鏡の前で

鏡の前で

女は鏡の前で化粧する
でもいくらメイクしても
思い通りにならない
男と喧嘩して後悔してる
アイツと下唇を噛む
厚化粧になった女は
いつの間にか
ピカソの泣く女のように
なっていた

満潮

満潮

潮の満ち引きのように
身体を揺らして
声を漏らすあなたは
まるで砂浜に打ち上げられた
貝殻のように跡形もなく
ゆっくりと身体をくねらした

一夜

一夜

事は激しく
艶めかしく、淫らに終わった
事が終わった後
お互いベッドで怠惰に
時間を潰した
わたし、すごく優しいんよ
と女は言った
十分、分かってるよ
と僕は言った
白み始めた夜はもうすぐ終わる

夜空の風景

夜空の風景

あなたは
この寒々とした夜空を
画用紙の上に切り取っていた
切り取った画用紙の代わりに
あなたは子供の頃夢見た
色々と奇妙なものを
描いていった
そうして夜空の風景は
変わってしまったのである
世の中では
その夜空を見て騒いでいた
それでも誰一人困る人は
いなかった
あなたが子供の頃夢見た
色々と奇妙なものは
ただただ不思議なだけだったから
それに朝日が出れば
それらは消えて
再び寒々とした夜空が
また来るに決まっている
あなたがしたことは
唯の悪戯だったのである

一日寝てました

一日寝てました

風邪を治すべく、気合を入れて寝てました。後もうすぐで４月になるけど、まだまだ寒いね。もうちょっと暖かくなってくれるとうれしいけど。明日から、また一週間頑張らなきゃ。