当方見聞記

旅と舞台・ライブ話を気ままに書いてます

棟方志功展

2011年02月19日 | 日記
静岡県立美術館行ったついでに、静岡市美術館にも寄ってきました
今回は『棟方志功 祈りと旅』です。
予告見て、来たかったんだよね~

作品は…見事でしたねぇ。

いや~あんなに大きな作品ばかりを持ってくると思わなかったんで、それだけでもびっくりでしたよ

棟方志功は、もちろん以前から作品は知ってましたが、こんなにガッツリ展示は初めてでして…
あの色彩と迫力はねぶたの影響あったんですね
もの知らずですいません今回知りました

個人的には『二菩薩釈迦十大弟子』面白かったです。
まぁ自分の生まれ年の菩薩様、文殊様がいらっしゃったのも嬉しかったんですが
白黒のみで、全部で12体=12枚の絵からなる作品です。両脇が普賢・文殊さまで、あとの10体は羅漢さん。
なんというか…板サイズをいっぱいいっぱいに使って彫ったんだなぁと言うのがよくわかる絵で。それがまた面白かったり、勢い感じたり。
1体1体になっているので、ゴチャゴチャ感もまったくなかったですしね。
1つででっかい作品とはまた違う、細かさがあって、「棟方志功の絵」をじっくり楽しめた感じがしました
同じ意味で『鐘渓頌』も良かったです。
こちらはカラーと白黒を交互で屏風に上下2枚、全部で…16枚だったかな?で構成されているんですが、色の調和が面白かったです
体に描かれている草花は、なんだかアフリカ系の民族の全身刺青のイメージでしたが

あとは『東海道棟方板画』ですね~
原は元が沼地だから田んぼしかイメージではないよな…思いましたが、見事に白黒の影富士山だった(笑)
沼津市原の富士山ってより、だいぶ富士市よりじゃないかしら、あの富士山
原から見ると、愛鷹山がもっと邪魔してるからね
でも、沼もしくは田んぼ、その背景にドーンと富士山ま、これは確かに原ですんで、良いイメージありがとう棟方様でした
由比はカラーで良かったですね~テトラポットが描かれているのがいかにも近代
今の由比の海岸はテトラポットが溢れてますからね
今の由比知ってると、妙に現代の特徴が際立ってて良かったです
ちなみに広重の東海道五十三次の由比は薩埵峠からの景色なので、現代でも“ほぼ”変わらないです、あえていうなら下に一般道&東名が走ってるくらい
静岡中心に展示がありましたが、現代の景色がわかる分余計に楽しめました

しかしあの癖の強さは、本当に見てる側も癖になります。
目と線の感じかな?自分的には、小さ目の作品のが絵が好きでしたが、インパクトはでかい方が異常にあります
それはたしか。
でかすぎて、良さってより圧倒されたとしか言いようがないんですが

あんなに大きな作品ばっか並べているのも面白いので、棟方志功が、版画が、ねぶたが好きな方は見ていただきたいですね