「コトリトマラズ」栗田有起 2010集英社
『青春と読書』2008年11月号~2009年10月号
あ~あ~あ~、失礼ながら、数ページごとに寝ちゃいました。読み終わるのに時間がかかった~我ながらよく読み終えた。
結婚制度がなくなって男女平等になれば、不倫という概念自体がなくなってこういうぜいたくな悩みはなくなるのです。
時代よ!ススメ!
「コトリトマラズ」栗田有起 2010集英社
『青春と読書』2008年11月号~2009年10月号
あ~あ~あ~、失礼ながら、数ページごとに寝ちゃいました。読み終わるのに時間がかかった~我ながらよく読み終えた。
結婚制度がなくなって男女平等になれば、不倫という概念自体がなくなってこういうぜいたくな悩みはなくなるのです。
時代よ!ススメ!
「昨日がなければ明日もない」宮部みゆき 2018文藝春秋
『オール読物』2017年11月号、2018年03月号・11月号 単行本化加筆改稿
作品の中で面倒なやつが片付くのはさっぱりするのですが、法律はそれでは済みません。
でも、憤る読者としては「これでいいのだ」と安心して本を置けるのです。
「蟋蟀」栗田有起 2008筑摩書房
以下書き下ろし
だからどうしたっていう作品群。読み直してみると、あらまた楽しい。うわ、頭がぶれる。
「違和感のススメ」松尾貴史 2019毎日新聞出版
新聞掲載コラムえり抜き加筆修正書籍化
うん、安倍政権批判的なものが冒頭に並ぶのはわかりやすいからか。共感されやすいものを選んだのだろうか、わたしにはなじみやすかった。
もっと「いちゃもん」的なものがあるらしいじゃないですか。そっちを読んで笑いたいもんですが。
「原発・正力・CIA」有馬哲夫 2008新潮新書
CIA文書から~
総理大臣になりたかった正力が~原発をその手段として~
CIAは正力の新聞への影響力を~
プロパガンダメディア東京ディズニーランド~
まあ、正力さんが関与してなくても原発は日本に来ていただろうけど~
「「フクシマ」論 原理力ムラはなぜ生まれたのか」開沼博 2011青土社
ああ、『鉄コン筋クリート』=原子力ムラに見えた。けど、社会の力関係が発生するところにほどこでも同じ動きがあるんだろう。
戦争が地ならしをした原子力ムラ。だが、戦争が無くても地方の貧困の認識が生み出したことだろうと思える。
地方の自動的かつ自律的・自発的な服従
固定化して変えられぬ依存状態
テレビの普及による”欠如”認識、相対的貧困の認知~抜け出したい~
国にも欠如と後進意識
中央のための対内的な植民地化~下位集団の外部化(奴隷化?)~
ああ、ふるさと納税にもちょっとかすっているかも。
っていうか、権力と庶民の間に存在する組織とシステムの変わらぬ関係かも。ってか。
最後の20ページ弱の補章が3・11後であり、そこまではそれ以前の論文。
3・11から1年以内に読んでいたら、たぶん批判的に読んでしまっただろう。今なら冷静に納得して見られる。原子力ムラに住む人たちの意識にも、多少は考えが至るようになってきていると思える。しかし、それでも行政への不信は変わることがない。
「僕にもできた!国会議員」山本太郎/取材・構成雨宮処凛 2019筑摩書房
公を動かすにはまず要請ありき。自衛隊の援助が欲しければ、自治体はまず要請をしなさい!
