ペン画 334

詩2059「兎さん」

頭の中。
とっちらかって。
まとまらないんだろ。
死ぬまでに歩ける距離は。
50万kmくらいだろ。
実際に歩くのは。
5万kmもあるかねえ。
人間は。
手広くやり過ぎて。
百兎くらい追っているから。
捕まえられるのは。
全部ダンゴムシくらいの兎さ。
そのうち増え過ぎた。
兎さんたちに。
全部食べられて終いさ。

霧の谷

詩2058「ゆっくりできる日」

ゆっくりできるて。
とってもいいね。
時計がなけりゃあ。
もっといいのに。
昨日けっこう働いたから。
今日はもう本でも読もう。
ホットケーキを焼きながら。
あなたがいれば。
もっといいのに。
自分のためだけにある。
一日は長すぎてね。

ペン画 333

詩2057「忖度と損得」

忖度を進めるものは。
損得の裏感覚。
虐殺を繰り返すのは。
支配者ではない。
人を殺すのはいつだって。
人だ。
思いを馳せるなら。
目上の方々の機嫌ではなく。
あの娘に馳せた方が素敵じゃないか。
あの娘がいないんなら。
その手に持っている醜い機械の。
アプリの裏でも考えてみなよ。
いずれ人に必要なのは。
指先と消化器だけになるだろうよ。

空に浮かぶ花にもない空

倉沢愛子氏・吉田未穂氏：映画は歴史的悲劇をどう描いたのか

[マル激！メールマガジン　2014年6月4日号]
インドネシアとルワンダで起きた虐殺事件を描いた二本の映画について。
恥ずかしいほどに知らなかったよ。できれば見てみたい二本の映画です。
『アクト・オブ・キリング』
『100Days』
もしくは書籍を。

ペン画 332

詩2056「ギターゴキブリ」

ギターで神田川を弾く。
でかいゴキブリがいる。
音色はめちゃ美しく。
うっとりするほどなのですが。
見た人とりあえず悲鳴を上げる。
勇気のある人近づいて。
着ぐるみチェックをしてみたが。
どうやら本物らしいので。
ショックでおしっこ漏らしてる。
かなり遠巻きに人だかり。
ギターの音は届いていますが。
誰一人聴いちゃいないね。
ギターはいきなりうまくはならない。
毎日毎日練習をして。
もういいかなって弾いてみたけど。
姿形がどうもよくない。
なかなか世の中。
難しいもんだね。