2010年1月10日に「ピタンガ(品種:ラバー)を接木しました」という記事を掲載しました。
本日は、その続報です。
2009年11月16日に「ラバー」を接いだ樹のうち数本で開花が確認されました。
接木を実施してから1年3ヵ月後に開花です。
この園地での「ラバー」初開花は2月上旬から確認されていましたが、2月20日過ぎに満開ということで、園主の方に呼ばれ、見に行きました。
確かに満開になっていました(写真2)。
写真2:ピタンガの訪昆虫を待ち伏せるハナグモ
米本ら(2009)は、石垣島におけるピタンガの開花時期を、2月と10月の年2回と報告しています(表1)。
また、2月に開花した花は、約2ヵ月後の4月に収穫されることも同表内で示しています。
表1:果実生育期間の積算温度、日照時間および降雨量 (2006年)
(「米本ら、2009」より抜粋加工)
開花日から予想収穫日を積算温度(1200℃強)から割り出してみます。
まず、開花日は撮影を行った満開日(2月24日)とします。
次に、名護市の日平均気温の平年値を「沖縄気象台のHP」から調べ、2月24日を基点として、日平均気温の積算温度が1200℃強になる日を探します。
すると、算出された予想収穫日は4月26日(予想積算温度は1204.9℃、予想果実果実生育日数は63日)でした。
次回は、収穫時期に園地を訪れ果実レポートを行いたいと思います。
〇参考文献
・「沖縄におけるピタンガ(Eugenia uniflora L.)品種‘Lover’と‘Vermilion’の果実の生長と品質」.米本仁巳・緒方達志・香西直子・近藤友大・樋口浩和・野村啓一.2009.熱帯農業研究;2(1);p.8-14.
〇参考サイト
・「沖縄気象台」