いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

高い職場

2013年09月17日 | 気になる場所、風景

 一週間前の週末に出会った方たち。台車に乗って掃除をされています。台車の上は頑丈なロープでぶら下がっています。

 ちなみに彼らが掃除をしている場所は、東京スカイツリーの高さ450m地点でこのような眺望です。スカイツリーの中で我々が行くことができるもっとも高い場所である展望回廊です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  まるで飛行機から見下ろしたようです。このような高い職場でありながら、彼らは余裕を持って丁寧に掃除していました。中からもの珍しそうに見ている我々のような客たちにも余裕のありそうな笑顔を振り向けていました。恐怖感をはるかに乗り越えているのでしょう。プロの仕事のすごみを感じました。


プーシキン美術館展

2013年08月25日 | 気になる場所、風景

 昨日はプーシキン美術館展を見に横浜美術館へ行ってきました。プーシキン美術館と言えばロシアの首都モスクワにある美術館で、特にフランス絵画が充実している美術館です。広告にもなっているルノワールの『ジャンヌ・サマリーの肖像』の印象が目に焼き付いており、人が多いのは分かっていたもののぜひ原画を見たいと思って出かけました。幸い早い時間に行ったので混んでいながらもなかなか進めないということはありませんでした。

 最初は17~18世紀の古典主義・ロココの絵画でした。神話を描いた絵、そして背景が暗く人物が浮きだったような絵が多かったですがさすが人物の動きや表情が見事に出ていました。例えばシモン・ヴ―エの『恋人たち』やアレクシ・グリム―の『たて笛を持つ少年』は光が一か所にあたっているのですがその当て方がうまく人物の心情の伝わり方は手に取るようでした。またジャン=バティスト=クルーズの『手紙を持つ少女』の表情も印象的でした。

 フランソワ・ブーシェの『ユピテルとカリスト』という絵はローマ神話をもとにした美しい絵でした。しかし実は最高神ユピテルが女神ディアーナに変身しカリストを誘惑している絵であり、右側のユピテルの右には彼を象徴する鷲が描かれています。

 次は19世紀前半の新古典主義、ロマン主義、自然主義の絵画でした。このコーナーで真っ先に目に入ってきたのは、ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルによる『聖杯の前の聖母』でした。凛として気品に満ちた聖母の表情が印象的でした。ちょっとモナ・リザを彷彿とさせます。両側の男性たちは守護聖人だそうです。

 19世紀後半は印象主義、ポスト印象主義の絵画でした。広告に使われていたルノワールの『ジャンヌ・サマリーの肖像』もこのコーナーにありましたが、ほかにもマネ、モネ、ドガ、ロートレック、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンなど華やかな顔ぶれの画家たちの絵がそろっていました。

 マネの『アントナン・プルーストの表情』、素朴な描写の中からも人物が動き出しそうなそういう雰囲気を感じました。

 モネの『陽だまりのライラック』では明るい日差しの下で美しく咲き誇るライラックとその下にいる二人の女性を描いていました。女性の元に差す木漏れ日を色違いの点で描写しているところがなんともいえず美しかったです。

 セザンヌの『パイプをくわえた男』のインパクトはすごかったです。実はセザンヌの絵、実物を見るまではどちらかといえば好きでも嫌いでもなかったのですが、『りんごとオレンジのある静物』の実物を見たときあまりのインパクトの強さに強く惹きつけられました。それ以来セザンヌの絵の実物を見ると期待以上のインパクトを受けているのですが今回の『パイプをくわえた男』もそうでした。ちょっとやさぐれたような男性がパイプをくわえ頬杖をついています。右上にあるのはセザンヌ夫人の肖像画だそうです。机の角度などのとらえかたはキュビズムらしく主観的で無駄がなさそう、伝えたいものを端的に探りだし的確に表現したような感じでした。こちらを向いている目の表情もなかなかですね。


  そして広告に出ていたルノワールの『ジャンヌ・サマリーの肖像』。愛らしい表情のジャンヌとピンク色の背景が見事にマッチしてみるだけで幸せになれそうな絵でした。ルノワールの輪郭をはっきりさせないやわらかい筆の使い方にはいつも心惹かれます。セザンヌと対照的なのですけどね。

 

