goo

せんくら、私が出演最後のコンサートは、再び長谷川陽子さんと、チェロの素敵な小品集でした。
青年文化センターシアターホール、16時15分から。
私も本当に大好きな曲ばかり。

カサド:親愛なる言葉
ピアソラ:リベルタンゴ
カザルス:鳥の歌
フォーレ:エレジー
ボッパー:ハンガリアン狂詩曲

…これだけ並べても王道中の王道というのがおわかり頂けると思います。 他に日本歌曲、TV、映画音楽などを混ぜ非常にバランスがとれたプログラムです。

非常気合いが入った公演、陽子さんはビビッドな素敵な赤のドレスでした。

小学校からの同級生F君が聴きにきて頂きました!
野球マンなのでなかなかクラシックを聴きに来ることがないと言うことでした。尚更嬉しかったです。
これからも聴きにきてくださいね!

ステージに立つと、聴衆が温かい!
陽子ファンが本当に多いのですね。
皆さんニコニコして聴いていただいているのがよくわかりました。
彼女のトークも非常に落ち着いているのに、笑いどころもしっかりあり、素晴らしいものでした。


さて、期せずしてこの2日前に我々が学生だったときの学長で、心の師、三善晃先生がご逝去なされ、鳥の歌、エレジーは先生への追悼も含め演奏いたしました。
仙台にもゆかりがあり、支倉常長を題材としたオペラ「遠い帆」を仙台のために作曲していただきました。今年12月にも仙台で上演する矢先でした。

先生は本当に偉大でした。会った方はわかると思いますが、話さなくとも凄まじいエネルギーをいつも放出なさっておりました。
先生のご冥福をお祈りいたします。

ちなみに下の写真は演奏会場、シアターホール。
まさにここでそのオペラが初演されますた。
1999年、私もその舞台を拝見いたしました。
圧倒的な感動。
市民合唱団が大きな役割を果たすオペラ。
ここで、追悼の曲を演奏できたのは不思議な気持ちがいたします。


終演後、となりの800人のコンサートホールで小川典子さんとフィリップ・スミスさんの二台ピアノ公演を聴きました。

ストラヴィンスキー:春の祭典

凄かったです。
私も何度も演奏している曲なのに大感動…

それよりもびっくりしたのはそれは沢山の聴衆の皆さんが心より喜んで拍手をしている様子!
せんくらのように気軽に聴けるクラシックコンサートで春の祭典、聴衆は普段着、皆さん非常に喜んでいる…
継続は力なり、せんくら恐るべし。
色々考えたコンサートでした。



さて、この2日間は長谷川陽子さんと本当に楽しい音楽の時を過ごす事ができて幸せでした。
本当に素晴らしかったです!
最後に終演後、この最初の赤ドレスの写真の直後に撮ったもう一枚の写真で終わりたいと思います。
最高のピースポーズ、チャーミングですね!
有り難うございました!!

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
鋭気を養った次の日はコンサートが2つありました。
午前中は三歳児から入場可能なファミリー向けのピアノソロコンサート。
45分で10曲てんこ盛り。月の光から愛の夢からキエフの大門まで、ピアノで出せる一番小さい音から一番大きい音まで出してまいりました。
10時開場、10時30分コンサートスタートなので、なんとリハーサルは9時15分から9時55分まで。その間に初めて触るピアノに慣れて、開場の響きに慣れて、テンポ、ペダリング他全て決定しなくてはなりません。また、曲だけで正味36分あるので、どの曲も繰り返し弾くことはできません。

沢山のコンサートが朝から晩までいっぺんに行われるフェスティバルだからこそのドタバタ、楽しみました!9時15分に既に体が最高潮に近くなるように朝6時起き(前の日何時に寝たのだろう???)コーヒーも沢山摂取して、早速プログラム全曲実家のピアノでトーク付き通し練習(これが時間厳守に重要!)して体をアップ!
いざ出陣。会場近くに着くと早速フリスクスーパーミントをコンビニで買い込み、会場へ。

はい、9時にいたらこれから調律と言うことで、15分で調律師さんが直しの調律。そのあと調子よくリハーサル、椅子の多少の軋みを調整しタイムオーバー、慌ただしく着替えて本番!

沢山のお子さん嬉しかったです。
一番前の席の男の子目がきらきらしていて色々反応してくれて嬉しかったな…

あっという間の本番、楽しかったです!
沢山の拍手有り難うございました!
ただ45分なのでアンコールはなし。自慢ではありませんがぴったり45分でした。
高校の同級生Y君家族皆さんで来ていただきました!こういうの本当に嬉しいのです。有り難うございました!

さて、終演後チョコレートも頂きましたが、ハロウィンゴディバっあるんですね!美味しく頂きました!
大急ぎで家に帰り次のステージの練習!

