夕方、落語家の立川談志師匠が亡くなられたとニュースが入ってきました。
新聞記事によると、
実力派の噺(はなし)家として落語通をうならせ、後進に多大な影響を与えた一方で、
その毒舌と奔放な行動で物議を醸すことも多かった談志さん。数々の名演をファンの脳裏に刻み、
波乱に満ちた生涯の幕を閉じた。
と書かれています。
一度だけ、談志師匠とお会いしたことがあります。
お会いすると言うか、遭遇というべきでしょうか。
12,3年前の話ですが、高校時代の親友と新宿で食事をし、
とあるホテルのバーで飲んでいたら、執筆活動のため、ホテルに
缶詰になっていた談志師匠と担当の方が私たちの座っていたカウンターの
隣に座ったのです。
最初はわからなかったけど、親友が「隣りに談志がいる」(呼び捨てごめんなさい)と。
それからどういう経緯か忘れちゃいましたが、師匠と話をすることができました。
親友は当時看護士をしていて、病気の話をしたのかな。
「女2人でなにやってんの~」みたいなことも言われたかな。
まあ、どうでもいいような話をしていると、師匠がバーテンさんに
「あれを作ってやってくれ」
と師匠お勧めのカクテルを1杯ずつご馳走してくれました。
執筆があるからと私たちより先にバーを出られた師匠。
師匠が帰られた後、親友と興奮したことは言うまでもありません。
長いこと東京に住んでいましたが、後にも先にもこういう出来事は
この日だけです。
とてもいい思い出を作ってくれた、師匠の訃報はとても残念で悲しい出来事でした。
ご冥福をお祈りいたします。