熱帯果樹写真館ブログ

 熱帯果樹に関するトピックスをお届けします。

熱帯ドリームセンターで「バナナの日」特別試食会

2006年08月07日 | イベント
 8月7日は、日本バナナ輸入組合が制定した「バナナの日」です。

 ということで、7月15日から海洋博覧会記念講演の植物園「熱帯ドリームセンター」で開催されています「熱帯果実展」では、「バナナの日」にちなんで本日限りのイベントとして「バナナ料理」が試食できました。


図1:試食ができたバナナメニュー


 試食ができましたバナナメニュー(図1)を紹介しますと、

・調理用バナナ
 以下のメニューの材料となった青く固いバナナ。生果の試食はありませんでした(当然ですね)。
 
・蒸しバナナ
 画面中央の上部、白い長皿にのっています。蒸かしたジャガイモの様でした。甘味なし。モチモチ感なし。主食としては、これで良いのでしょうか?

・揚げバナナ
 画面右端でバナナ葉に串付きウインナーの様に写っています。薄くスライスされたものがアルミ箔にも包まれています。何ていうか、揚げているのに喉の滑りが悪いです。1本分は食べきれないかも。

・バナナチップス
 アルミ箔に包まれています。薄切りした調理用バナナの果肉を油で揚げ、塩をふったもの。ポテトチップスにそっくりです。でも小さい・・・。

・バナナ入りサーターアンダギー
 画面左上の籠に入っています。サーターアンダギーとは、沖縄風ドーナツのことです。この一品に限り、バナナは調理用バナナではなく、生食用(果物用)バナナが用いられており、バナナの風味とモチモチ感があり、とても美味しかったです。

 今回、私は初めて調理用バナナを食べました。
 文献には「芋に似る」と書いたものが多いのですが、まさに芋です。
 しかも、私は甘藷(サツマイモ)の様に甘く、ねっとりしたものを想像していたのですが、むしろジャガイモに近かったことが衝撃的でした。

 また、今回試食として提供された品々は、非常に簡素な調理方法がとられていて素材本来の風味が味わえたことが貴重な体験だと思いました。
 食材としてはジャガイモに近いわけですから、他の食材や調味料と合わせれば美味しい料理になると思います。

 貴重な体験ができました。
 ありがとう!熱帯ドリームセンター。

※バナナ料理以外にも生ドリアンの試食もありました。「熱帯果実展」は、お得感たっぷりのイベントです!

○参考サイト
 ・「丸果石川中央青果株式会社
 ・「熱帯ドリームセンター



「熱帯ドリームセンター」で熱帯果実展が開催されます

2006年06月24日 | イベント
 昨日、紹介しました熱帯ドリームセンター」において、夏休み特別企画として熱帯果実展・食虫植物展・ハス乗り体験会が開催されることが公式HPで発表されました。

 「熱帯果実展」は以下のとおり開催される模様です。

 開催期間:平成18年7月15日(土)~8月27日(日)
 開園時間:8時30分~19時00分
 内   容: 熱帯果実の実物展示と紹介
        最新の農業技術の紹介
        加工品の試食体験
                   など

 さらなるお得情報として、

 ○7月16日(日)は無料入館日
 ○以下の記念日は特別試食会を実施
  ・7月15日:マンゴーの日
  ・8月 1日:パイナップルの日
  ・8月 7日:バナナの日
  ・8月 8日:パパイヤの日

 とのことです。

 夏休みは国営沖縄記念公園(海洋博公園)の「熱帯ドリームセンター」へGO!

沖縄市の植木市に行ってきました

2006年03月11日 | イベント
 沖縄本島中部にある沖縄市の「沖縄市農民研修センター」で、平成18年3月3日~12日まで恒例の「植木市」が開催されています。
 私も先日、植木市を見に行ってきましたので簡単にレポートします。

 開催場所の沖縄市農民研修センター(横のグランド)は、沖縄自動車道(高速道路)の沖縄北ICを降りて、料金所通過後の信号を右折し国道329号線を数百メートル直進すると右手側に見えてきます。

 グラウンドには所狭しと種苗業者別にテントが張られ、苗木が並んでいます。



 植木市に来ると私の目は「果樹の苗木モード」になるのですが、それでもブーゲンビリアの華々しさは目を引きます。



 さぁ、気を取り直して熱帯果樹苗の紹介です。
 今回は、お店の看板となっている結実した大鉢(大抵非売品になっています)を中心に紹介します。

 植木市会場で一番大きく目立っていたのはジャボチカバの大鉢でした。



 高さ2m以上はあり、幹には果実がたくさん着いていました。
 お客さんからの注目度も高く、店の方は販売しているジャボチカバを系統別に特徴を説明されていました。
 ジャボチカバの苗木は、実生苗、接ぎ木苗が売られてました。

