最近、中国シンセン絡みのニュースが2つ。
一つは、会社トップが毎年悩むこのニュース。
私がいたころもそうでしたが、『政府主導』での最低賃金UP。
それが適切であれば、文句はありませんが、
日本と比べるからいけないのかもしれませんが、10%は適切?
ついにシンセンは、2000元台に到達したそうです。
当然、上海もでしょう。
この『○○主導で▲%』の▲%が独り歩きし、
最低賃金だけでなく、会社の上の方までが、
率での賃金upがあたりまえという雰囲気。
これは、厳しい。
いくら彼らよりも権限を持っている日本人経営層でも
マイナリティ。
しかも、会社の上の方は、会社にとって大切なヒト、
辞められることが怖い。
そのヒトたちを頼って後任候補を作ってこなかったのも
今となっては経営を圧迫する結果になりました。
いつまでつづく『○○主導の賃上げ』・・・
もはや、外国にとって中国はけっして安い労働力ではなくなりました。
ただ、中国のような日本人の感性にちかい手先の器用な労働力を
他で求め、さらに日本式生産方式をイチから教え込む時間・費用は
わが社のような中規模企業には無理です。
日本の親会社が、現地駐在員の情報をよく聞いて
『親会社主導』で、現地政府への根回しを十分にして対策する必要があるでしょう。
その『親会社主導』での対策が行き届いたのが、
2つ目のニュースなのかもしれない。
こんな手際のいいことは、普通できません。
『○○主導に賃上げ』や『短期ビザの厳格化』
なんだか、
『もう十分教えてもらった。あとは我々独自でできるから、帰っていい』
と言われているようです。
がんばれ、日本企業!