いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

おさまりをつけたくて

2013年12月21日 | ピアノ・音楽

 最近のバラード第3番、主に部分ごとに分けて練習しています。今日はこの2箇所が気になってそこを中心に練習しました。その2箇所、レッスンで特に指摘をいただいたところではないのですが、弾いていて引っかかる思いが抜けないでいた箇所でした。ひっかった箇所も得た結論も自己流なので練習の参考になるような内容ともいえないかとも思うのですが、それだからこそ却って練習過程としてメモしておくことにしました。

 1箇所目は最初の盛り上がりとも言えそうな74~88小節目にかけての、85小節目の最初の音、ドミ♭ラ♭ド、赤字で書いたところです。その前から81小節目~82小節目の頂点に向かってぐんぐん盛り上がってゆき、84~85小節目は大切な問いかけを行っている箇所だと思うのですが、その問いかけの?マークに当たる84小節目の後半から85小節目の出だしの音へのつながりがうどうも凸凹した感じで気になっていました。特に85小節目の第1音!尻餅をつきたくないのについてしまうのです。かといってそこを弱くしたら収まりが悪くなります。

 84~85小節目にかけてのつながりに気を付け終止らしく聴こえるようにしたい、ということで左手に注目。結局今日の練習で得た結論は85小節目最初の左手のラのオクターブの指の位置を工夫することでした。この音で収まりをつけながらも次に向かって問いかけているようなイメージを作れたら、と思いました。

 2箇所目は136~144小節目のはじめにかけての、オペラのように伸びやかでダイナミックな歌になっている箇所です。ここは右手を伸びやかに歌わせながらも左手のバスも丁寧に弾きたいところなのですが、138~139小節目にかけての美しい箇所(赤字で書いたところ)が思うように弾けていないと感じていました。

 右手は楽譜に書かれた指使いに従い、旋律部分がつながって聴こえるようにその箇所の旋律部分を歌いながら、指の位置を工夫して弾くようにしたら少し思うように弾けるようになってきた気がしました。139小節目の左手のラ♭など、音楽をさらに優しく包み込むように作っているところも意識しながら。。。

 他にもそのような箇所がたくさんあるのですが、気づいたときにメモのような感じで書いていけたら、と思っています。


水彩色鉛筆の絵 花

2013年12月20日 | お絵かき

 少し前まで飾っていた花です。鉛筆で下書きだけはしていたものの色を付けるまでのハードルが高くなっていましたが、そこは思い切らなくてはと思い色を付けました。花の絵は輪郭を描くのが難しいですが、そこが楽しいところでもあります。久しぶりに描いたのでどことなくぎこちないのですが、それでもなんとか描けたということで、よしということにしましょう。

 それにしてもこのようなことをするたびに、毎日絵を描き続けたい と思うのです。今回も例にたがわずそのような思いがむくむくと湧いてきました。しかし大概他のことに座が奪われ実行できることはありません。しかもおそるべきことに今年の初めは高い目標を立てていたのですよ、なんと週一で描くという目標、我ながら立派だったと思うのですが数回で挫折しました。無理な目標は禁物ですね(^^;)

 しかし鉛筆で下絵を描くのも色鉛筆で色をつけて筆で溶かすのも普段滅多やらないことだからでしょうか、久しぶりにやったら純粋に楽しいです。音楽を聴きながらやったりしたら最高の気分です。ということで、これからは目標は立てませんが、よき題材を見つけたら少しずつ描いていけたら、と思っています。


水彩色鉛筆の絵 朝焼け

2013年12月20日 | お絵かき

 今週の月曜日の朝、東の空を見ると目の覚めるような美しい朝焼けが見えました。朝焼けが見えるとこれから天気が下り坂になることを示すようで、なんだかさみしい印象を持っていたのですが、朝焼けって、美しいのですね、この独特のグラデーションはなかなか目にすることができないような気がして、思わず写真に撮りました。(ちなみに朝焼けが見えると天気が下り坂と言われる所以は、西から天気が変わるのに対して東の空が晴れている、ということはそろそろ西側から雲がやってきそうに思える、ということから来ているそうです)

