28日演奏いたします「鳥のカタログ」より「ヨーロッパヨシキリ」に関しての続きです。
因みに
http://www.nakagawakenichi.jp/
の下にある「ヨーロッパヨシキリ」をクリックして頂ければ、私のピアノ演奏付きのアナリーゼを聴くことができます。28日までの限定です。
どうやらわざわざホームページまで来ていただき聴いて頂いている方がいて、沖縄、仙台等から感想を頂き何とも励みなります。
今回は唯々やりたい曲を演奏させて頂いてるのである意味では自己中心的ですが、それだけに気合いは入っております。
お客様のためになるべく楽しく聴いて頂くべく記事をアップさせて頂きます。
朝8時です。
なんと「黄色いあやめ」という指示があります。
お花などの自然も「鳥のカタログ」で表しているのですね。
この曲は本当に沢山の鳥が出てきます。雉です。
「オオジュリン」知ってますか?
ホシムクドリ
シジュウカラ。非常に高い音域でけたたましいです。
ハクセキレイ。ピヨピヨとはこういったものでしょうね。
正午です。「ヤセニンチュウ」というこれもなかなか聞くことがない鳥です。トリルといって二つの音を交互にコロコロころがす奏法で、鳥の鳴き声によく使われております。
「スゲヨシキリ」 しゃっくりの様な動きです。
「ジキタリス」お花がまた出てきました。
スゲヨシキリ。中音域も鳥の鳴き声で使うのですね。
オオヨシキリ。ここに至ってはピアノのもっとも低い音域を使います。びっくりですね。
オオバン。ここぐらいなるとだんだん名前を覚えられなくなってきます。
また「水連」が出てきます。
ヒバリです。
ハイドンが書いているのと随分違うひばりですね。
なんと「クイナ」まで出てきます。「ヤンバル」はついておりません。
日没午後9時。夏の風景なので日没が遅いのですね。
前半の日が昇る音型の全く逆を行く音型が出てきます。
「夜の荘厳さ」・・・これも前半に出てきましたね。
そして、最初に戻り、午前3時、ヨーロッパヨシキリが再度鳴きます。
前半と同じようにカエルも鳴きます。
冒頭の音型が出てきて、夜の風景です
午前3時と書いてありますね。
なんと題名と違う「サンカノゴイ」の音型で終わります。
この意図的に最後に盛り上がりを持ってこなくて、いつの間にか終わっている感じが面白いですね。
自然の音に耳を澄ますつもりで聴きに来ていただければ幸いです。
では、皆様28日15時に渋谷タカギクラヴィアでお持ちしております!
早速アナリーゼ音声、「ヨーロッパヨシキリ」追加致しました!ホームページ
http://www.nakagawakenichi.jp/
の下にある「ヨーロッパヨシキリ」をクリックして頂ければ、私のピアノ演奏付きのアナリーゼを聴くことができます。28日までの限定です。
さて、本日沖縄の方と話しをしたら、このブログを読んで頂き、メシアンの「鳥のカタログ」に興味を持って頂いた…というお言葉をお電話で頂きました。なんとも嬉しいです。フェイスブックと違って反応がわからないのでそのようなお言葉は励みになります。
28日後半の曲、第四巻の「ヨーロッパヨシキリ」。
30分かかる大作、全七巻、13曲の中心に位置する大作です。
最初は夜の情景、午前三時です。
池、蛙の鳴き声です。
これがヨーロッパヨシキリ。
キリキリと鳴きます。
「夜の荘厳さ~午前三時」とあります。情景まで音楽に入っています。
午前六時。水連の花がある情景、日の出なので音が上がっていきます。
クロウタドリが上、下はセアカモズ。細かい指示があります。
以前、第一巻、第二曲「キガシラコウライウグイス」でできた「シロビタイヒタキ」色々な曲に同じ鳥がでてきます。
この曲はこれから昼になり、また夜に戻り午前三時で終わる曲です。
続きは後日…
本日から3日間ラストスパート、今年気合いを入れている演奏会、28日タカギクラヴーアでのメシアン「鳥のカタログ」演奏会迫ってきました!
昨日は家のピアノを再調律、メシアンの色彩的な響きも断然アップして練習が楽しい!
音声、映像で曲のご紹介を私のホームページのトップページの下に載せていますので、クリックしてみてくださいね!
http://www.nakagawakenichi.jp/
会場は席数が限られているのでいらっしゃる方は早めにご予約して頂ければ幸いです!
