どこへもいかない

内田樹・編 『街場の憂国会議 日本はこれからどうなるのか』

大学人や作家など9人それぞれの論考を一冊にまとめた本。安倍政権とその人その政策について。
9人それぞれアプローチの仕方は違うが、どうしても共通するものがある。つまり、危機感。
全く同感です。2003年3月21日に感じた虚無的な危機感と、同じではないですが似たような感覚です。
これはやばいだろと思っているのに世間はそうでもない空気。
これが日本の現実だと思うとなんとも物悲しい気持ちがします。
リーダーシップとフォロワーシップの話を心に留めておく。

ペン画 334

詩2059「兎さん」

頭の中。
とっちらかって。
まとまらないんだろ。
死ぬまでに歩ける距離は。
50万kmくらいだろ。
実際に歩くのは。
5万kmもあるかねえ。
人間は。
手広くやり過ぎて。
百兎くらい追っているから。
捕まえられるのは。
全部ダンゴムシくらいの兎さ。
そのうち増え過ぎた。
兎さんたちに。
全部食べられて終いさ。