スクールガール・コンプレックス SCHOOLGIRL COMPLEX | |
青山 裕企 | |
イースト・プレス |
内容紹介
“ 挑発か、無防備か── ”
少年の視点で切り取られた、少女に対する戸惑いと妄想。
女子校生に対するうしろめたいような感覚、
ある意味フェティッシュな視線を切り取った、新感覚の写真集。
思春期の原風景としての“スクールガール・コンプレックス”
■2007年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞
■貞本義行氏絶賛!(漫画家、アニメーター。『新世紀エヴァンゲリオン』他)
「少女達の危ういエロスに、男たちは翻弄され続ける。それはDNAに組み込まれた、宿命かもしれない」
■吾妻ひでお氏絶賛!(漫画家、『失踪日記』他)
「カメラのアングルに既視感あるなーと思ったら、私の視点といっしょでした。フェチで変態、傑作です」
■「覗き見」という行為の背徳性が、完璧に演出された前代未聞の写真集/吉田大助
リアル書店で軒並みソールドアウト、飢餓難民がネット書店に殺到してamazonの本総合ランキングでトップ3入りし、発売からわずか4日で大増刷が決定した驚異の写真集。全160ページ、縦18cm×横14cmの、手のひらサイズの小さな本だ。基本は1ページに1点、制服や水着姿の女学生が、正方形のフレーミングで切り取られ登場する。2枚目の写真「stand up」で、一発ノックアウトだった。教室のイスから立ち上がる途中、スカートの中に面積いっぱい現れた太腿の裏側に、視線が吸い付く。ローアングルで撮影されているから、写真を見つめる視線が自然にクイッと上がる、その運動感覚にも興奮中枢を刺激される。
この写真家は、被写体の身体性を最大限引き出す演出家であり、極上の振付家だ。グッと身を乗り出した時、上着とおなかの隙間からこぼれる“肌チラ”。かかとを上履きの中に入れようとしている、カギ状の指……。どの写真も、顔はフレームの外にあるか体の一部で隠されている。こちら側への視線が排除されているからこそ、覗き見感が高まり、その無防備な体と仕草に興味が集中する。
現実ではお目にかかれないような、シュールなシチュエーションも多々登場する。本人的には「誰も見てないから」と思ってやっている子供っぽい一人遊び(ロッカーに頭を突っ込んでいたり、保健室のベッドで三点倒立したり)を、偶然目撃してしまった時のような背徳感漂う写真もある。確認しよう。写真が被写体と同時に写し出すモノ、それは、写真が撮影された場所=視点の位置だ。その視点と同化し、被写体との位置関係に思いを馳せれば……さらなるエロスを獲得することができる。
自分はいったい、どこにどんなふうに心動かされるのか?そう探りを入れれば自分のフェチを発見できるという意味で、この写真集は抜群に「使える」。1冊の写真集が、時代を変えることがある。この1冊が、顔と胸中心主義の世の中を変えてしまう可能性に、一票投じます!
(「SPA!」2010年8月3日号)
内容(「BOOK」データベースより)
挑発か、無防備か―少年の視点で切り取られた、少女に対する戸惑いと妄想。思春期の原風景としての“スクールガール・コンプレックス”。
こういう写真、メッチャ鋤なぁ。