だれかんちはあたたかで

ペン画 232

フレデリック・ペータース 『青い薬』

フランスのマンガ、バンド・デシネの名作。
初めてバンド・デシネなるものを読んだ。文法はほぼマンガと一緒だから、読みやすくスラスラと最後までいった。内容的には決して軽くはないけれど。
筆者の自伝的内容の本。なかなかに重い人生が、でも静かに味わい深く進行してゆく。おもしろかったし、すげえなあと思ったよ。文学的って言うんかな。

詩1956「お金についてよく知らない」

そこにお金が置いてあるけど。
僕はお金についてよく知らないので。
お金よりも君がいい。
ひとりで洞窟で暮らしていれば。
お金があっても仕方ない。
紙の方なら燃やせるけれど。
丸い方ではおはじきするか。
お金にルールも信頼も見ないなら。
ゴミとあまり代わらない。
なるべく僕はそうしたい。
世間がくっつきすぎてる。
気がしてならない。