  ドガの『バレエの稽古』、バレエに真剣に取り組む女性たちの姿が美しかったです。一瞬の動きをよくとらえていると感じました。

 ゴッホの『医師レーの肖像』はゴッホが耳切り事件を起こしたときに診察にあたったレー医師を描いた作品で緑色の模様のあるバックが印象的だ。ゴッホはレー医師にお礼の気持ちとしてこの絵を渡したものの、レー医師は気に入らなかったのか鳥小屋の穴をふさぐのに使ったそうです。

 最後に20世紀、フォーヴィスム、キュビズム、エコール・ド・パリの絵画が展示してありました。

 アンリ・マティスの『カラー、アイリス、ミモザ』の鮮やかな色遣いは素晴らしかったです。緑、青、黄、白の上に程よく差したピンクが画面を引き締めているような気がしました。たくさんの色を使っているのに不自然になっていないのが見事だと思いました。

 それにしてもこれだけの素晴らしい絵が何世紀にもわたり、しかもフランスからロシアまでなぜ運ばれたのだろうか、ということなのですが、エカテリーナ2世を始めとしたロシア貴族はフランス語やフランス事情にたけており、莫大な資金を投じて美術品を収集していたらしいのです。その後ロシアの大貴族ニコライ・ユスーポフが『ユピテルとカリスト』、農奴の解放を行ったアレクサンドル2世が『聖杯の前の聖母』を手に入れたそうです。時代が下り19世紀後半になると、収集家の中心は貴族から実業家へと移りました。産業革命の中、紡績業などで成功を収めた商人や企業家が絵画の収集に私財と情熱を注ぎ込んだそうです。セルゲイ・シチューキンとイワン・モロゾフがその代表者です。(こちらのサイトを参考にしました)

 充実したラインナップの絵画を見ることができて本当によかったです。

 

 

 

 

 

 

 


北軽井沢に行ってきました

2013年08月25日 | 気になる場所、風景

 かなり前の話なのですが、お盆の最終日である16日、軽井沢に行ってきました。

 北軽井沢の白糸の滝です。有名なところだけあって人がたくさんいましたが滝の周辺はさすがに涼しくなっていました。滝の入口から堂々とした風貌です。激しい水音が聴こえてきます。

 先ほどの写真の上部、奥の方に見える平らな滝が白糸の滝です。白糸のように細く繊細な水が無数の列をなして落ちていました。まるで水のシャワー、素晴らしい風景でした。滝の写真です。

  次は浅間山の噴火によって出来た溶岩によってつくられ絶景となった、鬼押出し・浅間園に向かいました。名前通りまるで鬼が押し出して作ったようなごつごつした岩でおおわれていました。向こうに見えるのは浅間山です。あの山から噴火して流れ出た溶岩から作られているのですね。

 しばらく行くと灯篭が見えました。

 そしてもう少し進むと手前に松、背景に浅間山という絵になる風景が見えました。

  鬼押し出し園の火山岩の下は非常に気温の低いところがあり、なんと雪が解けずに残っているところもあるのです。雪だるま、きれいな形のまま残っています。夏の真っ盛りにです、びっくりしました。

 そして折り返し方向に近づいたところ、びっくりするほど高くそびえた急傾斜の岩に遭遇。どこからこんな岩がやってきたのかと思うような岩でした。中国の桂林や李白の描く漢詩の世界を思い出しました。

 

 絶景からしばし離れ昼食。秋の知らせを伝えるコスモスが咲いていました。軽井沢の秋は一足早いです。

 こちらもコスモスでしょうか?黄色の花びらもですが、まるでチョコレートのような中心が非常に印象的でした。

 

  ちょっと脇道にそれるとかわいらしいつりがね草に出会いました。1センチぐらいの小さな花でした。

 その後は再び滝へと向かいました。今度は浅間山周辺で最も大きな滝と呼ばれる浅間大滝です。水音も激しく堂々たる風貌でした。

  もう一枚浅間大滝です。音と涼しさを届けられたでしょうか?

 

  そして浅間大滝の近くにあった魚止の滝です。落差は少ないのですが幅が広く美しい滝でした。周辺も涼しく空気も澄んでいました。ずっとそこにたたずんでいたくなるような滝でした。

 

 美しい自然にたくさん触れリフレッシュした気持ちで帰りました。

 


南房総 花と植物

2013年05月04日 | 気になる場所、風景

 南房総には美しい花がたくさん咲いていました。これらの花の写真を撮っていたらきりがありませんでした。マクロ設定にして撮ったものの、望遠レンズの付いた本格的なカメラが欲しくなりそうです。

 今回はフォトチャンネルにしてみました。コメントも入れているので砂時計を調整しゆっくり見ていただけたらうれしいです。

 海と花を絵にしたい、と夢だけは広がるのでした。

 


