篠原駅は、滋賀県近江八幡市上野町にある、西日本旅客鉄
道(JR西日本)東海道本線の駅である。「琵琶湖線」の愛
称区間に含まれている。相対式ホーム2面2線を持つ地上駅
で、絶対信号機を持たない停留所である。駅舎は米原方面
行ホーム側にあり、京都方面行ホームへは跨線橋で連絡し
ている。以前はホームがない中線が上下線に挟まれた形で
存在していたが、国鉄末期に使用停止となり、その後撤去
された(一部は保線車両の駐機場所として残っている)。
これにより当駅は分類上では停留所となった。ジェイアー
ル西日本交通サービスによる業務委託駅であり、彦根駅の
管理に置かれている。西側にある駅舎に加え、東側にも駅
舎を作る(橋上駅化)の計画が地元で上がっていて、具体
化はしていなかったが、近い将来出来る予定になっている。
トイレは上りホーム側にあり、男女別の汲み取り式。ICOCA
利用可能駅。ICOCAの相互利用対象カードも使用可能。
●歴史
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1918年(大正7年)6月1日 - 篠原信号所開設。
1921年(大正10年)4月20日 - 篠原信号所を駅に格上げ、
篠原駅開業。客貨取扱を開始。
1962年(昭和37年)2月1日 - 貨物取扱が廃止。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西
日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
2003年(平成15年)11月1日 - ICカードICOCA供用開始。
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●隣接駅
・JR西日本 近江八幡駅 - 篠原駅 - 野洲駅 -
●隣接鉄道
・近江鉄道 近江八幡駅 - 武佐駅 - 平田駅 - 市辺駅
- 太郎坊宮前駅 - 新八日市駅 - 八日市駅
【エピソード】
●取り残された駅舎
稲枝駅もそうだが、篠原駅もローカル色が強く残り、昔
のままの立たず前である。再開発などの事業も計画され
てはいるが、特徴あるエシカルなリニューアル(再構築)
が必要だろう。
●近江牛の産地
近江牛は、黒毛和種の和牛が滋賀県内で最も長く肥育さ
れた場合に許される呼称であり、そのウシからとれる牛
肉にも用いられる呼称。肉用牛としての歴史が長く、三
大和牛の1つ。
主に滋賀県東部の蒲生・神崎・愛知の各郡(現在の近江
八幡市、東近江市、竜王町など)において生産されてき
た。これら一帯は米の生産やその他の農業も盛んな地域
で、牛を肥育するための飼料とストレスの少ない気候に
恵まれたためともいわれている。年間出荷頭数は5千頭。
江戸時代からすでに、牛肉が「養生薬」の名目で、味噌漬や
干し肉として彦根藩から将軍家へ献上、賞味されていた。明
治時代になって西洋文化の影響で牛肉食が始まると、近
江牛はブランド牛として全国に普及した。これは、近江
商人の活躍があったためともいわれる。なお、神戸ビー
フは神戸産の牛ではなく、輸送のために神戸港に運ばれ
てきた近江牛(または但馬牛)を在留外国人が賞味し、
名付けたともいわれる。
定義によると2つ条件がある。(品種)黒毛和種、 現在
は但馬牛を素牛としなくともよい。(地理的表示)JAS法
に定める原産地表示が「滋賀県産」と表示できるもの。
滋賀県内で最も長く飼育されたもの。かつては、定義の
1つの「滋賀県産」を満たすのに必要な期間の基準が無
かったため、県外産の牛を1晩県内に置いて翌日に市場に
出しても「近江牛」と呼称できたが、2005年(平成17年)
に牛の肥育履歴偽装事件で近江肉牛協会の幹部が逮捕さ
れたのを機に、同年12月に「滋賀県産」とみなす基準を
含めた近江牛の定義が決められた。
【脚注及びリンク】
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1.アーバンネットワーク, Wikipedia
2.近江鉄道 新八日市駅
3.近江鉄道 長谷野駅
4.近江鉄道 太郎坊宮前駅
5.篠原駅情報:JRおでかけネット
6.近江鉄道 市辺駅
7.近江鉄道 平田駅
8.近江鉄道 武佐駅
9.近江鉄道 近江八幡駅
10.野洲市観光物産協会
11.近江八幡観光協会
12.東近江市観光協会
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