東京日比谷界隈
高幡不動の紫陽花
冷凍生地だけで経営するベーカリーが存在するが、中には大きな売上をあげている店舗が在る。その売上の良い店舗は立地の良さも有るが、お客様の方を向いた、表向きお客様本位の経営がなされている。厨房は狭く作業環境が良いとは言えない。効率が悪い等問題を抱えながらも、数少ない社員と多数の短時間アルバイトで繋ぎ、回すノウハウが確立されている。社員もアルバイトも良く動く、気が付く。もう少し商品が変わり、商品構成が美味しい食パンと直焼きパンの比率が高くなり、高級感と華やかさが出せれば売り上げは2倍にできそうで有る。
一方インストアベーカリーは同じ冷凍生地主体でありながら、パートの管理がうまく出来ていないので、ダラダラパート天国状態。冷めた、固くなったピザをスーパー特有のプラスティック容器に入れて山積み。既にこの種のピザの時代は遠の昔になっている事すら分かっていないのか。それとも変わる物を知らない、知識が無い、商品開発が他人任せ。仕入れ商品を並べて売るだけのスーパーにとって、最も不得意な分野であろうが。
時に、カレーパンを自慢するスーパーがあるが、生地の奥まで油が十分に染み渡ったなんとも有難い油漬けカレーパン。購入した冷凍生地ならここまで油を吸う事はまずない。それでは自社生産生地であろう。冷凍生地の生産ラインの機材選択が間違っている、ミキサー選択の間違い、そのため機材に生地が合っていない、要はライン管理が出来ていない、ここに尽きるでしょう。カレーパン以外に自慢する商品が全く無く、此れと言って目を奪う様な商品がない中で、油漬けカレーパンの衝撃。
冷めた山積みピザ、クタッとなった食パン、油漬けカレーパン、ありきたりのサンドイッチ、ソーセージやベーコンを使用した商品、ツイストドーナツ、この商品群でお客様を呼べるのでしょうか。
ベーカリー、その中でもインストアベーカリーの凋落が激しい。
冷めた、美味く無いピザが山積み、閉店間際の叩き売り、この様な姿をよく見かける。これでは売れなくなるのは当然。今だに売り場は広くなければ売れない、売上が確保できないなど馬鹿な事を抜かしているアホどもだから当然である。
商品は冷凍生地メーカーと材料メーカーのアイデアに依存。最近はセントラル工場を持ち、冷凍生地や食パンを生産する様になってきたが、その工場が素人の付け焼き刃的作り、空調は粉を吸い放題、機材は機材メーカーに騙された素人ライン。立派な建物を自慢するが、中身はまあお粗末。外気の遮断、内外気の流通、気圧差、エアコンの熱交換、何処を見ても食品工場のレベルでは無い。こんな工場を自慢しているくらいでは、商品作りがどんな物か想像がつく。何処も大差無く、まあ・・・・・。アホ集団か。
ベーカリーの売り場など2坪あれば十分。ここで日商30万円を叩き出せば良い。客席を幾つか作り、良いサービスを整え、絶妙のタイミングで暖かい商品を提供する。暖かい商品暖かいまま、冷たくあるべき商品はその適温で。たかがトーストでも、添えるトッピングと焼き加減でプロの作った最高のトーストになる。単なるトーストを最高のトーストに変える技。フレンチとスト然り。
スーパにはこの気質が無い。良い商品、良いサービスの提供、この言葉を知らないのだろう。客席は在るが無法地帯、高校生の溜まり場、汚い、うるさい、近寄るには忍耐と勇気が必要である。
冷めた弁当の山、冷めて固くなった惣菜パンの山、冷めたピザの山、潰れた食パン、放置され袋詰めされない食パン、コンビニに敵わないおにぎり、海苔巻き、広すぎる売り場がこの様なお粗末な姿、現状を生み出している事、わかっていない。最後に廃棄処分する事を嫌い、材料費確保のための安売り、叩き売り。お客様無視も甚だしい。