 カニステルも大鉢で結実していました。



 カニステルと云えば、沖縄県下でも果形に様々なバリエーション(紡錘形、カキ型、卵型等)があり、そのうちバリエーションの整理をしてみたいものです。

 珍しい果樹の大鉢としては、グルミチャマの大鉢がありました。



 今は開花期の終わりらしく、開花している花が少量、開花を終え雄しべ・雌しべが抜け落ち萼片のみになっているものが大半でした。
 グルミチャマの花は、同じフトモモ科のグアバの花を小さくした様な形です。

 その他、珍しい鉢物としてボタンマンゴスチン、ランバイの苗も売られていました。



 ボタンマンゴスチン(私はこの果樹をボタンマンゴスチンではない別種と同定していますが)の果樹は沖縄で結実を確認し試食もしたことがありますが、ランバイは結実したものを見たことがありません。
 ランバイの味が気になります。

 これら珍しい熱帯果樹は、栽培方法や果実品質等の情報が少ない上にマンゴーやレイシ等のメジャーな熱帯果樹の苗と比べても高価であるので、リスクが高い品目だと思うのですが、マニアには垂涎の一品なんでしょうね。

 なんて他人事の様に書きましたが、今回の植木市で私はナンヨウザクラの苗木を購入しました。
 この苗は最近家を新築した知人の庭にシンボルツリーと称して植えて貰おうと思っています。
 ナンヨウザクラは、強靱で生長が早く、目立った病害虫もなく、花・果実・樹形が楽しめて、木陰を提供してくれる優れたシンボルツリーになると思っているのですが、どうなることでしょう。

 沖縄市で定期的に行われています植木市では、この様に様々な熱帯果樹の苗を購入できます。
 熱帯果樹の苗に興味のある方は、一度訪れてみてください。

「おきなわ花と食のフェスティバル」レポート

2006年02月09日 | イベント
 2月4・5日に開催された「おきなわ花と食のフェスティバル」に行ってきました。
 イベント内容は盛りだくさんでしたが、私的都合によりイベント会場における滞在時間が短く全箇所をくまなくチェックすることができませんでした。

 それでも、私が毎年関心をもっているコンベンションセンター内における果樹コーナーと植木市の話をレポートします。

 まず、コンベンションセンター内における「果樹コーナー」ですが、ここは「果樹品評会」と「沖縄の果実(展示)」により成り立っています。

 「果樹品評会」と云っても沖縄の2月はタンカン以外はまとまった量が確保できないのか、「果樹品評会」=「タンカン品評会」が現状です。



 しかし、タンカンを「名護紅早生」と「垂水1号」の品種別に審査しているところに関係者のこだわりを感じます。
 品評会の審査は各品種において、3kg箱に2L玉の果実が15個並べられたものを用い、外観(果皮色、傷や病害虫被害の有無、玉揃い)及び内容(食味、果肉色、糖度)の総合得点により順位を決めているとのことです。
 これまでは、両品種を合わせて70点程度の出品数でしたが、今年は100点を超える出品物があったことからも今年のタンカンが豊作であることが伺えます。

 次に「沖縄の果実(展示)」を見ますと、幅2m弱のこぢんまりとしたコーナーなのですが、冬に収穫される沖縄の果実が並んでいます。



 このコーナーは、パネルボード(展示果実の一部を紹介するパネルが貼られている)を挟んで片側が柑橘類、もう片側がその他果樹の展示となっていました。そして、周囲に鉢物のパッションFとパインアップルが並んでいました。



 柑橘類の展示では、パネルは「名護紅早生」「垂水1号」「天草」「シークヮーサー」の4種類。果実は、「タンカン(名護紅早生、垂水1号が品種毎に展示)」「シークヮーサー」「シキキツ」「キンカン」「せとか」「天草」「ハッサク」が展示されていました。

 この中で気になったのはシークヮーサーのパネル。
 シークヮーサーの説明文の後に田中長三郎氏によるカンキツ属の分類を簡単な模式図で描き、「シークヮーサーとシキキツ(四季柑)は別種の柑橘類です。」と明記していたことです。
 これは、先日新聞紙面を飾った「シークヮーサー適正表示 国に「定義」を要望」の記事を意識したものと思われます(沖縄タイムス.06/01/28)。
 だから、例年は展示のないシキキツの果実も展示されていたのでしょう。

 シークヮーサー(Citrus depressa Hayata)とシキキツ(Citrus madurensis Lour.)は、学名が違うことからも別種であることは明確だと思うのですが・・・。
 この話はまた別の機会にしましょう。