せんくら最後のステージへ参ります!
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
せんくら無事終了!
楽しかったなぁ!
非常に濃い2日間でした!
まずは皆さんご存知の素晴らしいチェリスト、長谷川陽子さんとの第一回目の演奏会。10月5月16時30分より仙台市青年文化センター交流ホールにて。
「ベスト・オブ・チェロソナタ~美味しいとこどり特別プログラム」と言ってなんと、45分で(せんくらは一つのコンサートが45分、)全てチェロソナタ、ベートーベン第三番第一楽章、ショパン第三楽章、ショスタコービッチ第二楽章、ラフマニノフ第三楽章、ブラームス二番第一楽章を演奏。おまけにアンコールでバッハ作曲、G線上のアリアまで演奏いたしました。
トークもしっかりいれたのにピッタリ45分。入るのですね!長谷川さんプログラミング、トーク、タイムキープお見事!
曲はそれこそてんこ盛り。ただ見事にチェロの最高と言われるものばかり集めたので、演奏できる私は、それは格調高い長谷川陽子さんの音色とご一緒させていただき至福のときでした。
長谷川陽子さんは、いつも穏やかで丁寧で優しく、またリハーサルでははっきりと短い言葉でやりたいことを伝える事ができる、本当に素敵な方です。
しばし演奏中自分が演奏していることを忘れ、うっとりしてしまうこと多々あり…

しかしながらお茶目な所も沢山あり、終演後控え室の前でピースボース!長谷川さんとってもチャーミングです。



お陰様で完売でした!
全ての方々が非常に集中して聴いていらっしゃったのが印象に残りました。一音も聴き逃さない!と言うくらいの、恐ろしく静かでした。思いっきり音楽に集中できました。
終演後は沢山の陽子ファン(東京など遠方からも非常に多かったです)がサイン会にいらっしゃいました!仙台でも勿論沢山のファンがいて、「毎年陽子さんを聴いていますよ!」とお声をかけるかたが沢山いらっしゃいました。凄い人気ですね。
なんと陽子さんは「せんくら」第1回から今回第8回まで毎回出演している皆勤賞だそうです。
フェスティバルは毎回出演者を変えてバラエティーを出すことが多いのですが、陽子さんのようにその中で毎回お呼ばれするのは本当に凄く、根強い人気がある証拠だと思います。
ブラボー!

さて、レポートはまだ続きます。続編をお楽しみに!
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

一晩泊まって、朝になりました。
部屋に日が射してきたので、窓を開けてみました。
素晴らしい日の出です。


しかし時間が経って、よく見ると、住宅地があった場所が全て家がなくなり、雑草が生い茂っているのがみえます。

浜辺で映画の収録らしいことをしていました。

1日目は内容の作り込み、リハーサル。
2日目は1、2年生と5、6年生に演奏を届けました。
2日目よるに、久しぶりの会館の皆さんと交流会。ここ「とと家」は全て美味しいのです。特に海産物は絶品。マグロの刺身、つみれ、さんまの塩焼き、なんとさんまの刺身!ツブ貝、カニ、でてくるわでてくるわ…
あとすき焼きも素晴らしく、こだわりで、焼き肉のお肉を使うそうです。それがびっくりするくらい美味しい。一気に疲れが飛びました。







お酒も、近くは塩竈の「浦霞」のしぼりたて。美味しくて危険なお酒です。能祖さんご機嫌。

ここの局長がなんと画家さんで、我々のイメージを絵にしていただきプレゼントしていただきました!



我々もお礼に、音楽をお届けいたしました。
ちなみにこのピアノは津波の時に海水がこの一階までしっかり入ったのに、なぜか今でもしっかりと音がでるのです!
感動のピアノ!

楽しい時間もあっという間。3日目は3、4年生に音楽を届けてきました。
皆さんとの再開を誓いつつ、また旅です。
会館近くにはサーフィンの名所があり沢山のサーファーがいました。
少しだけ我々もリゾート気分。
近くの防風林は津波でまばらに。
また、非常に高い堤防が出来ていました。

時間はかかりますが、「がんばっぺ七ヶ浜」の精神、絶対復興できます!
また、必ず皆さんに会いにきますね!

でも、私も何故か力をいただきました!

有難うございました!






コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
メシアンのコンサートの次の日朝早く起き、早速新幹線に飛び乗りました。
宮城県は七ヶ浜町に参りました。ここ国際村で、「クラシック・レジェンド」と題して、町内全ての三つの小学生に1、2年生、3、4年生、5、6年生と分けて、2日間で三回に分けて公演を行ってきました。
メンバーは自称「ホメアイトリオ」朗読、構成能祖将夫さん、ソプラノ大森智子さん、ピアノは私で行いました。
ここでオペラ「あわび伝説」を作ったメンバー、私は2005年からのお付き合いです。

「七ヶ浜」と言うだけ海に近いところなので、ここのホールは海をイメージして、客席もブルーです。


今回はコンサートの最後に、「くもの日記帳」という絵本を能祖さんが読み、私が音楽をつけて、大森さんも歌で参加いたしました。ピアノの背面に非常に美しく絵本が映し出されます。


今回能祖さんは大活躍。大森さんが歌う「人形オランピア」の歌では、オランピアのネジをまく博士役としても出演していただきました。

もっと大きく。

もっと大きく!

