小野川湖

2011年09月16日 | 日本の名水百選




小野川湖(おのがわこ)は福島県北塩原村にある湖。
磐梯朝日国立公園に属する。東西3.5kmで面積1.4平
方kmの大きさを有す。明治21年(1888年)の磐梯山
の大噴火のとき、山体崩壊によって発生した土石流
により、小野川、長瀬川などをせき止めて湖が誕生
した。湖には無人島が数カ所ある。現在、夏は釣り
やカヌー、冬はワカサギ氷上釣りの名所になってい
る。なお、吾妻山中の百貫清水から小野川不動滝を
経由して小野川湖に流れ込む水流(小野川湧水)は
名水百選に選ばれている。

小野川湧水

磐梯朝日国立公園内にあり、その昔、「百貫の価に
も換ふべからず」とたたえられた。古来絶えること
なく、水底の白砂を清冽な水が吹きあげる神秘的な
姿を見せ、古来より修行僧の霊水や生活用水に使用
されている。

 

【エピソード】

  

 政府は6日、国の基準を超える放射性物質が検出さ
れたとして、福島県棚倉町と古殿町で採れる野生キ
ノコの一部に出荷停止を指示。棚倉町のキノコにつ
いては、食べるのを控える摂取制限も指示した。  

対象はチチタケやマツタケなど、土から発生する菌
根性の野生キノコ。同じ野生でもマイタケ、ヒラタ
ケなど枯れ木や落ち葉から発生するキノコは対象外。
棚倉町で1日に採れたチチタケは基準(1キロ当た
り500ベクレル)の56倍に相当する2万8千ベクレル、
古殿町で8月11日に採れたチチタケでも3200ベクレ
ルの放射性セシウムが検出されていた。福島県は両
町に対して、すでに出荷や摂取の自粛を要請してい
る。

これについて学習院大学の村松康行教授は「山林の
土や落ち葉に付着した放射性セシウムは、きのこや
山菜に吸収されやすく、それを食べるイノシシなど
にも多く蓄積される。チェルノブイリ原発事故のあ
と、ヨーロッパでは、各地でこうした状況が続いて
いるので、山林の生物への影響を詳しく調べるべき
だ」と指摘している。

「1986年4月26日、ウクライナにあるチェルノブイリ
原子力発電所で事故が起こると、放射能を含んだ粉
塵が1500メートルの高さに達し、風に乗ってヨーロ
ッパ全土に広がった。ポーランドやロシアへは翌日
に、ドイツとオーストリアへは4月29日に、北欧や
イタリアへは4月30日から5月1日にかけて降下し、
カナダへは5月6日に達したという。この事故が確認
されると(中略)
オーストリアでは事故直後の7月か
ら9月にかけてキノコを集め、その放射性核種の量を
測っている。その値を1974四年のものと比べると、
キノコが放射性セシウムを選択的に吸収する傾向は
変わらなかったが、その量が急増し、3.0から4.8倍
も高くなり、茎よりも傘に多いことがわかった。フ
ウセンタケ属のキノコとショウゲンジで高い値がで
たが、アンズタケやチチタケの仲間など、食用にし
ているキノコでもかなり値が高くなったので、野生
キノコに気をつけるよう注意をうながしている。こ
れからすると、放射性核種のキノコへの移動はかな
り早かったらしい。また、1986年以前からあったセ
シウム137にチェルノブイリの事故から出たセシウム
137とセシウム134が加わり、総量が増えた。さらに、
事故から一年たつと、キノコに含まれる量がさらに
増加し、許容量を超えた」(『5章 キノコが知らせ
る放射能汚染』要調査出典)との報告もある。

この報告書には「活性炭は放射線から体を防護する
のにも使われているらしく、米軍のベストやマスク
にも入っているという。中性子も吸着するらしく、
東海村の事故のときも活性炭入りのマスクが使われ
たとか。いずれ自然界に放出された放射性物質を取
り除くのに、キノコや炭が使われる時代がくるかも
しれない」と指摘している。活性炭はセシウムの除
染は有効であることを示唆
している。


【脚注及びリンク】
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1. 「
緊急時モニタリング検査結果について(福島県・
 野菜)
」 きのこ(H23.8.31-9.2採取分)
2.「
ふくしま除染委員会

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