福島第一原発事故は、『想定外の大地震』と『想定外の津波』による、『想定外の電力遮断』によって悲惨な状況を生み出したとされる。
ならば、現在のこの知見を得た状況の中で、『新しい想定』をしたならば、原発の立っている場所でのそれぞれの『耐震基準以上の地震の可能性』と、『それに対する対応の不備・不足』は明らかである。
浜岡原発は大地震の可能性が高いから停める。
では、他で起こる可能性はないのか。
国民の安全、安心のために停めるのではないのか。
それならば、全部の原発を止めるしかないではないか。
全ての原発の審査基準を見直し、断層や岩盤の調査をやり直さなければ運転を認めるべきではない。
地震は一度だけではない。大きな余震もある。
震度7が短期間に繰り返しても影響のないだけの耐震性を求める。
一度きりの耐震性で認められるのは住宅だけだ。住宅は避難できればいいのだ。そして建て直す。
だが、原発は安全を確保するために避難してはいけないのだから。
それほど大きな地震でなくても、配管は簡単に損傷する。頻繁に損傷する。地震がなくても損傷している。
一箇所の配管の破損が連鎖的に危機的状況を生み出す。
安全を確保するためのコストはどれほどのものになるのか。
もはや、原発を推進する根拠はない。
今やるべきことは、早急に原発を止め、使用済み(および途中停止)燃料管理の徹底。
そして、電力安定供給のために自家発電支援。そして電力の自由化への動き。
それが私たちにいまできる『想定』ではないだろうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます