野宿に役立つ技術的なことはほとんど書かれておらず、それよりも経験談と思いつき思想がたらたらと綴ってある本。やたらと口語的ななれなれしい文体も気になるが、そんなことなどなどは全くどうでもいいことなのである。なんだかんだ言っても、著者は野宿を行っている人間なのである。その時点で周りでただ愚だ愚だ言う人間の何歩も先を歩いているのである。なので、僕はこの著者とこの著書を評価します。だって野宿したいから。
身を凍らせる。
薄ら寒さの最中に。
暖かい羽に埋まり。
生き延びる命を。
実感するのです。
有難う母。
有難う母。
私の薄いこの皮では。
命一晩と持たないのです。
羽が生えるまで。
羽が生えるまで。
もう暫くは。
埋まる羽を。
お貸し下さい。
薄ら寒さの最中に。
暖かい羽に埋まり。
生き延びる命を。
実感するのです。
有難う母。
有難う母。
私の薄いこの皮では。
命一晩と持たないのです。
羽が生えるまで。
羽が生えるまで。
もう暫くは。
埋まる羽を。
お貸し下さい。