ここ七ヶ浜国際村は中庭があり、海をイメージした、素敵な空間があります。




ここが夜になると素敵なライトアップされます。



さて、ここ七ヶ浜町の沿岸部は2011年3月11日の東日本大震災で大被害を受けました。
勿論小学生の親戚なども亡くなった方もいると思います。家が流された方々も少なくなかったと思います。その子供達に少しでも何かが出来ないかと、心を込めて演奏いたしました。

館内には様々な応援メッセージが。その中で仲道郁代さんのメッセージが非常に心に残りました。
仲道さんは非常にこのホールと結びつきが強く、ホールのピアノも仲道さんが選ばれたそうです。


我々が泊まった場所は、ほぼ毎年泊まっている「とと家」
ここは浜辺から200メートル位の距離にある場所。
海抜13メートルの高さにあります。
ここの女将さんのHさんは、津波が来るのをここで見ていて、家が流されていくのをただただ眺めるしかなかったそうです。
津波がとうとうこの家の高さまで押し寄せて来たために、少し上に非難して一命を取り留めましたが、お父様と弟さんは流され、お母様は家の中で溺れていたそうです。
ただ、皆さん助かり、今は元気に過ごしてらっしゃいます。
しかしそれはそれは怖かったことでしょう。

一階は津波で破壊されましたが、現在リフォームしてしっかりもとに戻りました。
下にあったご両親の家は流されてしまったので、隣にご両親の家をたてました。
この場所から見下ろすとただただ雑草が生い茂り、まだまだ復興にはほど遠いことがわかります。

ガードレールもまだ曲がったままですね。






その真横には、塩害にも関わらず、オクラの花が凛と咲いておりました。花の真下にオクラがあるのは見えますか?
生命っ凄いですね!
レポートはまた続きます!
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「鳥のカタログ演奏会」無事終了いたしました!
非常に楽しかった…
ここまでハードコアなコンサートにお付き合い頂きましたお客様本当に有り難うございました!

アニメーション監督、コンサートオーガナイザーの方々、遠方は宮城県から二人もおいで頂き、ただただ感謝です。
ここ渋谷は松濤にありますタカギクラヴィア松濤サロンは、素晴らしいニューヨークスタンウェイがおいてある、アットホームな素敵なサロンです。





ここのサロンはピアノがとにかく凄い。調整も考えられないくらい素晴らしいので恐ろしく弾きやすい。
音は…なんと言ったら良いか、ビロードのような繊細さと、芳醇なふくよかな香りを感じる豊かな音です。逆に言うと、このピアノでは上手く弾けなくても言い訳ができないということもあります。
さて、ハンブルクスタンウェイと違って、ロゴから違います。また、脇にはここタカギクラヴィアのロゴも付け加えられております。


ニューヨークスタンウェイ(NS)は鍵盤の端にある角の部分がハンブルクスタンウェイ(HS)が流線型なのに対して角張っております。

品番表示もHSの最近の六桁表示ではありません。正真正銘のD型、コンサートグランドピアノなのに、この会場でうるさくない!素晴らしい音色。

譜面台もやはりHSと違ってます。写真を取り忘れましたが、なんと前に倒すタイプです。
デコレートされて素敵ですね。

ペダルも見た目が違いますね。後ピアノの足の車輪部分が小さく、金属ではありません。


本当にこのピアノに助けられた演奏会でした。
このような響きが重要で、演奏が相当困難な曲はタッチが非常に敏感に調整されていて、豊かな響きがなければ、上手く演奏できず、また、響きも乾いて曲そのもののイメージもとても悪くなってしまうので、どの楽器で演奏するかというのは大きな問題です。ただ、ピアニストは楽器を大概は選ぶ事ができないのですが、ここに来ると全てが解決します。

ニューヨーク…というと、もしかしたら派手な音色を考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、初めてニューヨークに行ったとき、とあるご紹介受けた工房に伺って、その前日カーネギーホールで使用されたという、ウォールナット仕様のコンサートグランドピアノを弾いたときの衝撃は忘れられません。

「とろける程甘い音色」

これが最初の感想です。

このピアノを演奏できるだけで本当に幸せな気持ちになります。
このような経験はなかなかありません。

完璧に調整され管理するというのは並大抵の努力ではできないもので、本当に素晴らしいお仕事をタカギクラヴィアさんはなさっていると思いました。

さて、公演は第一部も第二部も私が鳥の名前を言いながら演奏して曲のアナリーゼをしましたが、私のとりとめもないお話をゲラゲラ笑いながら聴いて頂いたお客様に改めて感謝いたします。

気がつけば二時間越えていました。

最後にこの素敵なピアノの繊細な音色に浸りたくて武満徹さん編曲、ビートルズ「ゴールデンスランバー」を心を込めて演奏させていただきました。至福の時です。

私はなかなかソロリサイタルなるものはいたしませんが、時々こういった媚びないハードなプログラムを練習、演奏することは非常に大切で、これがなくなると何か支えを一つ失った気になると思います。

このような機会を与えて頂いたオカムラ&カンパニーのOさん、大感謝いたします!

さて、来ていただいた方、スタッフ、マネージャーと打ち上げ。
6日間禁酒していたので、それはそれは最初のビールがおいしゅうございました。

皆さん有り難うございました!

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )