いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

大雄山最乗寺

2013年11月24日 | 気になる場所、風景

 ブログ、前回の更新から1ヶ月以上間が空いてしまいました。その間アンサンブルの本番、聴きに行く演奏会、練習会、お仕事お遊びいろいろありましたが、なんとか元気にやっておりました。

 しかし少し足を伸ばし自然に触れるということは本ブログの前回の更新日、すなわち箱根以来やっていませんでした。今はまさに紅葉の美しい季節、しかも今日はフリーなひととき、この時を逃すわけはいきません。

 そこで小田原市から内陸部に入った大雄山というところにある、最乗寺という曹洞宗のお寺に行ってきました。天狗が住んでいるというお寺です。

 まず小田原から大雄山線に乗り、大雄山という駅に向かいました。小田原から内陸といえば箱根も思いつきますが、箱根が北西方向であるのに対して大雄山は北東方向です。初めて乗る大雄山線。午前中は人も少なくのどかでした。

 大雄山駅周辺は近くにお寺があるとは思えないぐらい平らで普通の市街地のように思えたのですが、そこからお寺に向かうバスがあったのでした。バスに乗ってしばらくすると道がどんどん狭くなり橋を渡ると市街地から森林の中に。この中だったら天狗がいてもおかしくなさそうな気がしてきました。

 バスから降りたとたん寒気が。やはり山間部なので気温が低くなっていたのですね。しかし目に入る風景はまさに森林。幻想ワールドへの誘いのような入口です。

 階段の向こう側から差している光が美しいです。登っていくとこのような門が見えました。

 おとぎの世界への入口みたいですね。いや、ここはお寺なのですけどね。

 さらに歩いていくと、ちらりと赤が見えました。いよいよ紅葉が見えてきたかしら。

 そうです、紅葉です!嬉しくなってどんどん写真を撮ってしまいました。

上を向くと優しい光が差してきて夢のよう。

 ちょっと近くに寄ってみると。。。まさに紅葉!嬉しいですね♪

  そして再び上を見ました。赤と黄緑とのコントラストが美しいです。

 右に曲がると本堂へと向かう階段が見えました。

 手前の赤いもみじを下からアップして撮りました。

 本堂に入りお参りをして、さらに登ろうとしたところでまた美しいもみじが目に入りました。もちろんお参りもちゃんとしたのですが、写真はどうしてもこちらのほうが多くなってしまいまして。。 

 

 最も奥にある御真殿に向かっています。途中で見える多宝塔と滝が美しいです。 

 そしてさらに登っていくと山の住民こと天狗たちにお目にかかることに。

左にあるこちらの天狗が小天狗。鳥のようなくちばしを持っていて烏天狗とも呼ばれています。凛々しいです。

 そしてこちらが大天狗。いわゆる普通の天狗と呼ばれる天狗に近い鼻が長い天狗です。

 彼らが御真殿の前に立ちはだかって守っているようですね。

 そして御真殿に到着。

 鐘を叩いてお参りし中にも入りました。中にもさらに大きくて威厳のある天狗たちがいてさらに奥の仏様を守っていました。

 中から出てしばらくすると、お坊さんたち何人かがこの御真殿にすたすたと入っているのが見えました。何かが始まりそうな気配です。部屋の中もたちまち人が増えました。私たちも物珍しさもあってもう一度中に入ってみたとたん、読経が始まりました。しかしその読経、今までよく聴いてきた一定速度の比較的ゆっくりとしたものではないのです。太鼓が高速で叩かれその速い拍に合わせてお経もものすごい速度、激しい調子で読まれていました。そして速度変化も激しく、速くなったり遅くなったりという状態が繰り返されました。しかもお坊さんたちは何かをひらひらとさせており、踊っているようでした。その読経とお坊さんたちの動きの迫力が薄暗い仏壇の前で繰り広げられていて、まるでそこから火が出ているような凄みを感じました。お経を聴いてかっこいいと思うことは今までほとんどなかったのですが、かっこよかったのです。曹洞宗のお経を聴いたのは初めてなので、それだからだろうかと思ったのですが、曹洞宗そのものとは関係がないようです。たまたま時間帯がよかったのですね、貴重なものを聞くことができて本当に良かったです。ちなみに最乗寺の読経を録音した動画もあったのでリンクを貼り付けておきます。

最乗寺修行僧の読経

 御真殿周辺の紅葉も美しかったです。

 さてさて帰る方向に向かうのですが、なにしろ目当ての紅葉たちを堪能しないわけにはいきません。気に入ったお姿を見かけたら全部シャッターを切りまくりました。 

 

 どんどん下っているのですが、そうなればなるほど最乗寺の紅葉の美しさを大切に残しておきたくなるのでした。別れを惜しんでいるのか紅葉たちも艶やかな姿を見せてくれたのでした。

 さみしいです、もう本堂の門も出てしまいました。

 来年できたら再会したい、と思えるような素晴らしい歴史と自然を楽しむことができました。最乗寺についてもっと調べたほうがよさそうなのですが今回はこの写真でおしまいにします。ありがとうございましたヽ(´▽`)/