あと、スノーケリングが器用にできたのが意味深かといいますと、スノーケリングをやっている間、口でしか呼吸できない苦しさよりも、前述の「七色の海」である沖縄の透き通った海を楽しんでいるという気持ちのほうが勝っていたからです。あとになって考えると、よくパニックにならなかったなと思います。それに、ボートスノーケリングならではの特徴として必ずウェットスーツを着用しなければなりません。沖縄の海にはハブクラゲのような毒クラゲもいまして、ビーチスノーケリングの場合はだいたいビーチにクラゲ除けのネットが張ってありますので水着とライフジャケットでも十分ですが、ボートスノーケリングの場合は当然、クラゲ除けのネットは張ってありませんので、ウェットスーツを着て身を守らなければなりません。こういうことからしても、今回の沖縄の旅では思い切ったことをしたなと思いました。あと、あまりにも器用にできたので、僕のことがダイビングクラブのブログにもアップされたぐらいなので、ダイビングクラブのインストラクターに顔と名前を覚えられたみたいです。前述のとおり、マリンスポーツは命に関わるスポーツですから、スタッフがお客さんをおだてて調子に乗せることはしないと思います。だから、今回のスノーケリングが器用にできたというのが大きいです。最後に、インストラクターから次回は一緒にダイビングをやりましょうというコメントをいただきました。というのも今回はフライト当日のためダイビングができなかったからです。ダイビングをすると水圧がかかりますので、海底と空の圧の違いがあまりにも大きいから身体に影響をおよぼす危険が大きく、ダイビングの後の24時間は飛行機に乗ってはいけないことになっています。でも、これで沖縄に行きつけのダイビングクラブができたというのは大きく、僕のスキルをわかった上でダイビングの指導をしてもらえるという安心感があります。そのため、沖縄から帰ったらダイビングの本を買って、次回の沖縄の旅行でダイビングをすることを想定して勉強しているところです。もしかしたら、僕は普段の生活よりも水中に潜ったほうが落ち着くのかも知れません。あとは国際通りを歩き回って、帰りの飛行機でボーイング777-200に乗ったのは前述の通りです。とりあえず、以上で沖縄の旅行記はここまでにします。
では何故、スノーケリングが器用にできたのかが意味深かということについて説明します。ひとつは口でしか呼吸ができないからです。ダイビングやスノーケリングでは必ずマスクを着用しなければなりません。というのも、水中ではマスクをしないとぼやけて何も見えないからです。したがって、マスクの中に水が入らないよう鼻の穴がマスクで塞がれてしまいます。よって、口だけで呼吸しなければならないのですが、このダイビングの基本技術である口呼吸が器用にできたとインストラクターにほめられたことが大きいのです。というのも、口呼吸は人によっては普通の人でも難しいかも知れず、誰でもできるわけではないらしいからです。そのため、マリンスポーツには顔全体をヘルメットで覆って水中散歩をする「シーウォーク」というのもあって、それは鼻で呼吸ができることをセールスポイントにしているほどです。このように口呼吸が誰にでもできて、インストラクターからの評価も普通であれば特記するものでもないのですが、不器用な僕にとっては誰にもできるわけではないことで器用と評価されたことが大きいのです。次は、スノーケリングといえどやり方にはルールがあるからです。ここのダイビングクラブはきちんとやってくれるので、ルールがある程度厳しかったです。まず、マスクを自分で着用しなければなりません。ダイビングクラブによってはマスクをインストラクターがつけてくれるところもあるらしいですが、ここは体験だけの人でも髪を挟まないとか、ストラップを耳の裏に確実に通すとかのインストラクターの説明を守って自分でつけることになっています。それと、スノーケリングをやる前に練習もしなければなりません。まずは、ボートの上でマスクの着脱と口呼吸のスキルの練習を、そして水に入ったらボートにつかまった状態で口呼吸のスキルの練習をします。これができて初めてインストラクターからスノーケリングをやってもいいよという指示が出るのです。というのも、マリンスポーツはやり方を間違えると命に関わるスポーツですから、どうしてもしきたりが厳しくなるのです。それでもパニックにならずに楽しめたということも大きいです。長くなりましたので、次に続きます。