今回は「鳥のカタログ」から第一巻の三曲目、「イソヒヨドリ」をご紹介いたします。
これも最初にメシアンによる細かい解説が書いてあります。
激しい出だしはプロシャ・ブルーとサファイヤ・ブルーの上の絶壁を表しています。
そうするとそれに対立するように、ヨーロッパアマツバメが激しく鳴きます。
以下の二つかは「水」という表示があり、まるで水しぶき、波を表しているかのようです。
それににも対立するようにヨーロッパアマツバメが激しく鳴きます。
激しい跳躍のあるコバシカンムリヒバリ。
以上の鳥に対して、この曲のタイトルになっている「イソヒヨドリ」は非常に調性的で柔らかい響きです。
この曲は以前の曲同様に風景も表されており、これは「青い海」。非常に眩惑的て官能的な響きです。
これは「波」と書いてあります。低音で激しくうねります。
一番、二番と名付けられた、二羽のコバシカンムリヒタキが激しい跳躍を持って会話します。
恐ろしい演奏が難しい…
当日はもっと詳しくお話して演奏いたします。
では28日もしよろしければご来場くださいませ。
28日のタカギクラヴーアにて演奏する第二曲目は「キガシラコウライウグイス」です。
【ちなみに、この曲の音声アナリーゼ開始いたしました!28日まで限定・・・
私の公式ホームページhttp://www.nakagawakenichi.jp/
のトップページの一番下、「28日演奏「鳥のカタログ」から「キガシラコウライウグイス」アナリーゼ!(ここをクリックすると聴けます)」をクリックしてください!)をクリックすると私の演奏と簡単な説明をお聴き頂く事が出来ます】
やはり最初に細かい説明の文章があります。
因みにこの曲の題名は「ロリオ」と発音しますが、メシアンの奥様も素晴らしいピアニストのロリオさんと言う名前でした。
これがキガラシコウライウグイスの鳴き声。非常に爽やかで、心地よい響きです。
これは「シロビタイジョウビタキ」。舌を噛みそうな名前です。
しっかりホ長調の和音を鳴らした上に綺麗にさえずります。
あくまでも調性感があります。
これは「ミソサザイ」。
急速な動きと長いトリルが特徴的です。
「クロウタドリ」。
同名のフルートとピアノのための曲があります。
次は「ウタツグミ」。
呪文を繰り返しているように聴こえます。
名前が面白いですが「ニワムシクイ」。庭虫食い??ということでしょうか?
この鳥はメシアンの曲で沢山でてくる、非常に色彩的で跳躍の多い鳴き声です。
その「ニワムシクイ」が二羽同時に歌うのですが、非常にアクロバティックで、リズムが非常に複雑。音符も非常に美しいのですがランダムで、心身ともにハードですが、そこを抜けたところに見える世界が素晴らしいです。
以上の「ニワムシクイ」という名前で、メシアンは30分にもわたる非常に演奏の限界に迫るような曲を作曲しております。
この曲は、このメシアンシリーズの最後、再来年3月に演奏いたします。
この自然の鳴き声のリズムは非常に複雑ですが、上手くはまると以上な快感がわいてきます。非常にハイな状態に近いでしょう…
28日の演奏が楽しみです!
28日のコンサートの曲について書きます。
もともとメシアンは鳥の鳴き声を聴いて、彼らを最高の音楽家と思い、譜面に起こし、彼なりの方向で曲にしたのがかの「鳥のカタログ」です。
まず第一巻最初の曲は「キバシガラス」
楽譜の最初にその曲の細かい説明がついています。これについては、当日プログラムでお渡しいたします。最初は鳥の鳴き声ではなく、切り立った山の風景、印象から始まります。
この楽譜がキバシガラスの鳴き声です。
別な形でもキバシガラスの鳴き声が表されます。
そうすると、イヌワシが堂々と飛んでいるのが目に入ります。
時々ワタリガラスも鳴いているのが聴こえます。
キバシガラスがアクロバティックに飛んでおります。
このようにキバシガラス以外の鳥な自然も沢山曲にでてきます。
この「鳥のカタログ」は全七巻、13曲からなっております。
よくもメシアンは鳥の複雑な鳴き声をここまで素晴らしく表し、且つ音楽としてしっかり構成しているのは驚きです。
弾き込めば弾き込む程味わいが深まります…
メシアンの鳥のカタログから第一巻と第四巻を28日に15時よりタカギクラヴーアに於いて演奏いたします。これはメシアンが彼が愛する「鳥」たちの鳴き声をピアノで表した音楽です。
第一巻と第四巻の楽譜の表紙です。
しっかりと鳥の絵が描いてあります。
楽譜の最初には、フランス語、ラテン語、英語、ドイツ語、スペイン語で、この楽譜にでてくる全ての鳥の名前の対訳が書いてあります。
第一巻の第二曲、「キガラシコウライウグイス」の冒頭の譜面です。
6月末の朝の情景と、キガラシコウライウグイスの鳴き声がしっかり表されております。
日本語でも全ての鳥の名前の対訳がでています。
鳥の鳴き声を音にしているのに、非常に爽やか、響きが万華鏡のように美しいのは何故でしょうか?
弾き込めば弾き込むほど魅力的な曲です。
練習が楽しい!