南房総 海、岬、灯台

2013年05月04日 | 気になる場所、風景

 二日目は鴨川から外房の海沿いに南に下り、西側に回って内房方向に回りました。房総半島を囲む海は太平洋ですが、外房の海は水平線の向こうには何もなく果てしなく行ったところ、はるか離れたところはすでに海外。海もより広がっているうえに、波も全体的に大胆で荒々しく、スケールの大きさを感じました。

 休憩場所はできるだけ海が見渡せて景色のいい所。先端で灯台のあるところときたらまさに期待通り望み通り。房総半島南部はそのような期待に応えてくれそうなところが何か所かあります。南端の南房総市白浜町にある、野島岬、そしてその頂上にある野島埼灯台がまず挙げられるでしょう。千葉県および関東地方(伊豆諸島・小笠原諸島を除く)の最南端で、野島埼灯台は太平洋から東京湾に入る重要な航路を移動する船舶に情報提供を行っています。この灯台を建設した人は横須賀製鉄所雇フランス人首長フランソワ・レオンス・ヴェルニー氏です。なんと横須賀港に面したバラで有名なヴェルニー公園のヴェルニー氏です。

美しき野島埼灯台です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

房総半島最南端の地と書かれた碑が近くに立っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして灯台の上から見た岬の美しいこと海の雄大なこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海に突き出ていて岬らしい形です。

房総半島最南端の岩がしっかり見えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

灯台から降りて岬の上を歩いてみました。

ごつごつした岩が見えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ごつごつした岩に波が激しくぶつかり水しぶきを上げています。

岩の向こう側にはとてもじゃありませんが行けません。このような海が大好きな私としてはうれしくてたまらなかったのですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

岩の向こうには行けなくても、ありがたいことに登れる岩があったので登ってみました。そうしたらごうごうという波の激しい音がダイレクトに聴こえてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

なんと美しく、豪快な海なのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岩の上に南房総白浜サンライズポイントと書かれたしるしが立っていました。日の出の美しい所なのですね!

 

野島埼灯台から西に内房方面へと向かい、さらに北西方向に向かう通りから見える海は見違えるように青くて美しいです。

そしてその途中に洲崎という岬があり、その岬に建てられた洲埼灯台に行ってきました。三浦半島の剱埼灯台とともに浦賀水道の入り口として重要な役割を果たしているそうです。残念ながら中には入れませんでしたが、美しい景色を楽しむことができました。

洲埼灯台です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

灯台周辺の風景。穏やかな海が美しいです。

白い花が咲いています。なんの花でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな海をずっと見ていたら心も広くなれそうです。

そして上を見ると行先を示す灯台が再び見えました。

心に太陽を持て、という有名な言葉がありましたが、心に灯台を持て、と思わずつぶやきたくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 


南房総 鴨川シーワールド 楽しい方たちいろいろ

2013年05月02日 | 気になる場所、風景

 哺乳類のショーだけではありません。他にも楽しい方たちに出会いました。

 

愛嬌いっぱいの亀さん。

 

 

 

 

 

 

 

おっほん、かっこいいだろうこの牙、

 

威厳というものは俺様セイウチたちのために作られた言葉なり、フオッホッツホッ!

 

 

 

 

 

 

それにしても水族館でこのようなことがあっていいのでしょうか?あまりの衝撃に目を丸くしました。

吾輩ペリカンたちの行進でござる。

この方たち、人間にすっかり慣れていらっしゃるようです。

どうだ、かっこいいだろう~

 水族館の鳥と言えばやっぱり忘れていけないのがこの方です。ペンギン!

 フンボルトペンギンのコーナーに向かいましたが

ごろんたするのがいいんです。。。

 くたびれているかたも多いようですがその中で目を引いたのがこの方です!

 池を凝視しています。後ろの何かを口に加えた方も、もちろん憎めないのですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその後、池へ向かって。。。。

足から飛翔!!!

 じゃじゃじゃぁ~んじゃじゃじゃじゃじゃぁ~んじゃ

そして池の中をそそくさと進み反対岸へと向かったのでした!

この一フンボルトペンギンの足から飛翔という決定的瞬間を見、そして撮影することができて本当によかったです 。

ちょっとぉ~フンボルトばかり採りあげているけど

ぼくを忘れちゃだめだよ~

 

この美しい色使いと堂々たるいでだち。黄色と橙色が示す威厳と高貴さ。

 

寒い中で群れをなしけなげに生きている姿。

 

 

 

 

向きを変えました。えっへん、素敵でしょう。

 ところで水族館の主役は普通は魚ですよね、なのにここで登場しているのは哺乳類と爬虫類と鳥類ばかりではないですか!いったいそれはどういうこと!

