演奏後の写真です。
世界的作曲家細川俊夫さんも一緒に・・・
この演奏会シリーズ「Happy new ear」の監督でもあります。
ハンニガンさんは赤い素敵なドレス。
一曲目のアカペラのノーノの曲から聴衆をノックアウト!
私とのヴィヴィエの演奏後やシェーンベルクの作品2の「四つの歌曲」の演奏後「本当に美しい演奏だった」と言って頂き、本当に光栄でした!
全部の演奏終わって「今日はいい仕事が出来たね!」と言って頂きハグ。とにかく楽しい演奏会でした。
次の写真は打ち上げにて。会場は「海家」(しーや)。
バーバラさんには「今度是非ツアーをしましょう!」と言って頂いたのが最高の勲章です!
いつもチャーミングな彼女、なんと禅の修行もしていて、いつも正座なのです。
日本食が本当に大好きで、お箸の持ち方も立派なものです。全てのお魚を喜んで美味しそうに食べられておりました。
会場にはなんと当日演奏される曲の楽譜が・・・しっかり演奏しなくては・・・
会場は非常に幻想的な空間。
マイクをしっかりと立てて録音いたしました。
録音聴くのが楽しみです!
打ち上げで、牡蠣の「テンプラ」。カキフライではなく・・・
ふわふわ最高です。バーバラはカナダは海の近くの出身。カキを沢山実際に取るらしいです。とった写真も見せていただきました。
なんとこの牡蠣テンプラをよく作るそうです。
バーバラは非常に気さくで聴衆の皆さんとあらゆる話題についていきます。
こちらはこの演奏会のスタッフ、ご協力いただいた方々。
私は家族のようにお付き合いさせて頂きました。
素晴らしいサポート、本当にリラックスして演奏できました。
この演奏会も15回目、凄い歴史です。
下の写真は細川さんと哲学者柿木伸之さん。柿木さんは上の写真で真ん中でピースをしている平野満さんと一緒に本当に素晴らしいプログラム解説、歌詞の訳をしていただきました。本にしてもよいような重厚な素晴らしい資料です。素晴らしい・・・
このように楽しいひと時はあっという間に過ぎていきました。
バーバラさんとのセッションの話はまた引き続きブログにアップいたしますね!
バーバラさんとのコンサート終了いたしました!
満席の会場、本当に盛大な拍手有難うございました!
…なんといったらよいか…言葉にするだけ嘘になるような気がするとはこのような事です…
コンサートは最初の彼女の声だけのソロ、ルイジ・ノーノの「生命と愛の歌」より第二楽章、三分位のソロですが、恐ろしく難しいアカペラソロですが、それが終わると嵐のような拍手、ブラボーの声、全ての聴衆の心を奪いました。
彼女と話をしているとスケールがでかすぎてなんと言ったらよいか…
「このまえサイモンと…」サイモン・ラトルの事です。
「マウリッチオは…」
マウリッチオ・ポリーニの事です。
このような言葉がポンポンとでてきます。
ブーレーズ、リゲティ、シュトックハウゼンなど錚々たる方々と仕事を密になさっていて、世界の頂点とは彼女のような方の事を言うのだと思います。
ノーノの曲はとても弱い高音のロングトーンもあり、激しい跳躍もあり、抜群のコンディションとテクニックが無ければ歌いきることが出来ない曲なので、通常はプログラムのあとに持ってきた方が演奏しやすいと彼女は言っておりましたが、それにもかかわらず彼女は今回あえて最初にこの曲を持ってきました。
日本で最初のリサイタル、凄まじいストレス、プレッシャーにも関わらず、広島でのコンサートでノーノのアカペラで一気に超絶技巧的を駆使して駆け抜けるこの曲を最初に演奏する事によって聴衆と一緒に息ができる、強烈なインパクトで空間を共有できるだろうという理由のもとこの曲をコンサート冒頭に持ってきました。
そのアーティスト魂、壮絶なものがあります。
決して妥協しない、自分の心理的戦いが逆に演奏に本番特有の魔術的な凄みができると信じてプログラムする彼女の姿勢はただただ感動を呼び起こします。
現代音楽の演奏家でも、私からみると、心意気は素晴らしいが本当のテクニックを持ってごまかしをせず、真摯に作曲家と楽譜に向き合って演奏している人はなかなかいないと思います。これは自分に対しての自戒でもあり、また現代音楽作品の素晴らしい曲が非常に難しいテクニックを要求するものが多いという理由でもあります。
彼女はこの日のシェーンベルクやベルクの初期のロマンティックな歌曲も見事に抜群の音楽とテクニックと他全てを持って完璧とも言える世界を構築する凄さがあり、なに一つごまかしがないイデアの美があり、ただただ陶然となりました。
終演後言ってましたが、前日もなかなか寝ることが出来なかったそうです。本人いわくかなりナーバスになっていたそうです。
全くそうは見えず、また人にもその素振りを見せず、周りの方々に気を使っている姿は人間的にも素晴らしく、いつもチャーミングで魅惑的な方です。やはり世界の頂点に立つ方は大きく何かが違います。
今回で得たことがあまりにも多いので、引き続きブログにアップいたします。
コンサート後の打ち上げも非常に楽しかったので写真を後日掲載いたします。
朝早起きで、広島から新幹線で東京へ!
