ふと思ったこと
人は過去を変えることはできないけれど
将来を変えることはできるんだよね
将来を変えることはできる、というのは希望が持てることであります。
だから時間を大切にしないと、と思いました。
そして音楽は時間の流れとともに作られる芸術だなあと。
演奏の開始は現在だとしたら、進むにつれて未来へと向かっていく。
時間芸術の音楽は、目に見えないし、時間がたつと消えてしまうので
空しいと思ったことがあります。
子供のころも、音楽は好きで、聴いた瞬間感動できる力を持っていながら
手でつかめないし目で見えないので
なんとなく信用できない芸術のような気がしました。
芸術に信用ということばを使うのは、おかしいのかもしれませんが、
目に見えたり手でつかめたりする空間芸術のほうが、実体として半永久的に残っているので
信用できる気がしたのです。
しかし、音楽はその瞬間瞬間に心を大きく動かし
そのときに聴いた音楽の残像や思い出は心の中に残っていて
明確な思い出としてよみがえってくる、そしてその思い出としてよみがえってくる度合いが
非常に強いことに気づき、音楽の力は大きい、と思うようになりました。
実体が見えないためかえって心の中でよみがえりやすいのです。
空間芸術は実体として半永久的に残っているとしても、人が味わうときは音楽と同じく限られているので
芸術として感じる時間は音楽と同じだ、ということにも気づきました。
芸術とは、芸術の対象だけをさすのではなくその人と芸術の対象との関係をさすのですね。
かなり昔にブログでそのような疑問(音楽は消えるので空しい、というような話)を持ちかけたとき、
何名かの人からそのような意見をいただき、なるほど、と思いながらも雲をつかむ話のような気がしていたのですが
ちょっとわかってきたような気がします。