奈良散策 第431弾
4月24日の午後から「きたまち奈良八重桜巡り」が県庁横にあるバスターミナルのレクチャーホールで開かれました。今回が初めての参加です。生憎、朝から雨でした。でも、先日、奈良八重桜(ナラノヤエザクラ)の下見をしたので、屋内での説明だけでもよいかなと思って出かけました。初め1時間ほど講演があり、その後、外を歩くときになったら、不思議と雨が止んでいました。全部で100名ほどの参加者がいたのですが、9班に分かれて奈良八重桜巡りを行いました。

バスターミナルの東隣にあるみとりい池です。



みとりい池周辺には奈良八重桜が何本も植えられていました。奈良八重桜は「いにしえの奈良の都の八重桜・・・」で詠まれた八重桜だと考えられています。

この辺りからは若草山がすぐ近くに見えます。山焼きで真っ黒になっていた山がすっかり緑に変わっていました。

途中にあった吉城園です。ここは興福寺摩尼珠院があったところで、その後、企業の迎賓施設となり、今は一般に公開されています。でも、前を通っただけで今回はパスでした。

その隣には依水園があります。ここは前園と後園に分かれていて、前者は江戸時代に造られた庭園、後者は明治時代に造られた庭園です。ここもパスになりました。この辺り、散歩するには良いところです。

しばらく歩くと西塔院跡が出てきました。ここには昔、七重塔があったとされています。

近くで蛾を見つけました。ウスギヌカギバです。

如何にも奈良らしい風景です。


ここにも奈良八重桜がありました。ほぼ満開です。

奈良八重桜は花が終わると花弁が落ちるのではなく、花房ごと落ちるということです。

鹿と奈良八重桜です。


この変わった花も桜の一種で御衣黄(ぎょいこう)という品種だそうです。



これは関山という品種。



イチョウの周りには雄花がいっぱい落ちていました。奈良春日野国際フォーラムの周辺はなかなか良いところです。

東大寺というといつも大仏殿やら、二月堂、三月堂、戒壇院、南大門の辺りを思い浮かべ、観光客で混んでいるイメージだったのですが、そのほかの場所は大変静かなところばかりでした。


木の基部周辺の枝や葉がなくなっていて、「おかっぱ」姿になっている風景です。ディアラインといって、鹿が食べてしまうので地面から2mほどは何も無くなっています。

これは大仏池。ただし、そんなに古いものではなく、安土桃山時代に農業用水として造られたもののようです。


転害門の近くには奈良八重桜が何本も植えられていました。

そして、解散地点の転害門が近づいてきました。

これは外側から転害門を見たところ。案内していただいた方が、この門では創建時代の柱がそのまま使われていると自慢げでした。
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