学校で夜まで教えますが、私のこの経験をもとに、生徒にしっかりと音楽の演奏の真実を伝えたいと思います!
バーバラさんとリハーサルいたしました。
凄い方です。
リハーサル最初から憑依したような入り込み方。
ピアノパートを全て知っている。
全てほぼ一回合わせただけでオーケー。
僭越ながら私の事をすごく喜んで頂いて、リハーサルは1時間半で終了。
彼女は次の日は午前中お休みしコンディションを整え、15時からのコンサートはリハーサルなし本番一発・・・・
下は後で書きますが、リハーサル後にリラックスのショット。
バーバラさんとこの演奏会の音楽監督、世界的作曲家細川俊夫さん。
楽しいリハーサルだったので、リハーサル後に早速一緒に写真を撮りました。とっても気さくな方です。
会場のアステールプラザは響きも素敵な心地よい空間です。
ここは広島交響楽団の練習場にもなっております。
練習後は普通はいけない名店、「酔心」にてお寿司を・・・
細川さんのお誘いでした。
アナゴの大きさが半端ではないです。
広島特産・・・
言葉がありませんでした・・・
ノックアウト・・・
そのあと広島に来ると必ず行くお店、クラシックを聴きながらお酒が飲める所・・・
「セレナーデ」
細川さんは常連です。私も細川さんにご紹介受けました。
それから何回も来ております。今回もたくさんのチケットを売っていただきました。ありがとうございました!
この日はマーラーの第九交響曲第四楽章、ブルックナーの交響曲第八番第三楽章、同じくブルックナーの交響曲第八番の第三楽章を聴きながらお酒を頂きました。
さて、次の日は本番です。
鋭気を養ったのでいい演奏できるように頑張ります!
明日9月8日(日)、15時から広島のアステールプラザでソプラノのバーバラ・ハンニガンさんとのリサイタル。一昨日圧倒的な凄さでサントリーホールを席間いたしました。本日リハーサル。楽しみです。近くの方々、どうぞおいで下さいませ!
明日演奏するシェーンベルク作品2、四つの歌の第一曲「期待」の冒頭部分。初めて聴いた時に、あまりの美しさに我を忘れました。確かベルギーはアントワープ、白井光子さんとハルトムート・ヘルさんの演奏だったと思います。
その憧れの曲を一昨日圧倒されまくりましたバーバラさんと演奏できるとは、なんとも演奏家冥利に尽きます。
ただシェーンベルクのこの曲は一つ一つの曲が別々の楽譜なので、なんと四つ楽譜を購入しなくてはなりません。
明日は連続して演奏するので、一曲終わって、すぐ次の曲にいくにもそれなりなものがあります。
シェーンベルクやベルクの初期は非常にロマンティックな曲多く、ワーグナーやマーラーを彷彿とさせる曲が多いのですがシェーンベルク作品2やこのベルクの「初期の七つの歌」もそうです。後期ロマン派のドロドロした退廃的な表現がふんだんに織り込まれでおります。この曲も大体1905年から1908年までに作曲され、マーラーの6~8番の交響曲の作曲時期と同じで、また、ベルクのピアノソナタの作曲時期とも重なっております。
この曲の第一曲「夜」の冒頭はドビュッシーがよく使っている「全音階」で始まるのですが、ドビュッシーとは全く違った、熟れすぎた果実のような退廃的な響きではじまり、この第一曲に限り非常に沢山この全音階がでてきます。
ドビュッシーの曲の事は彼も知っていたと思われるので、意図的に同じ素材で違う味わいを出したのかも知れません。
ルチア・ポップは私のとても好きな歌手で、日本にもよくいらっしゃいました。今回はシェーンベルク、ベルクの勉強には非常に参考になりました。高音の張りが非常に美しい。
勉強を忘れて、ただ陶酔。さて、何回も歌のパートを歌いこんでリハーサルに挑みたいと思います!