うぃるの最期の日までの事を記しています。
状態や変化が、闘病中のワンコや飼い主さんの、
何か、ちいさなヒントにでもなればと思っています。
雨で迎えた13日。
気圧の影響も有ったのでしょう、
深夜の神経症状が酷く、
疲弊し…もう、クタクタ…な うぃるでした。
治療成果を確認できた、前日の食慾は消え失せ…、
より一段と、体力の低下を確認出来る程に。
「深夜に比べ、昼間は比較的神経症状は影を潜める。」
この事が、これまでの通例でしたが、
この日は、穏やかである筈の昼間でさえ、違っていました。
これまでは、深夜の闘いが厳しく眠れないからこそ、
「昼間は泥のように眠れる」のがお決まりでしたが、
もう、穏やかである筈の昼間でさえ、
神経症状が酷く、眠る事が出来ずにいました。
初めて、昼間に座薬を使いました。
それでも、眠れるのは僅かな時間のみ。
そして尿意が来れば、爆発的な興奮へ至り、
※尿意の神経刺激になる説明は、↑ 文字をクリック頂くと飛びます!
でも、その興奮に疲れ、眠りだし…
また、尿意に興奮し…を繰り返し、やっと、やっと排尿する。
排尿を終えると…約30分程死んだように眠る。
(それだけ脳内が疲れるのだと思うのです。)
でも、スグ、神経症状が優位になり…眠りは、覚める。
うぃるは、もう灰のように…パラパラと…心許なく…
もう、ギリギリの状態でした…。
「何故、生かしておくのか。」
うぃるの苦しみを目の当たりにしているからこそ、
この思考が再燃してくる。
だって、生命維持の生理現象(排尿)さえ、
命をすり減らして対応しているのに。
うぃるの最大の楽しみの、食事だってもう…出来ないのに。
最低限の、穏やかな眠りさえ…維持してあげられないのに。
カイヌシの自問自答は続きます。
迷っている間も、うぃるは苦しんでいるのに。
…それでも。
発作の後遺症と、神経症状の影響で上手に扱えなくなった舌で、
うぃるは、必死に、水を摂ろうとします。
腎臓からの指令なんでしょう。
水が必要なんだよ、と。
飲みやすい器で試みたり、シリンジで試したり。
「生きようとするが為の、苦しみ」
この現実に、カイヌシは何が何だか…もう、
解らなくなっていました。
この日の夕刻、病院へ。
いつもの補液と共に…いつもの治療。
※寝たきりだからこそ、嘔吐止めは入れた方がいいとの提案。
寝たまま吐いて詰まらせ、苦しませることになる場合があるそう。
そして、座薬10個追加。
一緒に、帰宅。
(でも、この帰宅が…一緒での最期の帰宅になる。)
そして、また、ひたひたと…
神経症状が優位になる夜が…近づいてきました。
13日夜間~14日明け方まで…を、忘れる事は出来ません。
いつもにも増して、神経症状が酷くなり始めたのは早く。
そして補液※を入れて頂いたからこその、尿意。
※身体の維持を考えると、最低限の補液は必要。
尿意からの、厳しい神経症状がスタートしたのは20時頃でした。
出したいのに出せず…
神経症状は脳内で暴走するので、疲れ果て…わずかに眠り、
でも、また尿意で神経症状が優位になり、
うぃるは、這いずり回ってもがいていました。
「う”-…う”---
(出ない、出ない!)」…と。
カイヌシは支えます、何とか排尿姿勢になれるように。
「寝たままで出しちゃったっていいから。」
何度も、なんども声をかけ、促します。
でも…出せない。
これを何回、繰り返したでしょうか。
その間、夜間救急へも連絡を入れる。
「圧迫排尿になるが、うぃるちゃんの様なギリギリの状態での場合、
かなり圧をかけるので、ショック死に至る場合もある…。
でも、無理と思ったら、スグ連れて来てください!
なんとか、ベストな対応をしますよ」
あたたかく、力強い言葉に勇気づけられる。
見守り、支える間にも、
うぃるは、幾度となく挑戦を試みる。
何度も、なんども…不自由な身体で、這いずり回りながら…。
23時…やっと、排尿…
約3時間に渡る排尿との闘いの疲労からか、
30分程の短い眠りにつけた、うぃるでした。
…でも。
この夜の、この排尿の苦しみは、まだ…
序章にすぎなかったのです。
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