 一旦は写真に収まった朝焼けですが、思わず久しぶりに絵にしてみたくなりました。それでなくても絵のほう、さぼっています。よき題材には巡り合っていたのですがついつい後回しにしていました。実際写真でよかったと思う題材もあったので、後悔はしていないのですが、この空はどうしても鉛筆と筆を使って絵にしたいと思いました。私の絵は、はがきぐらいの小さなスケッチブックに描くので、時間もそこまでかならないですむのです。そして描きました。水彩色鉛筆で薄い色から大体の様子をつかみながら色を付け、最後に筆で溶かしました。朝焼けらしい雰囲気になっているでしょうか?


今日のレッスン

2013年12月10日 | ピアノ・音楽

 本ブログにレッスン記事を書くのはものすごく久しぶりのような気がするのですが、書きたくなってきたので書く事にします。

 現在ショパンのバラード第3番を部分ごとに細かく見ていただいています。今日は出だしのところ。

 最初のミ♭の出し方によって聴く人がその後も演奏を聴きたくなるかどうかが決まる、ということで、その前の呼吸から気をつけながらやってみました。腹式呼吸で吸ってゆっくり吐き出しながら音を出します、そして指でこすって止めるように。どんな色の音にするかというのも練習過程で変更してもいいものの演奏する際にはできるだけ明確にイメージして、ということでした。そして出してみたのですが私の場合肩で息をする傾向があり吐き出し方が弱いか急すぎるとのこと。膠着させずに循環させてなのね。腰から指が生えているみたいに弾こうとあるプロの方がおっしゃったという話も伺いました。

 そして緑色のまるで囲んだところですが、前の音から飛んでいるのし、音自体が華やかなため、ついついぴょんと際立ってしまいやすいのですがその前の部分と同一のフレーズ内だから出っ張らないようにすること。同一フレーズ内では音の方向性を守りながら出っ張ってはいけないところで出っ張らないように演奏することが大切なのですが、それがやりやすいところとやりにくいところとがあります。和音が続いていたり音程差があったりするとやりにくいのですがそこは見えない糸をしっかりと認識しながら自然に音楽がつながったように演奏したいものです。

 フレーズごとに「問いかけ」「応え」と書いていますが、出だし部分はまさに問いかけと応えとで成り立っています。これについては他のところでもよく言われているので割愛します。

 そして問題は2段目、9小節目の出だし、赤くて太い丸で囲んだ部分!ここを華やいだ明るい響きの音にするのが最大の課題のひとつ!足腰でしっかり支えて、姿勢から準備する必要があります。しかしこの部分、フォルテだからと真上90度からついついがつんと叩いてしまいやすいのですね。近くではものすごい迫力で音を出したように思えても遠くでは単に固くて響かない音しかでていない、ということらしい。その固くて響かない音で頑張って弾くのをなんとかして辞めたいものです。ちなみにこういう音を出すとき、ついつい肩をいからせたり、手首を高く挙げたりしてしまっていたのですが、それは最もいけないとのこと。肩をいからせないようには心がけていたつもりですが、手首はついつい上げていたなあ。ちなみに音だし直前に手首をくねくねと上げたり下ろしたりするのもかなり無駄な動きだとのこと。非常に耳が痛かったです。上げ下げをすると音が出やすいと思いがちなのがまずいですよね。むしろ手の平の内側の筋肉をしっかり使い、手の内側の支えをしっかりとさせ、鍵盤をつかもうとする動きで弾くのが望ましいとのこと。その手の内側の支えを作るために、別の手の指で下から支えたりするとかなり音が鳴りやすくなるのですが、こういう支えを自らの手だけで作れるようになれたらと思うのでした。なかなか道は険しそうですが。

 練習していても自己満足レベルの練習になっているとレッスンの度に感じます、練習中に自分でチェックできるようになれたらいいのですが。少なくとも叩いて膠着している音と響いている音の違いが演奏中でも判断できるようになりたいな。音の色や風景などイメージ作りも明確に。練習は耳をすませながら焦らずにやっていこうと思います。


