星野之宣氏の20年前の作品。
星野氏の絵がもっとも繊細で完成期を迎えた時代。
この作品は当時のSFブームの中で最も「SF」した作品だろう。
人類の宇宙進出をテーマに、その始まりから終わりを描く。
宇宙ブームが下火になり始め、この作品発表の数年後にはバブルがはじける事を考えると、また感慨深いものを感じる。
科学の進歩はやがてこの作品を「過去」にしてしまう事だろう。だが、そうなった後にも20世紀の傑作として語り継がれる作品のひとつであるはずだ。
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作品との出会いは1巻が発行された年の年末、2巻が発行された頃だ。よく売れたようで毎月のように再刷を繰り返していたらしく、1巻はすでに4刷であった。
その後3巻に出会うことなく20年が経ってしまった。その3巻の存在を知ったのはパソコンを手に入れ、ネットで情報が得られるようになったからだ。
ネットをはじめたからといってすぐに情報が得られたわけではない。調べようとするきっかけが必要である。それはすでに自分の中で風化しかけていた「ガンダム」と「SF」だった。ブログでそれを楽しんでいる人々に感謝である。また、簡単に本を手に入れられる「amazon」と宅配の関係者にも感謝。
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