奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

朝の散策 アカメガシワの花外蜜腺

2021-08-11 20:52:13 | 奈良散策
奈良散策 第172弾


この間からアカメガシワの葉に蜜腺があるのが分かり、面白くなってきました。8月2日の朝の散歩のついでに、アカメガシワの葉に集まる虫を見にいきました。







アカメガシワは雌雄異株なので、こんな実ができているのは雌株の方なのでしょう。アカメガシワならどれにでも虫がくるかというとそうでもなく、株が限られているようです。ちゃんと見たことはないのですが、雌株で若い葉に特に多いような気がします。でも、同じような雌株でも、蜜腺がなくてアリが全くいない株も多いので、何が違うのかよく分かりません。





アリが集まる葉にはこんな感じでたくさんのアリがやってきています。この日はアミメアリばかりだったのですが、クロヤマアリが来ていたこともありました。





これは葉の基部にある蜜腺です。二つの大きな穴が出ていて、そこから蜜が出るようです。





葉の縁にも蜜腺があって、その蜜腺それぞれにアリが来ていることもありました。



葉の縁の蜜腺から蜜があふれ出ているのでしょうか、何匹もアリが来ていました。







ところで、アリがこんなにやってきていたら、葉を食べる虫から葉を守る効果はあるのでしょうか。実際にはこんなミノムシがたくさんいて、アリなどにはお構いなく、葉をむしゃむしゃ食べていました。お陰で、葉は穴だらけです。ミノムシがやってくることまでは考えなかったのかなぁ。

雑談1)これまで8年半にわたってブログに出してきた動植物の名前や分類、撮影場所、ブログや写真などへのリンク先などを入れたデータベースを作ってきました。先日、頑張って今年1月分まで入力して、これで大阪北部の分が終わったと思って喜んでいました。この間から古いデータを見直していたら、結構、入力が抜けているものの多いことに気が付きました。初めのころの4年間分がかなり歯抜けになっています。それで、このところ、それらを補充するのに時間を費やしています。抜けていたのは、「虫を調べる」と題して顕微鏡写真を撮っていたものや幼虫などのデータです。なぜ抜けたのか分からないのですが、ともかく過去に遡って入力し直しています。なかなか大変です。

雑談2)奈良に引っ越してきてから、週2回ほどスポーツジムに行って運動をしていたのですが、最近のコロナの感染拡大を受けて、先週から行くのを控えています。最近のCDCの発表("improving communications around vaccine breakthrough and vaccine effectiveness")を見ると、初期のコロナの基本再生産数はR0=1.5~3だったのに対して、デルタ株ではR0=5~9という恐ろしい数字を出しています。仮に、初期のコロナの基本再生産数をR0=2.5、デルタ株についてはR0=7とすると、集団免疫が得られるのはそれぞれ60%、86%となります。さらに、再感染率を考慮に入れると後者では100%を越えてしまい、100%ワクチンが接種されても集団免疫が得られなくなってしまいます。こんな状態でよいのかだんだん不安になってきました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