かなり気軽に焼けるのだ。
あなたのうたう。
うたをきいてる。
かわのせせらぎ。
うみのなみ。
くものながれる。
おとがきこえる。
ぼくはあなたがだいすきで。
かぜにまぎれて。
あなたをみてる。
あなたのうたに。
みみかたむける。
ぼくにみみはないけれど。
ぼくのぜんぶできいている。
だいたいぜんぶで。
きいている。
何度も何度も見返すというよりはその時々で興味の向く場所が違う、という感じの本。
カバーしている範囲が広いからな。相変わらずすごい本だ。おもしろい。そしてついに参考書として活躍するときがきそうなのだ。
雨が降る。
部屋の中。
寝転がる。
土の上。
光が漏れる。
壁の真ん中。
開ければ明るい。
閉めれば暗いさ。
黴の匂いが落ち着くの。
アオカビはペニシリン。
シロカビチーズ。
かりかりと。
削ってる。
木の塊を削ってる。
鼠と僕は。
多分仲間さ。
ぽたりぽたりと。
雨が降る。
部屋の中で僕。
かりかりと。
削ってる。
木の魂を削ってる。
サランラップで包んでる。
今日の朝を包んでる。
おにぎりを握ってる。
お昼のための今がある。
卵焼きを焼いている。
味は少し塩辛く。
サランラップで包まれている。
今日の生活が包まれている。