいております。
幼児のためのコンサートのリハーサル風景です。現代音楽が多いこの音楽祭で、細川監督から「子供のためのコンサートをやって欲しい」ということで、はや四回目。武生らしく特殊編成です。この日に出ることができるかたを全て集めました。
フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、ハープ、ピアノ、なんとなんと尺八、リコーダー、セットドラムという他ではなかなか出来ない編成になりました。
尺八の田嶋直士さんは特にノリノリで参加して頂いております。
これは長さが一尺なので、これは「尺一」なのだそうです。
田嶋さんは、なんと湯呑みで尺八の音を出す必殺技があります。
幼児のためのコンサートは一時間ですが、四本も尺八を持ち替えしていただいております。これでアンパンマンマーチからチャイコフスキーの花のワルツまで全て演奏していただいております。
リコーダーもこんなに沢山の種類を用意して頂きました。
舞台後方からみるとこんな感じです。1000人入るホールなので大きいです。
ソプラノの太田真紀さんは一生懸命「マルマルモリモリ」の振り付けを練習しております。有難う!
小腹が空いたので、二階のイタリアン「デル・ソーレ」にいくと素敵なシェフ、チョーさんが…
メニューにない、特製パスタを作っていただきました。
このミートソースは様々なお肉を煮込んでいるので複雑で、しかし非常に優しい味で、疲れている体に元気を与えてくれます。
下にいくと仲間にすぐあいます。ソプラノ太田真紀さん、ヴィオラ赤坂智子さん、作曲家馬場法子さん、
場を華やかに盛り上げます。
幼児のためのコンサートはどれだけこのセットドラムに助けられたことか!
アンパンマンマーチから、マルマルモリモリまで盛り上げて頂きました。パーカッション葛西友子さん、有難う!
この様に三日目も過ぎてゆくのでした…
私が音楽監督としてプロデュースさせて頂いた、武生国際音楽祭2013、幼児のためのコンサート無事終了!
600人弱の幼稚園児に来ていただきました!
皆さんとっても大きい声で沢山歌っていただきありがとうございました!
照明も色々入れていただき、視覚的にも楽しくしようと工夫いたしました。
楽器紹介では各々の面白い芸を出して頂き、皆さん芸達者だな・・・と思いました。子供は大うけです!
編曲の星谷さんはそれはそれは大変な作業だったことでしょう。。。
しかしおかげさまで600人程の幼児に幸せを与えることが出来たと思います。
ありがとうございました!
下の写真は終演後の写真です。
毎年お呼び頂いている武生国際音楽祭の2013がスタートしました!
細川俊夫監督のもと、世界中から素晴らしい音楽家がありまります!
10年以上毎年温かく迎えていただいている音楽祭は、クラシック、現代音楽、子供のための音楽会と、マスタークラス、作曲ワークショップと盛り沢山です。
バリバリの現代音楽を私はここで演奏していたのですが、何故か3年前から子供のための音楽会もプロデュースしております。明日朝に幼稚園児に向けて音楽会をします。1000人のホールでリハーサル。
明日も約600人の園児に音楽をお届けいたします。
舞台上も照明を調節して魅力的な舞台にします。
今日はまだ照明を作り込んでいませんが、正面の反響版を飛ばして、幕に色をつけて楽しい音楽会にしたいです。
ヴァイオリンの辺見君とハープの松村さん。夫婦なので息もぴったり。
ここでは色々な仲間に会います。ベルリンから来たヴィオラの赤坂智子さん、明日の幼児のためのコンサートで歌をお願いする太田真紀さん、チェロの伊東裕さん。皆さんすぐ意気投合します。
さて、練習の合間をぬってきました。
武生と言えば…
はい、お蕎麦です。
特に辛み大根をつゆに混ぜ、蕎麦にかけて食べる「おろしそば」は格別です。
大根おろしは非常に辛いのですが、それが何とも言えない清涼感があります。
ここはファンが多いです。ただ武生の方は各々好みが皆さん違います。蕎麦へのこだわりは凄いです。
腹ごしらえをして、いざリハーサルへ。指揮者のドイツ人のリューディガー・ボーンさんと。もうここ武生で長年の付き合いです。
アンサンブルの仲間、クラリネット上田希さん、フルート若林かをりさん。お二人とも素敵で、お二人のおかげで、アンサンブルの雰囲気がとっても良いです。
さて、明日朝から武生最初の本番。楽しみです。