イーヴォ・ポゴレリッチのピアノリサイタルに行ってきました

2013年12月07日 | ピアノ・音楽

 今日はイーヴォ・ポゴレリッチのリサイタルに川崎ミューザまで行ってきました。昨年の春、彼の作り上げていた現実離れした世界に深く衝撃を受けたのです。今回はどんな世界に連れて行ってもらえるのだろう、という期待を込めて聴きに行きました。昨年春に聴いた彼のロ短調が大好きだったのです。

 曲目は以下のとおり、実は昨年の5月と一緒でした。どことなくスリムになった感じのポゴレリッチが舞台袖から出てきました。

ショパン: ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op. 35 「葬送」
リスト: メフィスト・ワルツ第1番

休憩

ショパン: ノクターン ハ短調 op.48-1
リスト: ピアノ・ソナタ ロ短調

 ショパンの「葬送」始めはくぐもっていたような感じでしたがどんどん音もひらけていく感じになりました。第2楽章のえぐるような出だし、音が飛び散って血潮を吹いているようでした。その一方中間部のマズルカの優しく包み込むような歌。とろけてしまいそうでした。第3楽章の出だしは意外にインテンポで淡々と突き進むような感じでしたが、その乾き加減が一層寂寥感を感じさせるというか(実は昨年も乾いた感じの演奏だったようですね)そしてところどころの際立たせたい部分を引き出していたのも昨年通りでした。ショパンのソナタ2番の第3楽章は葬送行進曲というタイトルもありちょっと避けたい気持ちになる方もいるかもしれませんが、中間部のゆったりとした歌うようなところの素晴らしさを聴かずして嫌だというのは非常に勿体無いことだと思います。今日のポゴレリッチによるこの第3楽章の中間部、もうどこから音が出ているのと問いたくなるぐらい。天から星がきらきらと舞い降りてくるみたいでした。それから今回は第4楽章もインパクトを感じました。コーダ直前までモゴモゴした曖昧な雰囲気を徹底的に貫いていたのです。拍感が私の耳には明確に感じられなかったのですがそれが却ってこの曲の無調で廃墟のような雰囲気を端的に表していた感じがしました。

 リストのメフィストワルツ。出だしから抜群の躍動感と多彩なパレット、見事なノリでわくわくしっぱなし。音が玉手箱から飛び出してきたみたいでした。中間部の甘い囁きではぞくぞく状態。ピアノの魔法にかけられ魅惑の世界をたくさん覗かせてもらいました。この曲の美しさがとことんまで紡ぎ出されていました。前回の記事では特に書かなかったメフィストですが今回はきらきらしていてとても素敵に感じました。この演奏が聴けたのも大きな収穫だった気がします。

 休憩後ショパンのノクターンハ短調Op.48-1。前半部分の悲しくも重厚なところからなだれこむように激しいコーダに向かうところのエネルギーがすごかったです。畳み掛けながら渦を巻く和音に無意識のうちに巻き込まれた感じがしました。

 そしてプログラム最後のリストのロ短調!昨年はこの曲の演奏の後訳が分からなかったもののあまりにもすごくて呆然とした状態になったのだったっけ。確かに、時間は延長していたし、デフォルメもあったのかもしれませんが、それまでろくに聴いたこともなかったリストのロ短調が好きになったきっかけの演奏でした。今年もそれが聴けるなんて。。。どんなに長くても集中力をとぎらせたくない、と思って聴きました。そしてポゴレリッチはその期待に十分、いや十分以上に応えてくれました。出だしのヘビー級の練られた音からぞくぞく状態。壮大な嵐と竜巻はぐいと心を鷲掴みにし、そのまま音楽の世界にゆだねられたまま甘い甘いシーンへ。間の取り方のこだわりも感じられました。そして今回特に素晴らしいと思ったのがフーガ!それぞれの声部が美しくからみあいながら天へ天へと登っていく感じがしました。一緒に天に昇らせていただいていいかしら、という気分に、いやもう勝手に昇った気分になっていました。会場はもうホールではなくて天空でした、会場が暗かったのと彼の演奏姿がそのままでは見えるところにいなかったのもあったのですが、勝手に天空の世界を彷徨ったような気分になりながら聴きました。そして激しい出だしの部分が再現。再びエネルギーが爆発花開いた感じですがもうすぐ終わりだというさみしさも。これから一音たりとも聴き逃さないつもりで耳を澄ませました。そして最後のシ(ロ短調のロの音でした)で天空の世界はしゅるりと。またまたとんでもないものを聴かせていただいたという気持ちでした。音楽は終わったけれどこのまましばらくは地上に降りたくない気持ち。サイン会があるという朗報を耳にし勢いのままサイン会の列に並びました。会場には空席が見られたのですがサイン会の列は見事な長蛇。彼の音楽に連れ去れれそうになった方たちがこんなにいらしたのだと再認識しました。

