もう一回焼いた。焼き上がり。
まるでそうだ。
砂漠の真ん中。
横たわる。
一輪の切花。
凪の海。
沖合いに浮かぶ。
マンボウの死体。
存在感。
生きてないけど。
生きている。
僕の手から。
生まれ出たきみたち。
存在感。
生きてないけど。
生きている。
僕よりも強く。
そこに在る。
現代彫刻家増本達彦の展覧会を観に行った。
北九州八幡東にある銭湯の跡をギャラリーにしている八万湯。
ユーモア混じりの、でも圧倒的な重さ、まっすぐさを宿している木彫のへんなやつら。
銭湯に展示するその対比がシュールで好い。
魂がある。確実に。
刺激を受けた。つくりたい。
ふくちさん、和田やうまかったです。和田やぶっかけ。
なに見てんだよ。
あんまり見るんじゃねぇよ。
ゆっくり食えねぇじゃねぇかよ。
えっなんだよ。
このバッタほしいのかい?
しょうがねぇなぁ。
腹へってんのかよ。
おかんはどうしたい。
なにねこにくわれた?
だからひとりなのか。
ねこなんぞにやられるたぁ。
羽がないのは不便だねぇ。
ほらやるよ。
精精これくって精出しな。
でもこれが最後だぜ。
あとは自分でやるんだぜ。
まぁ世間なんざ。
死ぬことさえ覚悟すりゃあ。
なかなかやさしいもんなんだ。
渡る世間に鬼はなし。
誰でもが拾った命よ。
使うも捨てるもすきにしな。
福岡の授産施設の活動を紹介する雑誌アリヤ。
特集は「私だけの器を見つけた。」陶芸施設を紹介している。
つくっているものもとてもいいけど、作業風景が参考になった。つくるときの。
ゆこうよよるの水族館。
熱帯の魚たちゆるゆるとお出迎え。
でかいかにとでかいかに。
スローモーションでけんかする。
いるかのショーで歓声を上げる。
いつの間にか満面の笑み。
動かないペンギン。
寝ているよラッコ。
夜でもイルカは流線型。
かぶとがににさわったよ。
ひっくりかえすなばかやろう。
海で遇ったらこわいような。
さかながぜんぶガラスの向う。
きみたちは。
還りたいかい大海に。
それとものんぼりしてるのかい。
ガラスにもたれてじっとしている。
ナポレオンフィッシュ。
目だけせわしなく動く。
俗物のなにがわるいのか。
お気取りなさっているんじゃねえよ。
あしたはホームレスかも知れない。
あるだけのお金使って。
楽しいな。
楽しいな。
おいでよよるの水族館。
ガラスの向う。
にんげんたちが笑ってる。