2016年11月13日(日) NHKニュース7
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2016年11月13日(日) NHKニュース7
「スフィンクスは笑う」安倍ヨリミ(1924) 2012講談社文芸文庫
あれ、この本が出た後で安部公房の「天使」の原稿が発見されるんだよね。
あれれ、え~、本当はもうこの段階でその原稿が見つかっていたんじゃないの?って疑ってみる。
が、まあ、「安部公房伝(安部ねり2011)」が好調だったからだろうな。
で、3章まで読んで『解説』へ移動。
ああ、解説を読めばあらすじもわかって、どんな話なのか分かっちゃうね。
うん、読み込むつもりもないから、もういいや。そっか、そうか。
安部公房全集を読み終わってから、思い出したら読んでみよう。
「安部公房全集027 1980.01-1984.11
ユープケッチャ(創作昆虫、独立採算生物)「方舟さくら丸」にも出てくる。
『志願囚人』→「方舟さくら丸」に改題
「ユープケッチャ」の方では父親の死による相続だったが、「方舟さくら丸」では敵対者としての父親の存在。
若者の活字離れの嘘~すでに1980年ころから言われている~
1980、安部スタジオの冬眠 はははっ!ねりさんが監修しているから山口果林の影すら見せない全集。でも、夫人との別居もこの頃からと「安部公房とわたし(山口果林)」に書いてあったわな。きっと安部公房の書いたものの中にも山口果林について言及しているものはあるはずで、全集はそれをすべて排除しているんだな。そういうものを含んだ、本当の全集というようなものがねりさんの死後に編纂されたりして。
私は全集を読みながら安部公房が嫌いになったが、「方舟さくら丸」なんかは嫌いじゃない。やっぱり作品だけを読んでいれば嫌うことはなかったのだろう。本当にこの人がノーベル賞を取らなくてよかったと思うわ。じつはノーベル賞の選考委員の方でも山口果林の存在を知っていたりして・・・
コンピュータやロボットについて、作業労働は人間から奪われるだろうけれど、問題提起は人間にしかできない。それはやっぱり甘かったね。AIは問題提起もできるようになってきているよね。まあ、欲望がないとその元になる条件が生まれないだろうけど
ガルシア・マルケス、そうか、安部公房がファンに薦めているうちにノーベル賞受賞作家になった(1982)のか。
芥川賞作家や直木賞作家の作品は気にしていたが、ノーベル賞作家は意識してなかったぞ。(サルトルの受賞辞退ってかっこいい!)
『日本は調子に乗っている』って、よく見えているんだよね。1983年、バブルだね。そう、「方舟さくら丸」はバブルに誕生したんだ。
インタビュー「錨なき方舟の時代」は他の作品になかったような創作過程を語っている。冷戦時代の閉塞感。核戦争への恐怖。あったよ、私もシェルターを作るんだと学生時代は焦っていた。社会に出たら遊ぶのに忙しくてシェルターの準備を怠っていたけど。まあ、ベルリンの壁崩壊、ロシア解体で冷戦終了しちゃったわけだが。当時は冗談抜きに核戦争をみんなが恐れていたよね。(なのに、原発は「絶対安全」って。あはは)
戯曲「おまえにも罪がある」 あ、ここにもトイレ詰まりがある。「方舟さくら丸」の展開にも影響を与えたかもね。ほとんど同時期だし。
「方舟さくら丸」の主人公は、どう見ても世間知らずの童貞。
うん、そこは捨てられた場所で秘密基地にぴったりだよね。でも、君が見つけたってことは、他の人間たちも知っていてもおかしくないよね。ちょっと小金を稼いで舞い上がっちゃったんだな。
それにしても『ほうき隊』これは私も考えたことがあるアイデアだわ。町内美化の老人会や子供会以外にも、ごみを拾っている人たちがいたりするし。市の方では数人のグループを作って活動すれば、それなりの援助があったりするよね。その拡大版、人が増えればできることも増えていく。暴走族なんかも同じ理屈だな。エスカレートしていくんだわ。やる気があると。
「いま、ろくな生き方をしていない人間が、ご破算になったからって、ろくな生き方ができるわけないでしょう」
『女子中学生狩り』行方不明の女子中学生たち、老人たちも狙っている~ってか、『ほうき隊』は爺の集まりか!婆はいないのか!ま、まあ、作品的にはそうでないとね。
『代表棄民王国』老人=棄民、ああ!(今は若くても貧乏人が棄民だけどね・・・あ、今の自民党が怖いのは共産党か?)
思ったほど簡単には人を殺さないんだな。殺せないのか。でも簡単に殺してもしまう。事故にできるなら。
ラストなあ…主人公はどっちを選ぶのかなぁ。どちらにしろ嫌いなものに染まるだけなんだけど。自分は、自分のいるべき社会はどこにある。
(『砂の女』では戻ったけどね)