 音楽が素晴らしかっただけではなくファンの方たちにもお会いすることができ、幸せなひとときでした。余韻に浸りながらまた日々の生活を楽しんでいきたいです。


鎌倉長谷寺に紅葉を観に行ってきました

2013年12月01日 | 気になる場所、風景

 先週大雄山最乗寺に行き紅葉の美しさにすっかりはまってしまいました。美しい姿を見ることが出来るうちに行けるところに行っておこうと思った矢先に白羽の矢が立ったのが鎌倉の長谷寺でした。長谷寺は江ノ電の長谷という駅から北に向かって5分弱ぐらい歩き左に曲がってすぐのところにある浄土宗のお寺で、天平8年十一面観音像を本尊として開山したといわれ、長谷観音という日本最大級の観音様でも有名です。

 この長谷寺ですが紅葉の時期には日没から閉山(17:30頃~19:00)まで紅葉のライトアップが行われるとのことで、ライトアップした紅葉を見に行きました。

 入口では山門とともに長谷寺と書かれた大きく赤い提灯が歓迎してくれました。

 入ったとたん色とりどりの紅葉が迎えてくれました。ライトアップされてはいたもののまだ日が暮れていない状態です。多くの人たちがこの紅葉の美しさを十分に味わおうとひしめき合いながら、記録に残そうとカメラを構えていました。

 少し近づいてみました。黄緑と赤とのコントラストが感じられます。フラッシュががたけたりたけなかったりという状態だったのですが、たいたほうがよかった場合とたけていないほうがよい場合とがありました。

 ちょっと迷い込んだような感じの風景です。実はその前にもものすごい人がいたのですけどね。

そういうときにはカメラを上に向けたくなります。そうしたら、まるで天井画のような美しい世界が見えました!

 そして反対にカメラを下に向けると、かわいらしいお地蔵さんたちが三人肩を寄せ合っていました。

 お地蔵さん周辺は暗く写っていますがまだこの時間帯は日が暮れていませんでした。赤と黄色とがグラデーションのようになっている紅葉の美しさには息を呑むばかりでした。

  階段を上まで上り、本堂こと観音堂の前に来ました。長谷観音を見たのは初めてでしたが、非常に大きいのにまず驚きました。しかしとても穏やかな顔をしていました。観音堂の写真です。

 観音堂の隣の阿弥陀堂の写真です。阿弥陀如来様も堂々とした風貌でした。

 

実はこの長谷寺、紅葉ばかりではなく竹も美しく生えていたのでした。

 そうしているうちに日が暮れてきました。目に入る紅葉の色合いにも変化が見えていました。

 この木の葉のグラデーションの鮮やかさと美しさ、遠くから見たら非常に目立ちました。

 近くからもうまく撮れたらいいのですが。。。

 降りながらも出来るだけ多くの撮りたいとばかり欲張ってしまいました。

 空が真っ暗になってきました。ライトアップの方法も変わったのでしょうか、紅葉の周辺がさらに輝き出しました。ちょっぴり夜桜みたいです。

 黄色や緑色も負けていません。

 秋限定の花火でした。

 日が暮れていない時間帯に上に向けたカメラ、暮れてからも向けてみました。天井画、中心が暗くなりましたが紅葉が美しく彩ってくれています。

 コースを一通り回り、紅葉に別れを告げました。素晴らしい姿を見せてくれて本当にありがとう、また会おうね、と。