D.M.S.R.
知っている人は知っている。
ご存知、Princeのアルバム「1999」に収録されているちょっと異質なダンスミュージック。
異質というのは当時2枚組だったアルバムを1枚のアルバムにするためにカットされた唯一の曲だからという意味。
「1999」に収録されている曲はどれも素晴らしいのにこの曲だけがカットされたのは過激さえ故か?
もちろん歌詞は以下のサイトを見ても過激なのは明白。
なんたって、D.M.S.Rは、Dance、Music、Sex、Romanceの略で曲名からしてももう過激なのは明白。
音楽評論家曰く、Princeは人生をDanceとMusicとSexとRomanceがあれば生きていけると言い放ったと評した。
僕が言いたいのは、それを肯定することではなくて、Princeは感性で人生を生きていることを自覚していたことにある。
それだけ素晴らしい感受性を持つ天賦のアーティストだったと言えよう。
僕はその部分に非常に共感を持っていて、あらゆる学問や芸術は全て感性を通じて繋がっているんだと
今でも信じてやまない。
昔、僕の尊敬する上司に僕が出版した詩集「屋上の幻想」を贈らせていただいた時に、
ナカナカピエロという人間は、人生をインスピレーションだけで生きているんだと思ったと評してもらったことがあった。
僕にとっては何よりの言葉だ。
僕は論理よりも哲学よりも思想よりも、何よりも先にインスピレーションを優先する。
もしそれが外れていたなら、自分はまだそれを受け止めるだけの感受性を持ち合わせていなかっただけのこと。
だからよりsensitiveなインスピレーションを受け止められるよう努力を重ねるのである。
だから僕もPrinceのようにDanceとMusicとSexとRomanceがあれば生きていけると言い切れるだけの勇気を
持ちたい。
PrinceはきっとPrinceならではの音楽でそれを伝えたかったんだと思い込まされる曲が、まさにD.M.S.Rなのだ。
君はそれを言い切れるだけの勇気があるだろうか?