被災した庶民は自治体へ要請を要求しなさいってか。自治体によっては無責任先送りで2の足を踏む場合もあるんだろうね。多くの公僕はまずは責任回避から始めるからね。そんな時にも使える国会議員がいるといいね。
山本太郎は「あるべき国会議員像」であるか。理想であるか。
原発事故については、国の対応は事故当時からほとんどかわっていない。非人間的な政策が続く。
憲法改正の緊急事態常考の危険性~何でもあり独裁への足掛かり~
マッチポンプで宣言すれば、いつでも何でもできることに。
外国人労働者問題は正論を
現在の(安い)労働力不足を補うための政策は短絡的で短期的な対処策であり、今さえ良ければという先を考えない愚策だろう。国際的な評価と質の高い労働力を将来にわたって得ようとするのであれば、山本太郎の言うように考えた「正しい」政策を行わなければならないだろう。
しかし、今の日本は目の前の経済(数字の信頼性も疑問)で選挙結果が決まる国民性だ。2割弱の忖度勢力に支配される国。将来が不安にならないわけがない。
さて、山本太郎は日本を変えることができるのか。
本当に世界に誇れる日本人を取り戻せるのか。
「冷たい太陽」鯨統一郎 2014原書房
ブルーダイヤモンド、誘拐、5000万円
終盤の答え合わせ…間違いであってくれ!こんなのダメだろ、どんでん返しよ!来い!!!・・・来なかった。
警察がドラマの通りの警察でした。もっと慎重でクレバーであってほしいと思いつつ、そこにリアルを求めるとストーリーがもたもたしちゃうから仕方ないか。
非常に隙間の多い文章で、ページのわりにあっという間に読み終わってしまった。セリフもほとんどテンプレートなので読む必要もないくらい。中学生向けですか?
「マルコの夢」栗田有起 2005集英社
『すばる』2005年05月号
マルコはキノコ
キノコの御意思、キノコのご加護~寄生(誘導)キノコ?~
ラストは滅んで欲しいと思いつつ~死体を用意するとか事件の臭いも感じたが~そういう展開はなかった~
「オテル モル」栗田有起 2005集英社
『すばる』2004年06月号
おてるもる なんか読みにくい。ぱっと見て、「オモテハル(思てはる)」と頭に浮かぶ。まあ、夢のつながりということからすると「想い」で間違ってはないけど、ようは「ホテルぐっすりもぐら」なのだそうだ。オテル・ド・モル・ドルモン・ビアン
双子の片割れに寝取られ、子供を産まれ、ってか、上質の眠り(夢)を届ける地下のホテルっていうのはすてき。そこでいきなり服を脱いで踊るなよ。
これはもっと話を膨らませて欲しい作品だなぁ。展開できるわ。
まあ、ラストが悪夢の共有(?)で毒を互いに薄め会うっていうのだから、これでいいんだろうけどね。
「お縫い子テルミー」栗田有起 2004集英社
「ハミザベス」栗田有起 2003集英社
第26回すばる文学賞受賞
「豚の報い」又吉栄喜 1996文藝春秋
第114回芥川賞受賞
「豚の報い」女3人を連れて大学生が御嶽へ。風葬にした父親の亡き骸~そのまま(自由なまま)にしてやりたくて~底を御嶽に~
なんか、わかる気がするぞ。それは正しいに違いない。
「背中の夾竹桃」日本が知らん顔をする戦争への加担、沖縄の中にある戦争当時者たち~外から見れば浮かれているだけのようで、それは命がけだったり~
私にはまだ読み込む力が足りない気はするが、なんか感じる。この人の本はどこかでまた読む気がする。
「石の来歴」奥泉光 1994文藝春秋
第110回芥川賞受賞
「石の来歴」ラストのそれは願望だろうか事実だろうか。子供を殺したのは誰だ。混乱は心の中だけか。それとも、SFか?
「三つ目の鯰」家(墓)の守はおじさんにまかせたいよね。
久しぶりに漢和辞典を横に置いたまま読んだよ。一応読めるんだけれど、なんとなく記憶のおぼつかない漢字などは確認しないと気持ち悪くて。
「背負い水」荻野(おぎの)アンナ 1991文藝春秋
第105回芥川賞受賞
嫌いじゃないからほかの本も読むだろうか。