実は魚の写真でいいのがあまり撮れなくてこのようなことになってしまいました。

南房総続きは後日に

 


南房総 鴨川シーワールド かしこい海の哺乳類たち

2013年05月02日 | 気になる場所、風景

 シャチの見事なショーに酔いしれた後はアシカのショーとベルーガのショーを見ました。

 

アシカは仲良し4人家族が登場。調教師とアシカたちの息の合ったコメディタッチの解説と動きが非常に魅力的した。写真では表せなかったのですが、調教師たちの解説とアシカの動きの間合いが味わい深かったのです。

 

前足だけで支えながらボールを運ぶアシカさん。美しいです!

 

 

 

 

 

 

実はこの方たちボールをパスしあっているのですよ!

 

楽しく遊べて大満足。

 

お父さんアシカ、最後にこんな素敵な笑顔を見せてくれました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベルーガは北極圏にいるクジラの仲間の大きくて白い哺乳類で、シロイルカとも呼ばれています。

 

とても大きくて歌がうまく、人の声もその通りに真似てくれます。

 

そして人の視覚による指示もその場で読み取り、それに合わせた動きをすることもできます。

 

ベルーガが指示を把握するのは目。その内容を読み取りしたがって動くことができます。したがって目隠しをされたベルーガは、目の前で調教師さんがどのような動きをしても、反応することができません。

 

しかし目隠しをされたベルーガも仲間が指示に従って動いているのを知ると。。

 

一緒の動きをとることができます!

 

 

 

実は目隠しをした右のベルーガに左の仲間が音声を発して

 

指示内容を伝えているのです、見事な協力体制です!

 

 

シャチの次ぐらいに大きいベルーガでしたが動きはとても愛らしくすっかりファンになってしまいました。


南房総 鴨川シーワールド シャチとすばらしき調教師たち

2013年05月02日 | 気になる場所、風景

 南房総に行ってきました。最初に行ったところが鴨川シーワールドという水族館。海の近くでとても景観のいいところです。

 

 シャチのショーが見もののだということだったので早速観に行きました。シャチといえば、英語ではKiller Whale「「殺し屋クジラ」、別名「海のギャング」とも呼ばれている獰猛な動物だという印象があるのですが、そのシャチがなんと人の指示に従ってショーをするのです、よくよく考えてみたらすごいことだと思います。前方の席では水を浴びるとか、どんなにすさまじいショーなのでしょう。

 

 開始前プール内を泳いでいるシャチの姿を見てあまりの大きさにまずびっくり。5~6mぐらいあったような気がしました。イルカの仲間では最大なのだそうです。

 

 ショーが始まりました。なんと調教師のお姉さんたち、満面の笑みを浮かべてシャチが泳いでいる後を追うようにプールに飛び込みました。怖い、なんていっている場合ではありません、彼女たちはシャチとともに泳ぎ始め。。。

 

 なんとシャチに乗りました。「馬に」ではなくて「シャチに」です!

彼女たちはシャチと、共存しているのです!

 

 

 

 

 

 

 

 

しかも、彼女たちが乗る場所は、シャチの背中だけではなく

 

口のてっぺんにも!!!

 

大丈夫なのだろうか、という心配はよそにショーは進んでいきます。

 

 シャチは潜っては勢いよくジャンプします。

 

この華麗なジャンプの瞬間のなんと美しいこと。

 

この飛翔の瞬間前列には激しく水がかかりました。

 

しかしジャンプするのはシャチだけではありません。

 

 

 

シャチとともに調教師さんも!

 

写真を撮ったときには気づきませんでしたが、こんなに高くジャンプしていたのですね、調教師さん。

 

シャチは知力、運動能力とも抜群です。

 

高いところにあるボールも一蹴りで命中。見事なものです!

 

あまりにも素早い動きだったためぼやけてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 こんなに見事な動きを見せてくれたシャチたちと調教師さんですが、最後には陸にあがってひれを振って挨拶をしてくれました。

ありがとう、ばいば~い!

本当に、お疲れ様です。シャチもですが、こんなに獰猛と言われる動物を見事に躾け共存し、激しく素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた調教師さんを心から尊敬したのは言うまでもありません。