このごろ、ブログ、さぼってますね。楽しみに読んでくださっている人もいるというのに。
ネタはあるのですが、頭が整理できていないのです。でも整理できていないなりに書きます。過去から順を追って。
先週の今日はオケを聴きに行ったのでした。そのオケ、読売交響楽団がこれまた素敵だったのです。曲目は「マ・メール・ロワ」と「ダフニスとクロエ」のラヴェル特集。今年になって、どことなくオケを聴きに行く度合いが増えたのですが、ますます加速度を増している気が。しかもこの「マ・メール・ロワ」と「ダフニスとクロエ」CDでは聴いたことがなく、予備知識もちょっとWikipediaで読んだ程度。本当は本ぐらい読んできちんと臨んだ方がよいだろうと思っていたのですが、そういう余裕も余力もなく、あっという間に当日に突入。
もう、夢の世界に誘われたような雰囲気でした。それぞれの楽器が大切に扱われていて、よりよき状態で鳴り響いていました。とても美しくて優しくて。曲の性質上、くっきりとした構成の分かれ目というのがなく、場面転換が流れるようになされているのですが、その場面転換ぶりが、まるで、劇を見ているような感じ。もちろん甘い世界ばかりではなく、裂け目を表しているようなどきりとする世界もくっきりと表現されていて、音の絵巻のようでした。「ダフニスとクロエ」でのぼりつめるところ、今でもリアルに思い出されます。演奏中でも、この瞬間が再現できたらどんなに素敵だろうと何度も思いました。そう、再現できないからこそ、いいのですけどね。指揮者カンブルラン氏の頭の中にはなんと深くて豊かな世界が広がっているのだろうと。。。
うっとりしたままサインまでいただき、夢心地で終わったその日。かなりの人が来ていました。私もこの週は冒険をした気持ちになっていたのですが(結構やってます、よね)、それどころではないぐらい熱心に行かれ聴かれている方もいらっしゃり、さらに刺激を受けハイテンションで帰ってきたのでした。とにかく演奏も聴く方も、すごい人はすごくてエネルギッシュなのです。脱帽しっぱなしでしたが、私も少しでももっと生演奏を聴きたい、とその時思ったのでした。身近なところからでも足を運ぶべきかもしれません。
聴いた演奏はきっと栄養になるはず、と思い、練習に励もうとしてきて数日。相変わらずのんびりした進歩ぶりですが。練習日記はまた続きに。そうそう、ピアノ弾きのくせに、と言われそうなのですが、突然、ヴィオラにあこがれるようになりました。ヴァイオリンと同じ構えですが、ヴァイオリンよりも明らかに低く、甘くて深みのある音色。内声の演奏によく使われる楽器のようですが、旋律楽器としても本当に美しいですよね。