 話が脱線しましたが、再び「沖縄の果実(展示)」の柑橘類以外の果樹展示についてです。
 パネルは「マンゴー」「パッションフルーツ」「パパイア」「パインアップル」「毎日くだもの200g」「おきなわの果樹拠点産地マップ・沖縄における果樹収穫時期」の6種類。
 果実は「パッションF」「パパイア」「パインアップル(ソフトタッチ、サマーゴールド、沖縄8号)」「パラミツ」「アテモヤ」「スターフルーツ」が展示されていました。

 「その他果樹」のコーナーは、微妙なこだわりがたくさん見られました。
 まずパネルですが、」「毎日くだもの200g」「おきなわの果樹拠点産地マップ・沖縄における果樹収穫時期」は新作です。

 「毎日くだもの200g」と云えば、農林水産省がすすめる果物消費推進の施策です。
 沖縄県も一緒に取り組んでるんですね。
 「毎日くだもの200g」については、パネル展示の他に小さなパンフレットも配布して普及に努めていました。

 「おきなわの果樹拠点産地マップ・沖縄における果樹収穫時期」は沖縄県内における園芸拠点産地のうち果樹の拠点産地はどこかが描かれた地図でした。

沖縄における果樹拠点産地は、

 ・マンゴー(豊見城市:平成12年6月28日認定)
 ・パパイア(豊見城市:平成12年6月28日認定)
 ・パッションフルーツ(糸満市:平成15年9月24日認定)
 ・パッションフルーツ(恩納村:平成17年6月22日認定)
 ・シークヮーサー(大宜味村:平成17年10月6日認定)
 ・シークヮーサー(名護市:平成17年10月6日認定)

 の4品目6市町村だそうです。

 次に「沖縄における果樹収穫時期」のパネルですが、品目別に月別市場入荷時期と割合がわかる様に描かれたグラフでアイデア賞ものだなと思いました。
 そのうち「熱帯果樹写真館」でも真似して作ろうと思います。

 あと例年であれば果実の展示だけにとどまっているコーナーなのですが、今年は拠点産地を強調するといったニュアンスなのか、パッションFの果実展示の横に小さな鉢で結実させたパッションFの鉢物が展示されていたり、糸満市の特産品であるパッションフルーツワインが飾られている等の広がりがありました。



 小ネタとしては、アテモヤがさりげなく「ジェフナー」「アフリカンプライド」の2品種展示されていたり、この時期結実さえ珍しいであろうパラミツ(まだ幼果でしたが)が展示されている等が見受けられました。

 そして、コンベンションセンター会場を出て野外の露店を巡りますと果樹種苗を扱っているテントが3つほど見つかりました。

 そのうち1つでは、さきほど話題にあがったシキキツが売られていました。
 白い花と黄色くなった果実が同時に着いているところがシキキツらしいです。



 また別の店では結実したペピーノを看板にペピーノの苗を売っていました。
 その苗の中には蕾が着いているものもあり、「いいなぁ」と眺めていたのですが、気が付けば私は店主と値段交渉していました。
 結局、表示価格を25%引きして頂き、ペピーノが我が家のベランダ栽培果樹に加わることになりました。

 その他、アンケートに答えるだけで5kg詰めの堆肥がもらえたり、お腹いっぱいになる位にあちこちで試食ができたりと楽しいイベントでした。
 来年はもっと時間をたっぷりかけて全体をしっかりと見たいと思います。

「おきなわ花と食のフェスティバル」が開催されます

2006年02月02日 | イベント

 2006年2月4日(土)~5日(日)に宜野湾市にあります沖縄コンベンションセンター、宜野湾市体育館、海浜公園中央広場(この3箇所は隣接しています)で「おきなわ花と食のフェスティバル」が開催されます。

 このイベントは「“県内最大”農林水産の祭典」と銘打たれており、沖縄県内の野菜、花、果樹にちなんだ品評会が開催されていたり、プロの料理人による沖縄県産食材を用いた料理実演があったり、農林水産業に因んだ出店がたくさん出ていたり(果樹の植木市も充実)するのですが、今年は昨年までの「農林水産フェア」の名前を一新したことに伴い、内容がさらに充実するそうです。

 今年から追加される内容は、「同フェスは毎年開催している「農林水産フェア」を衣替えし、従来の品評会に加え、展示即売や試食、地産地消弁当・新鮮ジュース販売など、より消費者のニーズに合った内容を目指す。県栄養士会による食生活診断や、農業体験バスツアーも予定している。宜野湾市海浜公園多目的広場では、農業をテーマにした創作劇「大航海レキオス外伝豊饒遊びステージ」も開催」とのこと。(琉球新報.06/01/27

 その他「農業体験バスツアー」も開催されるとのことで体が1つでは足りない感じです。

 今週末の予定は「おきなわ花と食のフェスティバル」で決まり!
 園芸好きの方、食べるのが大好きな方、お奨めのイベントですので是非ご参加ください。


○関連情報
 ・沖縄県農林水産部流通政策課提供の詳細情報(PDF)