『財務省の「ワル」』新潮新書916
前半第4章までは財務省へのよいしょに見えて読むのをやめようかと思った。
しかし、後半に入るとこっちが本題らしく、だんだんとタイトルの「ワル」が別の言葉に見えてくる。「バ」とか「カ」とか。
本来理系の人間が扱うべき事柄を、文系のガラの悪いやつらがやるもんだから日本の経済を悪くすると。
バブルは確かに異常であって限度を超えていたのだろうけど、バブルを崩壊させたのはタイミング的にどうやら消費税らしいと思えた。その後の経済の停滞も消費税が悪い。
★なによりも罪深いのは、財務省自身が「破綻はない」と海外に向けて宣言しているのに、国内に向けては「このままでは(借金が増えて)破産する」という180度違うことを言い続けていることだ。
結局、財務省は大蔵省意識のまま50年前に終わった金本位制の価値観を引きずって、本来やるべき仕事をしてこなかったということだ。
(緊縮財政こそが出世の要というおかしな伝統による)
やっと数年前から少しずつ変わっていきそうだというがどうなることか。
・・・強すぎる財務省の力を政治がどう削いでいくか、または修正させていくのか。
まずは【財務省の嘘】を国民が理解することから始めよう。
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